【ゴルフ場レビュー】箱根園ゴルフ場(箱根町)

ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は神奈川県足柄下郡箱根町の「箱根園ゴルフ場」からラウンドレポートをお届けしていきます。
全長5,518yard・パー71で構成される同ゴルフ場は、距離が短くアップダウンも激しい山岳コースながら、富士山と芦ノ湖が織りなす絶景を大きな魅力とします。
また、最新のGPSナビを搭載したカートは、ワイドボディかつ四輪独立懸架式サスペンションによって快適な乗り心地を実現。プレー後には、芦ノ湖畔にたたずむ日帰り温泉「龍宮殿」で疲れを癒すことができます。

龍宮殿がセットになった「ゴルフ&温泉プラン」がオススメ
東名高速道路「御殿場IC」から約45分。駒ヶ岳の山裾をめぐるようにレイアウトされた同ゴルフ場では、コースのあちらこちらから富士山と芦ノ湖が織りなす絶景を“お腹いっぱい”になるほど楽しむことができます。

その一方、冬季営業中はスループレー限定となるため、ちょっとした軽食やおやつを持っていった方がベターです。

クラブハウスは、トイレや大浴場などが改修中。3月以降にリニューアルオープンとのことでしたが、いずれにしても、日帰り温泉の「龍宮殿」がセットになった「ゴルフ&温泉プラン」がオススメです。

レセプションでは、西武グループの「プリンスカード」を持っている場合にはチェックイン機を利用し、持っていない場合には手書きのシートに記入します。
今回のプレーフィは、「日祝スルー温泉付きプラン」で9,835円+ロッカーフィが330円でした。

ちなみに「ゴルフ&温泉プラン」を選びつつ、ゴルフウェアを着て来場すれば、ロッカーを借りる必要が無くなります。
「芦ノ湖に向かって打つ」練習場は、ラウンド時以外にも利用可能
身支度を整えたら、さっそく練習です。

練習場(ドライビングレンジ)は敷地をいったん出て、県道沿いを150mほど歩いた先にあります。

このあたりは見通しの悪いワインディングになっているので、横断の際には十分にご注意ください。

こちらの練習場はラウンドする人以外も利用可能なので、箱根観光&ドライブ中に、ちょっと立ち寄ってみるのも悪くないでしょう。ただし、ゴルフ場と連動しているため、営業終了は15:00と少し早めです。

貸出ボールは、現金の場合は30球で500円。レセプションで事前にコインをゲットしておけば、30球で400円の割引価格となります。

貸出ボールはちょっとくすんだ感じのイエローが多かったのですが、その理由は不明です。

奥のネットまでは250yardの打ち下ろし。打ちっぱなしとしては望外な眺めなのですが、本コースから見える“絶景”はこれ以上です。

アプローチ&パッティンググリーンは、1番ホールのすぐ脇にあります。

グリーンは、高麗ではなくベント。凍っていたグリーンが溶けた後は、かなりフカフカした不思議な感触になりました。

また、グリーンスピードは「9.7ft」と掲示されてましたが、実際は数値ほどの速さはなく、体感的には「9.0ft」程度でした。
四季折々の自然美が楽しめる、ゴルファー限定の絶景スポット
それではティーオフ! この日はOUTの1番ミドル(レギュラーティから260yard)からスタートです。

同ゴルフ場のティーマークは、前方にある「プリンスティー」と「レギュラーティー」の2種類になります。

また、いくつかのホールで「ドライバー禁止」となっているので、ティーショットからアイアンやユーティリティを握るケースが増えます。

リモコン式となる乗用カートは、ワイドボディかつ四輪独立懸架式サスペンションを採用し、険しいカート道でも安定した走りと快適な乗り心地を実現しています。さらには、シートヒーターまで搭載しています。

ただし、安全のためとはいえスピードはかなり遅く、また頻繁に自動停止するため、スロープレーを誘発しかねません。健脚の方は歩きを基本としつつ、カートを巧みに操縦するとストレスがないかもしれません。

また、山岳コースの例にもれず、先が見えにくいホールも少なくないので、前方カートの位置はしっかり確認しておきましょう。

1番ミドルで後ろを振り返ってみると、富士山の雪冠(せっかん)が見えました。

グリーンに向かって左手には、駒ヶ岳やロープウェイが見えます。

こちらは2番ショート(同125yard)のグリーン上。眼下には、蒼が美しい芦ノ湖が広がっています。

4番ミドル(同350yard)は、視覚的には狭く感じるものの、ティーショットの落下地点は広々としています。

このあたりからは、裾広がりになっている富士山の優美な姿が見えてきます。

続く5番ロング(同500yard)では、芦ノ湖を横目にしながら豪快な打ち下ろしのティーショットが楽しめます。
同ゴルフ場にある3つのロングホールは、ある程度の飛距離を出せれば、そのすべてで2オンを狙うことができます。

9番ミドル(同365yard)は、人工芝のマットかつクラブ制限こそあるものの、「芦ノ湖へ向かって打て!」と言いたくなる圧巻の風景が広がっています。

折り返しの10番ロング(同480yard)は、9番ミドルで下ってきた分を上っていく、打ち上げホールとなります。

同ゴルフ場では、コース内の至るところで“映え”カットが撮れるはずです。

12番ショート(同135yard)はかなりの打ち下ろしとなり、風の影響をしっかり計算に入れる必要があります。

14番ミドル(同340yard)は、「駒ヶ岳に向かって打て!」というシチュエーションです。

17番ロング(同436yard)は、左右ともに要警戒。果敢に2オンを狙うか、刻んで3オン狙いとするか、戦略の分かれ道となります。
同ゴルフ場でスコアをまとめたいのであれば、“刻み戦略”を徹底した方が、好結果につながりやすいことは間違いありません。
ちなみに100切りを目指していた友人は、残り2ホールの時点で84と余裕のよっちゃんでしたが、このホールで叩いた「10」が響き、ジャスト100という結果に終わりました(号泣)。

ラウンド後には、指定登録有形文化財にもなっている「龍宮殿」で疲れを癒しながら、露天風呂から見える絶景を脳内に焼き付けておきましょう。

春夏秋冬、四季折々の自然美が楽しめる「箱根園ゴルフ場」は、ゴルファー限定の絶景スポットと言えるかもしれません。