ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は千葉県長生郡長南町の「アバイディングクラブ ゴルフソサエティ」からラウンドレポートをお届けしていきます。
奇才と呼ばれる設計家、デズモンド・ミュアヘッド氏が手掛けた同ゴルフ場は、千葉県屈指の難コースであることから、とある界隈で“ヤバイディング”とも呼ばれています。その一方、英国のオールドハウスを移築したクラブハウスや、自然の起伏を活かした美しいコースは、ゴルフの醍醐味を存分に味わわせてくれています。

本場イギリスから移築した雰囲気バツグンのクラブハウス
圏央道「茂原長南IC」から約10分、同じく「市原鶴舞IC」から約20分の位置にある同ゴルフ場はPGM系列の丘陵コース。

その名称は、あまりピンときませんが、「変わらぬ情熱をゴルフに抱く仲間の集まり」という意味を表しているそうです。

雰囲気バツグンのクラブハウスは、ゴルフの本場・イギリスに建てられていた19世紀のオールドハウスを移築したそうです。

ゴルフバッグの積み下ろしはセルフで、到着時には名字のイニシャルの位置まで運んでおきます。ラウンド後には、解錠用のキーを手渡されるので、忘れずに持ち帰りましょう(筆者は忘れた経験があります、汗)。

チェックインの手続きは、PGMのアプリもしくはカードを持っていると至極スムーズです。
この日のプレーフィは、月1ペースで開催されているハーフコンペ「アバイディングカップ」のエントリーフィを含め、平日ランチ付きで8,200円+ゴルフ場利用税650円に、330円のロッカーフィをその場で追加した9,180円でした。
ちなみに“地獄の沙汰も金次第”ってことで、「クールカート」や「フェアウェイへの乗り入れ」も追加オプションとして選択可能です。

クラブハウスの中は、ちょっとしたダンジョン風なので、方向音痴の方は要注意です。

また、基本的にはカジュアルなゴルフ場なのですが、どことなく厳かな雰囲気もあって、ゴルフが紳士のスポーツであることを思い出させてくれます。

ロッカールームは、ゆったり広々とした仕立て。レストランを含め、空気清浄機がやたらと設置されていたので、見た目以上にクリーンかもしれません。

通路の大きな鏡で身だしなみをチェックしたら、最終調整へと向かいます。
有効活用できるアプローチ練習場&イギリス気分のパッティンググリーン
同ゴルフ場では、ベントの1グリーンを採用。この日のグリーンスピードはやや遅めの8.8ftで、本番のグリーンもやはり遅めでした。

ドライビングレンジ用の貸出ボールは、ゴルフバッグ置き場の横にある、こちらの受付でゲットします。

貸出ボールは、30球440円。空になったカゴは、再びこちらに持ち帰ります。

ドライビングレンジへ向かう行きすがらには、わりと立派なアプローチ練習場があるので、ラウンド前後に有効活用できそうです。
ここでは基本的に自分のボールを使用しますが、誰かが放置orゴルフ場が用意した(?)ボールもいくつか転がっていました。

駐車場のすぐ側にあるドライビングレンジは全11打席で、広々とした感じではありますが、全長は20yardしかありません。

というわけで、球筋の傾向ではなく、身体をほぐすことやスイングリズムの確認がメインになります。

練習グリーンは、全2面(この日は1面がクローズ)を用意。目に映る風景は、ほんの少しだけ、イギリスを訪れたような気分にさせてくれます。

こちらの練習グリーンからは、9番ミドルで待ち受けている、グリーン周りの大きな池を見渡すことができます。

というわけで、コンペ向けの“本気モード”に頭を切り替えながら、スタートの準備を整えていきます。
“ヤバイ”も多いけど、それ以上に“面白い”と感じるコースレイアウト
それではティーオフ! この日は、INコースの10番ミドル(レギュラーティから281yard)からスタートです。

同ゴルフ場のレギュラーティは全長5,814yardとかなり短く、ティーショットのクラブ選択が攻略のカギとなります。

オープンコンペは、前半9ホールの新ペリア方式で、計算方法は9ホール中6ホールがハンデホールとなる“ダブルペリア”でした。
ワングリップOKやジェネラルエリアの6インチプレースなど、その他のルールもごく一般的です。

乗用カートは自走式で、カートナビは最新タイプが装着されていまました。

11番ショート(同121yard)は、ピンポジションにかかわらず、グリーンセンター狙いが無難なレイアウトになっています。この日はセンターだったので、何のプレッシャーもなく、ベタピンを狙っていくことができました。

12番ミドル(同324yard)は、左サイドの樹木の先に池があり、その先もグリーン手前までクリークが流れています。一方の右サイドもバンカーが点在しているので、とにもかくにも方向性重視となります。

続く13番ミドル(同307yard)も距離が短く気楽な感じですが、

セカンドショット地点から見る景色はちょっと“ヤバイ”感じで、グリーン奥も一発アウトになっています。

さらに続いて14番ロング(同464yard)は、左サイドの突き抜けが気になる右ドッグレッグになっています。

ティーイングエリア左の土手から見ると、こんな感じ。ティーショットのクラブ選択もさることながら、グリーン手前にはバンカーや“谷”があるので、マネジメント力が試されます。

15番ミドル(同377yard)は、グリーン左サイドが“ヤバイ”感じです。

18番ロング(同478yard)は、景色こそ開放的ですが、フェアウェイは意外と狭くなっています。
ちなみに筆者がドライバーを握ったのは、この18番と17番ミドル(同383yard)だけでした。

ハーフコンペ終了のゴングとともに、お楽しみのランチタイムです。

この日は、さっぱりと「黒酢の冷やし中華(+360円)」をセレクトして、腹8分目で後半ハーフに備えます。

OUTの1番ミドル(同332yard)は、見た目よりも左右が狭く、セカンドショット地点からは打ち下ろしとなります。

セカンドショットでは、本日初となる“ヤバイ”感じのバンカーに入れてしまいました(汗)。とはいえ、深い分だけ砂が周囲に飛び散らないのか、砂はしっかり入っています。

続く2番ロング(同444yard)は、ティーショット次第で2オンも狙えなくはないのですが、グリーン周りが色々とややこしくなっているので、ウェッジの得意距離を残す3オン狙いが堅実です。

3番ミドル(同352yard)のグリーン周りには、階段付きの“ヤバイ”バンカーが配置されていました。

5番ショート(同122yard)は、グリーンのアンジュレーションが激しいので、パッティングも油断禁物です。

6番ロング(同497yard)は、打ち下ろしの左ドッグレッグ。ちなみにOUTコースで筆者がドライバーを握ったのは、このホールのみでした。

続く7番ミドル(同368yard)のセカンドショット付近では、久しぶりに“ヤバイ”景色が目に飛び込んできました。

打ち下ろしの9番ミドル(同361yard)は、左サイドに池が広がっているものの、右サイドに逃げすぎるとセカンドショットの距離が残ってしまうので、“長めのショートホール”というイメージで正確にボールを運んでいきましょう。
セカンドショット付近からは、クラブハウスと大きな池が織りなす、美しい景色を楽しむことができます(このレポートのメイン写真です!)

というわけで、あっという間にラウンド終了。総勢42人が参加していたハーフコンペの結果は、なんとも中途半端な8位で、飛び賞にも該当せず。。とはいえ、用意されていた賞品は思っていたよりも豪華で、参加賞の「梨」も美味しくいただきました。
ラウンド前はどれぐらい“ヤバイ”のかと警戒していましたが、ラウンド後には“面白い”という印象の方が強く残りました。その一方、ドライバーを気持ちよく振り切っていきたいという方には、正直なところオススメのゴルフ場とは言えません。
ちなみに次回の「アバイディングカップ」は、10月9日(木)に開催されます!