神奈川県箱根にある日本でも屈指のパブリックコースです。
1917年(大正6年)開場という長い歴史を持つゴルフ場で、日本のゴルフ場の中でも長い伝統を誇ります。
標高700mと高いため夏でも涼しく、プレー中に見渡せる山々や箱根の大自然は格別です。
ただゴルフをするだけでなく、訪れる人すべてに特別な体験を与えてくれる場所です。
今回は、私が実際に体験したような一日の流れをご紹介します。
クラブハウス

クラブハウスに到着すると、スタッフの方々が笑顔で出迎えてくれます。
受付は落ち着いた雰囲気で、手続きもスムーズ。歴史ある富士屋ホテルのホスピタリティを感じながら、スタート前から心地よい気分に。
ロビー自体は決して広くはなく豪華さもないですが、素朴な感じが初心者から上級者までに安心感を与える雰囲気です。
練習場

プレー前には、広々とした練習場で軽くウォーミングアップ。
眼前に広がる仙石原を望む300mの打ち下ろしドライビングレンジは、絶景です。標高の高い澄んだ空気の中でクラブを振るだけでも、心がリフレッシュします。
1箱40球、500円は打ち甲斐があります。
また、パッティンググリーンが整備されており、その日のコンディションを確認するのに最適です。
コース

いよいよスタート。
レギュラーティーから6200ヤードのパー72。
見た目以上に計算されたレイアウトに驚かされます。フェアウェイは一見広く見えますが、落としどころを外すとラフやバンカーが待ち構え、次のショットが難しくなる場面が多いです。
グリーンも微妙なアンジュレーションが効いていて、読み切れなければ3パットも珍しくありません。特に後半のホールは風の影響も受けやすく、スコアメイクには緻密な戦略が求められます。
レストラン

プレーを終えた後は、クラブハウス内のレストランへ。
大きな窓からコースを眺めながらいただく食事は格別です。
地元の食材を使った料理や、伝統ある富士屋ホテルの洋食メニューは、ゴルフ仲間との会話をさらに盛り上げてくれます。

大正6年には、昭和天皇がご来場されました。
箱根の豊かな自然を活かしたこのコースは、当初から「外国人避暑客や文化人に愛されたリゾートゴルフ場」として知られてきました。
戦後は一時的に米軍に接収されましたが、その後復興し、富士屋ホテルグループのもとで国内外のゴルファーを迎え入れる存在に。
いまもなお、日本のゴルフ文化の黎明期から続く伝統と格式を守りながら、多くのプレーヤーを魅了しています。