神奈川県藤沢市にあるメンバーコースです。
湘南の高台という地形を活かした丘陵コースで、自然のアンジュレーションと戦略性を併せ持つ設計が魅力です。設計者は新田正清氏で、1962年に開場。
都心からわずか1時間の好アクセスながら、四季折々の景観と静寂が楽しめる隠れた名門コースとして知られています。
今回は、こちらのコースをご紹介します。
クラブハウス

クラブハウスに一歩入ると、上質で落ち着いた雰囲気が漂い、ロビーからは緑豊かなフェアウェイが一望できます。
華やかさはありませんが、かえってそれが違和感なく初めて訪れた人でも親しみを感じることでしょう。
練習施設

練習施設はかなりコンパクトで3打席しかありません。朝早く、練習者が列をなしていました。
練習場を期待する人は、残念ながら失望感を感じるかもしれません。

アプローチやパターの感覚をつかむためのエリアもあり、スタート前のウォームアップに最適です。
コース

レギュラー・ティーから5,731ヤード、パー70。
距離はそれほど長くないものの、起伏のある地形と戦略的なホールレイアウトが巧みに組み合わされ、正確なショットと冷静な判断力が求められます。
各ホールにはそれぞれ個性があり、ティーショットの落とし所やグリーンの傾斜を読む面白さが詰まっています。
距離だけでは攻略できず、アンジュレーションやホールの曲線、グリーンまわりの罠が正確性を要求されます。グリーンは奥に行くとバンカーや傾斜が厳しいことが多く、手前から攻める戦略が必須。
短めの距離ながらも上級者を飽きさせない挑戦性があります。

ラウンドは乗用カート・キャディ付きで快適に進行し、2サムプレーにも対応。女性やシニアにも人気が高いのも特徴です。
短めのコースながら、油断すればすぐにスコアを崩す緊張感、そしてパーを取れたときの達成感が格別です。
晴れた日には富士山や相模湾を望むことができ、プレー中も心が解き放たれるような開放感が魅力です。

ロング、ミドル、ショートとホールタイプがバランスよく配置され、攻める楽しさと組み立てる楽しさの両方を味わえます。
単なるスコアメイクだけでなく、“戦略を立てながら自然と対話する楽しさ”、それが芙蓉カントリーの魅力です。
緑と風と静けさに包まれた空間で、自分と向き合いながらプレーする贅沢な時間を過ごせる――それが、このコースが長年多くのゴルファーに愛される理由です。
開場50年以上の歴史あるこのコースを、攻略してみませんか。