ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は神奈川県足柄下郡箱根町の「箱根くらかけゴルフ場」からラウンドレポートをお届けしていきます。
箱根新道の終点、箱根峠&くらかけ山の地形を活かしてレイアウトされた同ゴルフ場は、富士山や芦ノ湖を目に映しながら、風光明媚なラウンドを楽しむことができます(晴れていれば)。また、OUTコースは静岡県、INコースは神奈川県という2県をまたいだレイアウトも特徴的です。

下界よりも5℃~7℃は気温が低いのでウェア選びは慎重に
全長6,305yardの丘陵コースとなる同ゴルフ場は、OUTコースがパー37/INコースがパー35の変則的なパー72で構成されています。

少し長めのアプローチを躊躇することなく上っていくと、クラブハウスが見えてきます。

ゴルフバッグは、クラブハウスの先にある小屋で預けるシステムです。また、ゴルフバッグの積み下ろしやプレー後のクラブ清掃は、すべてセルフとなります。

チェックインの手続きは、楽天GORAのアプリを使うと至極スムーズです。
GW初日だった今回のプレーフィは、ランチ別で13,270円+ゴルフ場利用税400円+ロッカーフィ330円でした。

併設されているゴルフショップには、何やら物色している人の姿が多かったのですが、その理由はすぐに判明することになります。

ロッカールームは、靴を脱いで上がるスタイルです。

身支度を整えたら、さっそく最終調整です。同ゴルフ場にはドライビングレンジなどは無く、パッティンググリーン×2面が用意されています。

奥のグリーンはやや小ぶりかつ目立たないこともあって、ご覧の通りガラガラでした。ちなみにアプローチはもちろん、素振りもティーイングエリアまでお預けです。

そして、ゴルフショップが賑わっていた理由は、下界との気温差にあります。スタッフさん曰く、「平地よりも5℃~7℃は気温が低いと思っていただければ」とのこと。
真夏には絶好の避暑ラウンドとなりそうですが、この日は完全にウェアの選択を間違えてしまい、急遽ウインドブレーカーを購入することになりました(苦笑)。ラウンドの際は、気温差や風の強さを考慮して準備することをオススメします。
OUTコースは静岡県。ティーショットは「矢印」の方向へ
この日は「悪天候でラウンド中止となっても、返金などの対応はいたしません」という旨を了承のもと、怪しい雲に向かってティーオフです。

OUTコースは静岡県。1番ロング(レギュラーティから500yard)は、豪快に打ち下ろして打ち上げていくレイアウトです。
右サイドには折り返しの2番ミドル、左サイドには10番ミドルがあるので、左右に曲げた際には「ファーーーーーーー」の雄叫びをお忘れなく。

2番ミドル(同337yard)も、打ち下ろして打ち上げていくレイアウト。1番と2番はプレーヤーが入り乱れるケースが多く、コミュニケーションが活性化して、妙な連帯感すら生まれていました。

各ホールには、ティーショットの方向を示す「矢印」が設置されています。これには、開放的なパノラマに惑わされて誤った方向に打たないことと、霧が立ち込めた際の対策という2つの意味があります。

HDCP1の4番ミドル(同387yard)では、クルマ好きが反応しそうな景色が広がっています。そう、ティーイングエリアからセカンドショット付近に向かう右に曲がって下がる傾斜が、「ラグナ・セカ」のコークスクリューを連想させるのです。

5番ミドル(同359yard)では、富士山がちらりと顔を出してくれました。鉄柱と電線がやや残念ですが、雲が無い日には、大迫力の富士山を楽しむことができそうです。

乗用カートはリモコン式で、最新のカートナビを搭載しています。

6番ミドル(同350yard)は、初見ではなかなか厳しいレイアウトになっています。打ち上げのティーショットは、「矢印」のおかげで大きな問題にはならないのですが、

セカンドショット地点からは、グリーンの存在感が皆無です。

グリーン周辺は、実はこんな風になっています。奥は完全にアウト、手前は下り斜面になっているので、手前から転がし気味に攻めていくのも一考です。

ちなみにショートホールのティーイングエリアは、すべて人工芝が敷かれています。

OUTコースの上がり2ホールは、8番(同470yard)&9番(同490yard)と、ロングホールが連続します。

9番ロングの左側には、芦ノ湖の絶景が広がっていました。

この日は予想外の寒さと強い風に悩まされつつ、待望のランチへと向かいます。
INコースは神奈川県。晴れていれば絶景ラウンドが楽しめる!
レストランからはコースが一望できますが、この日はあいにくの空模様で、魅力半減といったところでした。

とはいえ、無料提供の「ほうじ茶」が、冷えた身体に染みわたっていきました。

この日は、看板メニューの「漁師丼(1,210円)」をセレクト。ネギトロを中心とした丼では、いくらやイカ、数の子、ホタテ貝もといイタヤ貝が彩り豊かな味わいを演出しています。

腹七分目で後半スタート! INコースは神奈川県。打ち下ろしの10番ミドル(同300yard)はワンオンも狙えそうですが、240yard以内というクラブ制限があります。

同ゴルフ場はベントの2グリーンを採用。全体的にグリーンのコンディションは良好なのですが、フェアウェイはディボットが多く、芝もこの時期にしては薄い印象でした。
「山の上」かつアップダウンも激しいコースなので、コース管理は苦労が多そうです。

12番ショート(同160yard)は、思わず「うぉっ」と声が出る感じの打ち下ろし。この日は高低差もさることながら、風の計算がスコアメイクの肝となりました。

13番ミドル(同378yard)では、再び芦ノ湖が姿を現します。

晴れている日には、富士山の雄姿も眺めることができます。絶景に目を奪われること間違いなしですが、同伴プレーヤーのパッティングにも注目しましょう。

続く14番ミドル(同375yard)は、“くらかけ絶景”と銘打たれた名物ホールとなります。

はい、どーん! 14番のティーグラウンドからも、富士山の姿が目に入ってきます(晴れていれば……)。

そうそう、同ゴルフ場には、懐かしい手動のボール清掃機もありました。

17番ショート(同169yard)では、危惧していた雨がいよいよ本降りになってしまいました。

というわけで、最後は駆け足でホールアウト。どこのゴルフ場でもそうですが、とくに「箱根くらかけゴルフ場」では、天気や風の影響によって気分もスコアも大きく上下します。
天気や風の強さはもちろん、平地との気温差や「山の天気は変わりやすい」という言葉も念頭に置きながら、準備万端でラウンドに挑みましょう。