ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は千葉県市原市の「姉ヶ崎カントリー倶楽部・西コース」からラウンドレポートをお届けしていきます。
昭和35年の10月にオープンし、関東屈指の名門コースとして繁栄してきた同倶楽部は、戦略性の高い伝統の東コース(全長6,831yard)と、ダイナミックかつカジュアルに楽しめる西コース(同6,828yard)という36ホールを有しています。
メンバーコースとなる同倶楽部は、東コースはキャディ付き限定、西コースはキャディ無しも選択可能になっています。

日本のゴルフ史とともに歩んできた全36ホールの名門コース
東京湾アクアラインの「姉崎袖ケ浦IC」から約9分、京葉道路の「市原IC」からは約17分の位置にある同倶楽部。
周辺には、同倶楽部の増設コースとして誕生した歴史を持つ「立野クラシックゴルフ倶楽部」や、筆者のホームコースである「南総カントリークラブ」などが立ち並び、ちょっとした“ゴルフ場パラダイス”を形成しています。

今回はメンバーさんのご厚意を受けながら、「西コース」に挑んでいきます。

クラブハウスの設えはシンプルながら、数々のビッグトーナメントを開催してきた歴史を知ると、なんだか風格じみたものを感じます(単純)。

チェックインの手続きは、昔ながらの手書き式。プレー終了後の支払いは、自動精算機を利用します。
今回のプレーフィは、平日ランチ別のキャディ付きで11,600円+カートフィ2,000円+ゴルフ場利用税900円-会員同伴割引1,370円=合計13,130円でした。

男性用のロッカールームは、売店&ゴルフショップを通り抜けた先にあります。

個々のロッカーはやや幅が狭いので、大きなボストンバッグは仕舞いにくいかもしれません。

ちなみに名門コースだけあって、セルフスタンドバッグの持ち込みならびに使用は禁止となっています。
充実の練習施設で、ゆっくりたっぷりウォーミングアップ!
準備を整えたら、スタート前の最終調整に向かいます。

同倶楽部は、西コース/東コースともに、ベントの2グリーン制を採用しています。この日はエアレーションの影響もあってか、8.5ft/8.6ftと遅めの設定になっていました。

全長230yard・全25打席のドライビングレンジは、西コースの1番ホールの奥にあり、貸出ボールのコインは練習場の受付でゲットします。

首や肩甲骨周りをほぐしつつ、雰囲気のある小道をてくてくと歩いていきます。

貸出ボールは、25球で455円。左サイドは屋根付きエリアで、

右サイドは屋根なしの新設エリアになっています。

レンジの裏手には、バンカー練習場も設置されていました。

東コース側には、全2面の広々としたパッティンググリーン(この日は1面がクローズ)と、

ちょっとしたアプローチ練習場が用意されています。
また、筆者は見逃してしまったのですが(汗)、西コースのスタートホール横にもパッティンググリーンがあるようです。

乗用カートは自走式。キャディ付きの場合は、コンディション次第でフェアウェイへの乗り入れが可能となります。
正統派かつ開放的な18ホール。Bグリーンは芝目も考慮!
それではティーオフ! この日は、西コースの10番ミドル(Bグリーン・レギュラーティから409yard)からスタートです。

乗用カートには、最新のGPSナビが搭載されています。さらに今回は、頼りになるメンバーさん&キャディさん付きという強力な布陣です。

ティーマークは4種類で、レギュラーティは「青」を利用します。

11番ロング(同538yard)は、壮観かつチャレンジ精神をくすぐるレイアウトになっています。

サードショット付近は打ち上げになっていて、しかも左サイドはOBのリスクがあるので、グリーンとグリーンの間から攻めていくのが定石となります。

12番ショート(同158yard)は、奥が意外と安全なので、やや大き目のクラブを選択するのもアリかもしれません。

14番ミドル(同350yard)は、フェアウェイが広くフラットなので、のびのびとスイングしていきましょう。

続く15番ミドル(同349yard)は、うねりのあるフェアウェイとグリーンを囲むバンカーが織りなす、美しいコントラストが印象的でした。

そして、16番ロング(同474yard)は、ティーショットの落しどころが攻略の第1歩。筆者は無防備に左サイドのOBに引っかけてしまいましたが(涙)、バンカー方面の広いエリアから攻めていくと、スコアをまとめやすいと思われます。

個人的にはとくに見せ場もないまま、ランチタイムに突入です。レストランはシックな木目の天井と、夏の風物詩である線香花火のような照明が、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

夏バテ気味のこの日は、「鱧と海老の素麺(1,600円)」をセレクト。さくさくジューシーな天ぷらと、ちょっと太めの素麺のマッチングがたまりません。

一方、お疲れ気味に見えたメンバーさんですが、ボリューム満点の「大人様プレート」をもりもりと召し上がっておられました(凄)。

さらには、野菜不足を補うおつまみを色々とご馳走してくれました。

なかでも、押し寿司風の「姉ヶ崎漬け」がオススメです!

欧州のレジェンドであるベルンハルト・ランガー選手は、同倶楽部の契約プロであり、「立野クラシックゴルフ倶楽部」のコース監修も手掛けています。

フレッシュな気分とヘビーな身体とともに、後半のOUTコースへ向かいます。

右ドッグレッグの3番ミドル(同403yard)は、右の谷をケアしながら左サイドから遠回りで攻めていきます。

年々厳しさを増している夏のラウンドでは、乗り入れカートとキャディさんの存在がことさらありがたく感じますね。

4番ショート(同153yard)は、グリーン奥にもバンカーがあるので、正確なキャリーが求められます。

続く5番ロング(同488yard)は、ガンガン攻めていきたい気持ちを抑えつつ、方向性重視でいきましょう。

そうそう、Bグリーンはかつての高麗グリーンの名残りがあるため、ベントながら芝目の影響を加味する必要があります。

西コースのお茶屋さんは、1番・6番・10番のティーイングエリアから程近い場所にあります。

オススメは、西コース限定の「珈琲フロート(648円)」です。またまたご馳走さまでした、感謝。

7番ショート(同137yard)は、右側のAグリーンなら花道から安全に、左側のBグリーンならピンを大胆に狙っていく感じです。

続く8番ミドル(同313yard)は、右サイドの土手はOKと考えて、しっかりと振り切っていきましょう。

楽しい時間はあっという間。ゴルフでは、後半のハーフがとくに早く感じます。

1日サポートしてくれたキャディさんのクオリティも評判以上。悔やまれるのは、的確なアドバイスにプレーで応えきれなかったことだけです(汗)。

筆者のホームコースである「南総カントリークラブ」と似たような雰囲気があり、初めてのラウンドとは思えない親近感を覚えた「姉ヶ崎カントリー倶楽部」。
次回はビッグトーナメントを開催してきた東コースに挑んで、10番ロングの“ステージ(ティーイングエリア)”から、ダイナミックな風景を眺めてみたいと思っています。