一生に一度はラウンドしたい!誰もが憧れる世界の名門ゴルフ場5選をご紹介!
ゴルフ発祥の地と呼ばれ、全英オープンが開催されるセント・アンドリュース・リンクス・オールドコース(英国スコットランド)
シーサイドの絶景を眺望する世界最高峰のパブリックコース、ペブルビーチ・ゴルフリンクス(米国カルフォルニア洲)
マスターズ・トーナメントが開催されるゴルフの聖地オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(米国ジョージア洲)
世界のトップ3に加えて・・・
日本人になじみの深いハワイでソニーオープン・イン・ハワイが開催されるワイアラエカントリークラブ(米国ハワイ州)
世界に誇る日本の名門、日本オープンゴルフ選手権を5回開催した広野ゴルフ倶楽部(日本兵庫県)
ここでは、”一生に一度はラウンドしたい!誰もが憧れる世界の名門ゴルフ場5選”を、筆者の失敗談を交えてご紹介します。
もしもラウンドするチャンスがあれば、絶対、逃さずに挑戦してみてくださいね。
セント・アンドリュース・リンクス・オールドコース

引用:https://standrews.com/Play/Courses/Old-Course/
ゴルフ発祥の聖地とされるスコットランドのセントアンドリュースに600年前につくられた世界最古のゴルフ場です。
2000年の全英オープンでタイガー・ウッズが優勝し、※キャリアー・グランドスラムを達成したときに、テレビの放映権の仕事で現地に立ち合いました。
トーナメントの最終日に、中継権を買っていただいたテレビ朝日の現場事務所にお礼の挨拶を済ませた後、メディアの腕章を借りて丸山茂樹プロの後ろに付いてコースの中を帯同見学したときの出来事です。
最終に近いホールで丸山プロの打った打球が右サイドの「とても深〜い!ラフ」に入ってしまったのです。
ボールは見つかったのですが、日本のラフとは大違いのススキに似た雑草(?)が密集していて、膝小僧まで隠れそうな深さ!
さすが、「自然のあるがままに」が大原則のゴルフの聖地!
筆者のパワーならクラブがボールに届くまでにラフにつかまって振り抜くことすら不可能に見えます。
いったいどう打つのかと見守る中、さすが剛腕プロ・・・”ずずずーん!”と、深々と打ち込むと、ボールは見事フェアウェイに向かってぶっ飛んでいったのです。
超一流プロの凄さを目にして身震いしましたよ。
実は、翌日にトーナメント仕様のままの難コースで体験ラウンドを予定していたのですが、あのラフにつかまったら腱鞘炎になりそう・・・と恐れをなして中止としました。
シングルプレーヤーの同僚の残念そうな表情を思い出します。
いま思えば、まことにもったいないことをしました。
上の画像は、18番ホールです。
手前から名物の橋を渡ってグリーンに近づきます。
小川にかかるスウィルカン橋は記念の撮影スポットです。
この小川では昔、ご婦人方が洗濯をして干しものをしていたそうです。
ここは、だれでも出入り自由のパブリックなゴルフコースだったのですね。
画像の左に見える白い建物が英国のゴルフの総本山、※R&Aのクラブハウスです。
ここで高反発クラブはダメとか、バンカーからの救済ルールなども決めています。
最終日の前夜はパーティー会場となり、ここでミズノの副社長(当時)ご兄弟と記念撮影しました。
右の赤く見える建物は筆者が泊まったホテルです。
18番ホールが部屋の窓の目の前にあるので興奮しましたよ。
最終日は18番ホールの観覧スタンドから橋をわたってくるタイガー・ウッズを迎えて観客全員がスタンディング・オペ―ション!
タイガーが見事にグランドスラムを達成した歴史的瞬間でした。
※R&A Royal and Ancient Golf Club of St Andrewsの略
※キャリアー・グランドスラム 全米プロ、全米オープン、全英オープン、マスターズの4大メジャー・トーナメントを生涯にすべて制覇する偉業
名称:St. Andrews Links Old Course/
所在地:W Sands Rd, St Andrews KY16 9XL イギリス
開場:1552年
設計者:不明
ホール数:18ホール パー72 6670ヤード
コース地形:リンクス
予約:1年半以上前
公式HP:https://www.standrews.com/homepage
ペブルビーチ・ゴルフリンクス

AI生成イメージ画像
1919年に開場した世界最高峰と評価されるパブリックコース。
カリフォルニア州ペブルビーチのリンクスに広がる絶景は、世界のゴルファーが一生に一度はラウンドしたい憧れの舞台です。
1929年に全米アマチュアゴルフ選手権が開催されて以来、全米オープンや全米女子オープンなどメジャートーナメントが行なわれ、数々のドラマが生み出されました。
2000年6月に行われた第100回全米オープン記念大会では、タイガー・ウッズが2位のアーニー・エルスとアンヘル・ヒメネスに15打という圧倒的な大差をつけてオープン初優勝を果たしています。
この年、タイガーは1か月後の7月に前述のセントアンドリュースオールドコースで行なわれた全英オープンでも優勝し、グランドスラム制覇の偉業を成し遂げることになります。
全米女子オープンもペブルビーチGLで何度も開催され、2023年度大会で畑岡奈紗が最終日を単独トップでスタートするもトータル3アンダーの4位タイ。
古江彩佳が2アンダーの6位タイと、日本の女子選手が活躍したのは記憶に新しいところです。
コースは総じてフェアウェイが広いのですが、海越えや崖沿いのテイショットが複数あり、海風の読みを誤ると大変です。
例えば、名物ホールの7番は107ヤードのパー3。
ウエッジで届く距離ですが、向かい風なら男子プロでもロングアイアンやウッドを使うそうですよ。
筆者は1996年アトランタオリンピックの年に、仕事でアトランタへ向かう途中、ペブルビーチGLの近くにあるカーメルという町の可愛いと評判のホテルに視察のために宿泊しました。
この機会にペブルビーチGLを回りたかったのですが、ゴルフ場の指定ホテル泊がプレー条件のため予約が取れず、残念ながら隣の兄弟コースでラウンドをしました。
ここも、リンクスの絶景コースでしたが、写真で見る憧れのペブルビーチGLらしい景観やワクワク感がやって来ないのです。
悔しくて海越しに本命のGLの方を眺めていたら、隣でひなたぼっこをしていたイグアナちゃんもGLの方を残念そうに眺めていましたよ。(。•́︿•̀。)
名称:Pebble Beach Golf Links
所在地:ペブルビーチ カリフォルニア州 アメリカ
開場:1919年
設計者:Jack Neville and Douglas Grant
ホール数:18ホール パー72 7075ヤード
コース地形:リンクス
予約:パブリック 予約可能だが指定のホテル宿泊が必要
公式HP:https://www.pebblebeach.com/golf/pebble-beach-golf-links/
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ

引用:https://www.masters.com
1932年に、球聖、ボビー・ジョーンズが理想のコースとして創り上げたゴルフの聖地。
最高峰のメジャー・トーナメントである「マスターズトーナメント」が開催されている美しいゴルフ場です。
藍染料のプランテーションの跡地という自然の地形を巧みに活かして、極限まで戦略性を高めた、ゴルフの奥深さを思い知らせてくれる舞台でもあります。
会員数は世界で約300名。
プレーができるのは10月1日から11月の終わりまで、秋のシーズンの2か月間のみ。
そのほかはすべて4月のマスターズへの芝の準備やレイアウトの改造・整備がつづくのです。
こんな贅沢なトーナメントはマスターズだけです。
2021年4月に行われたマスターズトーナメントで松山英樹選手が1打差を逃げ切って、日本人で初めて勝利者に贈られる栄光のグリーンジャケットを身に着けた瞬間・・・
TBSの中継席で解説の中嶋プロが感極まって嗚咽したのも語り継がれるエピソード。
1990年に大阪市内で開かれた「花と緑の博覧会」の会場に、「ダンロップスポーツ」の大西久光プロデューサーを介して、世界でもっとも有名といわれる12番ショートホール「ゴールデンベル」を再現したのもなつかしい思い出です。
上の画像の「ゴールデンベル」はレンギョウの花の冠が付いた名物ホール。花博にふさわしいパビリオンとして協会を説得して出展しました。
トム・ワイスコフが13打を叩いた池越え、読みの難しいグリーンの難関ホールです。
花博の会場で、プレーの予約が順番待ちで超人気の”ゴールデンベルパビリオン”となりましたが、関係者の一人として早朝にこっそり貸しクラブで打ってみたら、見後に池ポチャでしたよ(笑)
名称:オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ
所在地:アメリカ ジョージア州 オーガスタ
開場:1932年
設計者:ボビー・ジョーンズ アリスター・マッケンジー
ホール数:18ホール パー72 7485ヤード
コース地形:元植物園を活用し再開発と改修を重ねている。
予約:ビジター予約不可
公式HP:https://www.masters.com
ワイアラエ・カントリークラブ

引用:https://waialaecc.com/
日本人になじみの深いハワイ・オアフ島にある名門のゴルフ場。
ワイアラエはUS.PGAツアーシーズンの始まりの代名詞です。
例年、年が明けるとPGAツアーの初戦としてハワイアンオープンが開催されるからです。
1983年のハワイアンオープンにおいて、最終日の18番で青木功選手が奇跡のチップインイーグルを決めて大逆転優勝を果たしたシーンは、日本人がPGAツアーで初めて優勝した歴史的瞬間でした。
1999年に日本のソニーが冠スポンサーとなり、ソニーオープン・イン・ハワイと名称を変更。
その後、2022年に松山英樹選手が優勝を果たしたのも記憶に新しいところです。
筆者は1999年と2000年に、オアフ島にある日系の有線テレビ会社との懇親コンペで2回ラウンドしています。
カハラという高級住宅地の海岸沿いにある本格的リンクスコースでした。
忘れられない一打はアウトの2番171ヤードのショートホール。左サイドからの風が強く、左OBラインぎりぎりを狙って打ったボールがピンそばにナイスオン。
バーディーが出た勢いで、コンペに優勝しちゃいました。
それ以来オアフ島のゴルフに病みつきとなってしまったのです。
当時はカハラにある高級ホテルのザ・カハラ・ホテル&リゾートに泊まるとビジターでもワイアラエでの予約が取れたのですが、いまは残念ながら、メンバー同伴でないとプレーができないようです。
名称:ワイアラエ・カントリー・クラブ
所在地:ホノルル ハワイ州 アメリカ
開場:1927年
設計者:セス・レイナー その後の変更はロバート・トレント・ジョーンズ、デズモンド・ミュアヘッド、リック・スミス、最近ではトム・ドーク
ホール数:18ホール
コース地形:リンクス
予約:メンバー同伴
公式HP:https://waialaecc.com/
広野ゴルフ倶楽部

引用:https://hironogolfclub.jp/
世界に誇る日本の名門ゴルフ場です。
1932年にアリソンバンカーで有名なヒュー・アリソンの設計で開場。
その後、原型を見失うほど何度も改造を重ねたため、2019年に、残されていたアリソン手書きの設計図をベースに最新の技術を使って原点回帰の全面改修を行っています。
この改修が世界的に高く評価され、Golf Magazineの世界トップ100コース2023年度版で世界ランクが6位アップして31位となりました。
日本オープンゴルフ選手権を5回開催したメジャーなトーナメントコースです。
かつて、世界のレジェンド、ジーン・サラゼン、ウォルター・ヘーゲンも来場し、1963年には全盛期のジャック・二クラスもラウンド。
「これまでに、15番パー5を2オンした者はいない」という話を聞くと二クラスは目の色を変え、第一打ドライバー、第二打スプーンで見事2オンを果たしたエピソードはいまも語り継がれています。
筆者は初心者の頃、法人メンバーの上司に同伴して初めてのラウンド。
あるホールで珍しくうまくとらえたドライバー・ショットがだれかのディポット跡に入ったのを見て、キャディさんがとても気にして私に何度も謝罪してくれました。
初心者の私も、キャディさんの気持ちに応えようと、必死に打ち込んで何とかリカバリーできたのです。
その二重のディボット跡は私が修復する前に、キャデイさんが素早く、きれいに修復してくれました。
流石!超名門のキャデイさん、心遣いが素敵だな!と感心しましたよ。
名称:廣野ゴルフ倶楽部
所在地:兵庫県三木市志染町広野7-3
開場:1932年6月
設計者:チャールズ・ヒュー・アリソン コース造成は伊藤長蔵 補佐は上田治
ホール数:18ホール
コース地形:丘陵&林間タイプで適度なアップダウン
予約:メンバー同伴
公式HP:https://hironogolfclub.jp/
まとめ
一生に一度はラウンドしたい!誰もが憧れる世界の名門ゴルフ場5選を、筆者の失敗談も含めてご紹介しました。
ゴルフ発祥の地とされるセント・アンドリュース・リンクス・オールドコースをはじめとして、世界の名門ゴルフ場はそれぞれの古い歴史や伝統を守り、大事に育てています。
メジャートーナメントを開催してレジェンド達の栄光の舞台となり、楽しいエピソードをいくつも残してくれました。
なかなかラウンドができない憧れの舞台ですが、もしもチャンスがあれば迷わずにチャレンジしてみて下さいね。