ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は千葉県木更津市の「アクアラインゴルフクラブ」からラウンドレポートをお届けしていきます。
名匠・加藤俊輔氏が手掛けた同コースは、自然林やうねりのある地形を活かした多様かつ戦略性のあるレイアウトが特徴的。現在はアコーディア系列に属し、夕方の16:30~18:30にスタートする「ナイトゴルフ(18ホールスルー/9ホールのハーフ)」も実施しています。

“全部入り”の快適カートや「ナイトゴルフ」を展開中
東京湾アクアライン「木更津東IC」から約5分、館山自動車道「姉ヶ崎袖ケ浦IC」からは約10分の位置にある同ゴルフ場は、都心部からの好アクセスを魅力のひとつとしています。

真夏のうっそうとした木々は、ワインディングを駆け上がり、クラブハウスに近づくにつれて整備が行き届いていく印象です。

高台にたたずむクラブハウスは、「青く澄んだ舞台へ。」を新たなコンセプトに、2024年の10月にリニューアルオープンを迎えています。

ゴルフバッグの積み下ろしはすべてセルフで、バッグスタンドに立て掛けておくと、スタッフの方がカートに積んでくれるというシステムです。

広々としたレセプションには、ラウンジスペースやゴルフショップも併設されています。

チェックインの手続きは、アコーディアのポイントカードを持っていると至極スムーズです。
この日のラウンドフィーは、平日セルフのランチ補助付きで5,990円+ゴルフ場利用税500円+ロッカーフィ550円でした。

その他、自走式のカートは、コンディション次第でフェアウェイへの乗り入れが可能となり、その際の料金は550円/人。

また、合計4基の送風機を備えた「Cool Cart」の用意もあり、こちらの料金は500円/人。
“全部入り”のカートにすると1,050円/人ですが、天候やメンバー構成によっては検討する価値がありそうです。

ちなみに自走式のカートは、「ナイトゴルフ」の際は安全を考慮してリモコン式に切り替わります。

ゆとりのあるロッカールームで身支度を整えたら、「青く澄んだ舞台へ。」と出陣です!
超・超・超ロングパットができるパッティンググリーン
練習施設は、広大なパッティンググリーンをはじめ、アプローチ&バンカー練習場や20yardのドライビングレンジを備えています。

ドライビングレンジを利用する場合は、マスター室でコイン(30球500円)を事前に購入して、

ドライビングレンジの手前で貸出ボールをゲットします。

ここではドライバーを含めた全クラブの使用が可能ですが、20yard先のネットに向かって打つスタイルなので、身体をほぐしながらスイングの感覚を呼び起こすことがメインになりそうです。

パッティンググリーンは広大なので、周囲の状況さえ許せば、30m以上の超ロングパットができます。また、中央付近にはちょっとした“段”もあるので、2段グリーンを想定した練習も可能です。

一方、アプローチ練習場のグリーンは小ぶりなので、実際のところは“チッピング練習場”といった感じです。

すぐ横にあるバンカー練習場は、広さも砂質も実戦的な仕立て。

バンカーの上部には十数個のボールが転がっていて、自由に使える感じになっています。
静謐と開放、昼と夜……。人とゴルフを“つなぐ”存在
それではティーオフ! この日は、INコースの10番ロング(レギュラーティから540yard)からスタートです。

いきなりHDCP:2と難易度の高い10番ロングは、ティーショットは左OB、セカンドショットは右OB、サードショット(写真)は左奥のOBをケアする必要があります。

11番ショート(同139yard)は、ピン位置によってはグリーンがいやらしい感じですが、欲張らずにスコアメイクしていきたいところです。

続く12番ミドル(同367yard)は、ティーショットの打ち出しで視覚的なプレッシャーをかけてくるものの、落ち所は意外と広くなっています。
本当に注意すべきは、奥の方が低くなっている2段グリーン。セカンドショットは、手前から手前から攻めていくことをオススメします。

ちょっと飛んで、16番ショート(同155yard)は、ニアピン推奨ホール。同コースのレギュラーティは、その多くが人工芝になっています。

17番ミドル(同367yard)に来ると、コースの表情は一変します。ここまでの静謐な林間コースから、リゾートコースを想わせる開放的な景色が広がっています。

グリーンは大きな池とバンカーに守られて、そこに至るまでのフェアウェイも下り傾斜になっているので、レイアップの際は通常よりもひとつ下の番手でリスクマネジメントしておきましょう。

グリーンのコンディションは上々で、目に映る景色の効果も相まって、気分もぐんぐんとアガってきます。

最終の18番ミドル(同390yard)は、左半分がウォーターハザードという大胆なレイアウトが印象的です。

レストランは、青と緑のコントラストが映える仕立て。腹ペコすぎて写真を撮り忘れてしまったのですが(汗)、「焼き鳥重とざるそば(+710円)」を美味しくいただきました。

OUTコースは、1番ロング(同495yard)からティーオフ! 同コースは、OUT/INコースともに、ロングホールから始まります。

2番ショート(同110yard)は距離がかなり短いですが、欲を出しすぎたり、気楽に打ちすぎたりせず、きっちり丁寧なスイングで「ナイスオン!」を狙いましょう。

5番ミドル(同375yard)は、谷越えのプレッシャーを跳ねのけて、のびのびとスイングしていきたいところ。

ただし、右サイドは丘になっていて、セカンドショットの難易度も上がってしまうので、左サイドから攻めていくのが定石となります。

7番ミドル(同315yard)は、ほぼ直角に曲がる左ドッグレッグ。グリーンは曲がった先のすぐ側にあるので、ティーショットの飛距離は160~170yard程度で十分です。

9番ミドル(同405yard)は、打ち出しの狭さよりも、落しどころの狭さにケアが必要です。

都心部からの好アクセスを誇り、ナイトゴルフをはじめとした多彩なサービスを揃えている「アクアラインゴルフクラブ」は、川崎と木更津をつなぐ本家・アクアラインのように、人とゴルフを“つなぐ”存在と言えるかもしれません。