ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は千葉県野田市の「紫カントリークラブ あやめコース・EAST」からラウンドレポートをお届けしていきます。
女性やシニアゴルファーに人気の同クラブは、林間コースならではの落ち着きを特徴とする「EAST/WEST」の36ホールで構成。数々のプロトーナメントを開催してきた隣接の「すみれコース」とは、姉妹コースという関係性にあります。

一瞬ひやり!? ぐるぐると回る無数の赤色灯がお出迎え
常磐自動車道「柏IC」から約18分、同じく「流山IC」から約25分の位置にある同クラブは、都心部からの好アクセスを誇り、アーバンパークライン「野田市駅」から約10分のクラブバスも運行しています。

ちなみに同クラブにアクセスする隣接道路は、乗用カートもたびたび通過するため、そこかしこで赤色灯が回っています。頭の中は、柳沢慎吾さんの定番ネタである「ひとり警察24時」でいっぱいです(若い世代には伝わらなそう……)。

クラブハウスは、アジアンテイストなデザインを採用。エントランスはそれほど目を惹く感じではないですが、

レセプションはクラブ名と同じ“紫”のソファが印象的で、オトナのバーラウンジを想わせる上品な雰囲気を漂わせています。
チェックインの手続きは、昔ながらの手書き式。この日のプレーフィは、平日ランチ別で13,000円+ゴルフ場利用税800円でした。

レセプションの脇には、ゴルフショップ&売店も併設されています。

ロッカールームのカーペットは、紫ではなくエンジでした。エンジは、漢字で書くと「臙脂」です。頭の片隅に残しておくと、家族でクイズ番組を見た時などにドヤ顔ができるかもしれません。

出入り口には、「巨大すぎる」と言いたくなる姿見が設置されています。ついついアドレスやトップの位置を確認したくなりますが、全身コーデのチェックだけに留めておくのが、紳士の嗜みかもしれません。
「むらさき」or「あやめ」の2ベントグリーンを採用
準備を整えたら、スタート前の最終調整に向かいます。

同クラブはいずれもベントの2グリーンを採用していて、日によって「むらさき」と「あやめ」を使い分けています。

この日のグリーンスピードは、ごくごく一般的な「9.0ft」でした。

パッティンググリーンは、クラブハウス前の3か所に加え、各スタートホールにも設置されているようです。

また、カップを切っていない&ターゲットが小さいので、スタート前の最終調整としては逆に好都合かもしれません。

ドライビングレンジは、約25yardの鳥かごなので人気薄。利用料金は、24球で220円という設定です。

乗用カートはリモコン式。衝突防止センサーは人間には反応しないので、くれぐれもご注意を。
また、カラスがちょいちょい悪さをするようなので、カートバッグのチャックなどはしっかり締めておいた方が無難です。
単調になりがちな河川敷コースをあの手この手で魅力的に
それではティーオフ! この日は、EASTコースの10番ロング(むらさきグリーン&レギュラーティから472yard)からスタートです。

さっそく林間コース特有の“視覚的な狭さ”が、ティーショットのプレッシャーを増してきます。
ティーマークは、バック/レギュラー/フロント、そしてムラサキの4種類が用意されています。

コースは全体的に極めてフラットなのですが、使用グリーンやピン位置によっては、フェアウェイにポツンと立っている木が効いてきます。

また、グリーンと次のホールのティーイングエリアが近い“行って帰って”の往復レイアウトが多いので、ホール間の移動自体はスムーズです。

こちらは、12番ショート(同168yard)のティーイングエリア。11番ミドルのグリーンと隣接しているため、被弾防止の金網が張られています。安全第一なので仕方がないのですが、コース全体に散見される金網が、テンションを下げてしまうのは否めません。

13番ミドル(同369yard)も、1本の木が地味にキーポイントになります。

コース整備は、トーナメントを開催してきた「すみれコース」と同じチームが担当しているそうで、グリーンのコンディションも良好です。
ただし、レギュラーティのティーイングエリアは人工芝であることが多く、ここでも少しテンションが下がります。

暑さから避難するかのようにランチタイムです。

レストランは“プライベート感”を大切にしている印象で、より落ち着いた気分で過ごすことができます。

この日は、「冷や汁(1,760円)」との2択を経て、「チキンハーブ焼き(1,760円)」をセレクト。メニューはすべて、箱根のクラシックホテル「冨士屋ホテル」のシェフが監修しているそうで、上品な味わいが印象的でした。
ただ、これはまったくの私事なのですが、夜ゴハンのメニューがまさかの「チキン南蛮」でやや被り。。想定外にタンパク質をたっぷり摂取したので、もしかしたら筋肉量が増えたかもしれません(汗)。

夜にプチショックがあることは露とも知らず、後半のOUTコースに挑みます。
2番ショート(同185yard)は、レギュラーティからでも距離たっぷり。2つのグリーンの間を狙っていくのが定石となります。

もうひとつのショートは4番(同138yard)で、OUTコースは最初の4ホールで早々にショートが終了します。

5番ロング(同474yard)は、強烈な左ドッグレッグになっています。

続く6番ミドル(同312yard)は距離が短く、これといった罠もないので、いわゆるひとつの“チャンスホール”と言っていいでしょう。

この日はやや熱中症っぽくなりながら、9番ロング(同480yard)でフィニッシュです。

「紫カントリークラブ あやめコース・EAST」は、全体的に整備が行き届いている一方、いかんせんレイアウトが単調&ひたすらフラットなので、「このホール、さっき回らなかったっけ!?」といった既視感すら覚えます。そのため、アスリート系のゴルファーは、少し物足りなさを感じるかもしれません。
とはいえ、そのコース特性やこだわりの食事は、エンジョイ派やシニアゴルファーにとって、色々な意味で“やさしい”と言えそうです。