ゴルフで100を切るためのコツかないだろうか?
ゴルファーなら誰もがぶつかる「100切りの壁」。頑張って練習してもラウンドでなかなか100が切れない。そんな悩みを抱えているゴルファーに向けて、ラウンド中に意識する100切りのコツと練習方法を解説します。
100切りが近づくラウンド中のコツ
ゴルフで100を切れる人と100を切れない人はラウンド中の考え方が決定的に違います。
考え方のコツを掴んでしまえば、大きなミスがなくなり100切りがグッと近づきます。
平均スコア100以下の方達が意識的に実践してきたこと、無意識で実践していることを含めて解説します。
以下で紹介する100切りのコツを意識してラウンドに臨みましょう。
またこちらの記事でゴルフが上手い人の特徴やゴルフが上達しない人の理由も紹介しています。合わせてみてみてください。
100切りのコツ①:基準打数をダブルボギーにする
ラウンドする時、各ホールの基準打数となる「パー」を目指してプレーしていませんか?
実はこの考えが失敗の元です。
発想を変えて基準打数を「ダブルボギー(+2打)」にしてみてください。
全ホールダブルボギーだと合計のスコアは108(+36)となります。
100切りを目指すゴルファーなら許容範囲と言えるスコアでしょう。
「ボギー」で上がることができれば「-1打」となるので「ナイス、ボギー!」。
ダブルボギーでオッケー、ボギーが取れたら万々歳と考えられれば、
ミドルホール(Par4)で無理して2打でグリーンオン(パーオン)させる必要がなくなります。2打目はグリーン手前に刻み、3打目で花道から転がすという選択肢がとれますね。
このように考えるとゴルフがすごく楽に感じませんか?
18ホール中、9つ「ボギー」を取ることができれば、スコアは99で100切り達成です。
ダブルボギーでOKと考えてラウンドを組み立てればミスにも焦らず対処することができます。
100切りのコツ②:ミスショットで当たり前と考える
プロゴルファーでもラウンド中にイメージ通り打てるショットは1割と言われています。
逆に捉えると、ショットの9割はミスショットということです。
アマチュアの我々なら9割以上ミスショットということです(悲しいですね・・・)。
我々はシャンクが出ようが、OBが出ようが、池に入れてしまおうがミスして当たり前なのです。そのためミスショットをしてしまって落ち込むのではなく、「ミスして当たり前、ミスしない方が不自然」というような具合でいつでもミスショットを受け入れられる精神状態を保ちましょう。
100切りのコツ③:初心者向けのクラブを使う
100切りができない方に散見されるのが、
実力に見合っていないオーバースペックのクラブを使っている方や
年代物の古いクラブを使っている方です。
100切りを目指すゴルファーの主な悩みはドライバーでのスライスOBとダフって全然前に進めないことではないでしょうかではないでしょうか?
各クラブメーカーはラウンド中のミスができるだけ軽減できるように初心者向けにクラブを開発しています。オーバースペックのクラブや古いクラブは扱いが難しいため、それだけでミスが増える原因に。できるだけ年式が新しい初心者用のクラブを使いましょう。
ドライバーでのスライスOBははフックフェースで重心角の大きいドライバーを使いましょう。重心角の大きいドライバーとは、ドライバーを机の上に置いてみてフェースがより天井を向いているドライバーのことです。
ダフリの改善については、ポケットキャビティーでソール幅が広いアイアンを選ぶとミスをカバーしてくれます。
100切りのコツ④:グリーン周りの寄せは基本転がす
グリーン周りからのアプローチは必ずサンドウェッジと決めつけていませんか?
100切りを目指すあなたは、むしろグリーン周りでサンドウェッジは使用禁止です。
第一にパターで転がせないか。第2に9番アイアンで転がすランニングアプローチが使用できないかをグリーン周りで寄せの基本として覚えておきましょう。
9番アイアンでランニングアプローチを打つ際は、キャリーとランを合わせた距離を必ず計算しましょう。グリーン上ではキャリーを1とすると、ランはキャリーの2倍転がることを想定しましょう。
ピンまでの距離を3等分して考えることで、ランニングアプローチでボールをどこに落とせばいいか見当が付きますね。ピンに近づく可能性が格段に上がります。
100切りのコツ④:100yd以内は左足重心で打つ
グリーンまで100yd以上ある場合は無理にグリーンオンを狙う必要はありません。
グリーンオンを狙うのは100yd以内になってからと心に留めておきましょう。
100yd以内のアプローチで気をつけなければいけないミスは、「トップ」です。
トップとは、クラブヘッドのエッジでボールを打ってしまうことです。
ボールが低いライナー性の打球になり、大きく転がるためグリーンをオーバーしてしまう危険があります。
トップが出てしまう原因で最も多いのが、
ボールを高く上げてグリーン上で止めたいという思いが強すぎて
「すくい打ち」をしてしまうことです。
すくい打ちをすると、クラブの最下点がボールの手前(右側)の位置になりやすく、「トップ」になってしまいます。
「トップ」を防ぐためには、左足荷重がポイントです。
アドレスからテークバック、そしてフォロースルーまでずっと左足荷重のまま体重移動せずに打てば自然とダウンブローにボールを打つことができるので
トップの可能性を減らしグリーンを狙うことができます。(※右打ちの場合)
100切りのコツ⑤:ホール毎にコースマネジメント
コースマネジメントの基本を抑えておきましょう。
コースマネジメントとは各ホールをどのように攻略していくか戦略を考えることです。
- バンカーや池の位置など各ホールの特徴を把握する
- 毎ホールのティーイングエリアでOBゾーンを確認する
- グリーンは全て中央を狙う(ピンは狙わない)
- 迷ったら短めのクラブ選択をする
- アプローチは基本的に転がすことを念頭に置く
- 林に入ったら無理せず真横に出す
上記のことを心掛けるだけで、
難しいアプローチを強いられたり、池ポチャをしてしまったりなどが減り、ミスを未然に防ぐことができます。
特に、ミスを重ねないように”林に入ったら真横に出す”は必ず意識しておきましょう。
100切りのコツ⑥:「お先に!」を使わない
グリーン上でパターをする際、ピンに近づいて入る確率が高い時、「お先に!」と言って先にパターを打つことがあります。
100切りを目指しているゴルファーはこの「お先に!」をやめましょう。
先にパターを打たせてもらう場合、無理な体勢で打ったり、
しっかりと方向性を合わせずに打つことになるためミスが増えます。
ミスパットをしてしまう可能性が高いので一度マーカーを置いて自分の順番が回ってきたらパッティングするようにしましょう。
また「お先に!」を言わずに、
ゆっくりボールの元へ歩いていくことで「OK!」をもらえるかもしれませんね(笑)
100切りを達成するためにおすすめの練習方法

できるだけ短期間で100切りを達できるよう、スコアアップに効率的なお勧めの練習方法をご紹介します。
ドライバー・アイアン・パターそれぞれをバランスよく向上させることができればミスを軽減し、100切りがぐっと近づくはずです。
100が切れる練習方法①:パターマットで距離感と方向性を養う
パターマットだけで距離感と方向性を養う練習ができます。
自宅にパターマットを敷いていない方はぜひ買いましょう!
飛躍的にスコアがアップします。
【方向性を養う】
- パターマットのラインの上を通してカップの中央から入れる
- パターマットの左右の端から打ち、カップの中央から入れる
- パターマットの中央から打ち、カップの左端、右端から入れる
【距離感を養う】
- カップインを狙って強さを調整
- カップ手前からジャストタッチで入れる
- カップ奥の壁に当てて強めに入れる
- 1〜3を打つ位置を変えて実践する
この方向性と、距離感を養う練習を自宅のパターマットで実践すれば
パターはかなり上達するはずです。
パターに方なしと言われ、プロゴルファーでも独特なフォームでパッティングする人がいますが、パターの基本として以下のことは頭にいれておきましょう。
- ボールは左目の真下に置く
- パターグリップの正面に左手の親指を真っ直ぐ乗せるように握る
- 肘を張り、手、肘、肩の五角形を崩さないようにスイングする
- 打つときは膝が動かないよう下半身は固定
- 腹斜筋(横腹)の筋肉を意識して打つ
100が切れる練習方法②:練習の半分以上はアプローチに費やす
100切りができないゴルファーが重視すべきはアプローチの精度を上げることです。
クラブの選択とテイクバックの大きさで、
どれくらいの飛距離がでるかをしっかりと覚えておくことが大切。
練習場ではサンドウェッジとアプローチウェッジ、ピッチングウェッジで腰から腰、肩から肩、フルショットの3種類のスイングを練習しておきましょう。
これだけで9種類の距離を打ち分けることができるようになります。
100が切れる練習方法③:ハーフスイングでスイングを確認
意外と難しいのがハーフスイングです。
皆さんはハーフスイングでも綺麗にボールを打つことができますか?
ハーフスイングが上手くいかない原因としては、下記があげられます。
- ついつい「力を抜く」と考え、グリップが緩くなる
- 腕の力だけでスイングしてしまう
ゴルフは腕の力ではなく、身体を捻る力でボールを打つということに立ち返りましょう。
フルショットもハーフスイングも腕に入れる力は同じ。
身体を捻るエネルギーを軽減することで、
ハーフスイングとなることを覚えておいてください。
体を捻った力を生かすにあたって重要なのが、
捻る力をどれだけ右足で受け止められるかです。
バックスイングを下半身でロックすると、
自然とテイクバックが低くなり振り幅が小さくなります。
そこから捻りを切り返せば、下半身(お腹と脚)に力が入っているので、
ブレのないハーフスイングができるはずです。
この感覚を身体が覚えるまで、素振りをしてみましょう。
そして実際にボールを打つ際は、
捻りの切り返しを早くできるように右足の使い方に注目します。
右足の力でボールを跳ね返すような意識が持ちましょう。
この時、「フォローのスピードをゆっくりさせよう」「軽く打つ」と考えないこと。
逆に捻り返すスピードはできるだけ早くすることが大切。
右足でロックする力を加減することで飛距離が変わるので、
練習場ではその按配をしっかりと身体覚えさせることが大切です。
ブレのないハーフスイングを習得すれば、アプローチでミスすることも少なくなるでしょう。
100が切れる練習方法④:体の軸でドライバーを打つ練習
ボールがスライスしてOB方向に飛んでしまったり、
チョロをしてしまったりなどドライバーの失敗はゴルフにつきものです。
ドライバーがどうしても上手く打てないという時は初心に戻って、
ボールへの当て方の練習をしてみましょう。
- アドレスする足の幅を狭く取る。ひと足分よりやや広めが目安。
- やや前傾姿勢となり、膝を軽く曲げる
- その姿勢のまま、腰の位置よりクラブヘッドを上げないようにドライバーを横に引く
- お腹の捻りを使って、右腰から左腰へと重心を動かすイメージでクラブを振る
この時注意したいのが、クラブを手で動かさず、肩と腰で動かすという意識です。
この練習でスライスやフックをしてしまうという方は、
手首が固まりすぎていたり手が浮いてしまったりなどが原因として考えられます。
手の位置は腰の位置より上げないように、低く構えるように心掛けましょう。
横振りをすることで、遠心力により腕が振られているという感覚を身につけられるので、
ぜひ試してみてください。
ボールを真横からしっかり捕まえられるようになったら、振り幅を腰より上に徐々に上げていきます。同時にスタンスの幅も徐々に広く取っていきましょう。
100が切れる練習方法(おまけ):メンタルトレーニング
最後におまけでメンタルトレーニングの方法を解説。
日常生活でできるメンタルトレーニング方法をご紹介します。
瞑想トレーニング
ゴルフをする際に必須となるのが集中力。
集中力がないとスイングやパットにブレが生じ打数が増えてしまいます。
その集中力を養うために有効なのが瞑想です。
瞑想の仕方は以下の通りです。
- 静かな場所で椅子、または床に座る
- 肩の力を抜いてゆっくり目を閉じる。または半目でもOK
- 意識を呼吸だけに向けて、ゆっくり鼻で深呼吸(腹式呼吸)をする
- 鼻からお腹にかけて、空気を出し入れしている感覚だけに集中する
イメージトレーニング
どのようにスイングやショットをするか、日々のイメージトレーニングも重要です。
理想のショットを頭の中で想像するだけで、
本番で抵抗感なく再現させることができます。
ミスショットを繰り返すという方は、
イメージトレーニングを行うことでポジティブな気持ちでスイングができるようになるので習慣化してみましょう。
またラウンド前日に、コースレイアウトをチェックして戦略イメージを立てることもおすすめです。各ホールを上手に攻略し100切りを達成している自分を想像してみてください。
当日の朝から、プラス思考でラウンドすることができますよ。
まとめ

今回は、100切りをするためのコツをご紹介しました。
100切りの壁を突破するコツは、平均スコア100以下のゴルファーが無意識に実践している考え方を真似ることです。それらを習得し安全策をとるプレーを心がけるだけで、
ミスを最小限に抑えることができるはずです。
次のラウンドにぜひ役立ててみてくださいね。