ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は埼玉県上尾市の「リバーサイドフェニックスゴルフクラブ」からラウンドレポートをお届けしていきます。
荒川水系に位置する同クラブは、木々でセパレートされた林間コース風のレイアウトや戦略的なハザード、ベント/コーライの2グリーン制を採用することで、単調になりがちな河川敷コースに面白さと深みを与えています。

河川敷のイメージとかけ離れたクラブハウス&プレーフィ
首都高速「与野IC」から約25分、関越自動車道「川越IC」から約30分の位置にある同クラブは、いわゆるひとつの河川敷コースではあるものの、総距離6,601yardの本格的かつ戦略的なコースレイアウトを実現しています。

リゾート風に仕立てたクラブハウスも、河川敷コースに抱きがちなチープなイメージを払拭しています。

まずはエントランスゲートをくぐって坂を上り、クルマを横付けします。

ゴルフバッグの積み降ろしは、残念ながらセルフサービスになっています。また、スタートの準備を終えた後には、指定の乗用カートまでゴルフバッグを自力で運んでいく必要があります。

駐車場はあちらこちらに点在していて、一方通行も多いので迷いそうですが、もしもエントランスゲートの正面付近が空いていれば、その日はラッキーデーかもしれません。

レセプションの風景も“河川敷感”は皆無で、楽天GORAのチェックイン機能も活用できます。
今回のプレーフィは、平日セルフのランチ別で8,320円+カートフィ2,200円+緑化協力金50円+ゴルフ場利用税700円=11,270円。料金的にも“河川敷感”はありません(笑)。

レセプションの左手には、商品ラインナップが充実したゴルフショップも併設されています。
練習グリーン+「素振り場」でスタート前の最終調整を
まずはスタート前の準備を整えていきます。同クラブでは、男性用ロッカーは1F、女性用ロッカーとレストランは2Fに配置されています。

また、カードホルダーの番号とロッカーナンバーは連動しておらず、空いているロッカーから自由に選ぶスタイルです。

ロッカー利用時は、レセプションで手渡される「ロッカーカード」を差し込んで、施錠&開錠用の暗証番号をセットします。ちなみに写真の向きではカードキーが機能せず、

こちらの向きで差し込むのが正解です。

身支度を整えたら、まずは指定の乗用カートにゴルフバッグを積みます。

それでは練習!……と行きたいところですが、同クラブには鳥カゴしかないので、最寄りの打ちっぱなしで練習してから来場するプランも一考です。

ちなみに貸出ボールは、24球で220円という設定です。

鳥カゴ以外の練習施設は、歩いていくには難儀なスタートホール周辺に集約されています。

練習グリーンは、ベント2面/コーライ1面が用意されています。

また、極めてシンプルな「素振り場(×4か所)」もあるので、周囲に注意しながらカラダをほぐしていきましょう。
単調になりがちな河川敷コースをあの手この手で魅力的に
この日の使用グリーンはベントで、アウトの1番ミドル(バックティから384yard)からスタートです!

河川敷ということで基本的にはフラットな風景が続きますが、ホール間は木々でセパレートされていて、戦略性を高める樹木やハザードも随所に配置されています。

ピンポジションは全6通りを設定していて、日替わりでぐるぐる回しているようです。

乗用カートは自走式。コンディションによっては、コース内への乗り入れも可能となっています。

ただし、カートナビは搭載されていないので、各ホールの攻略は手作り感のあるマップやメンバーさんのアドバイスが頼りになります。また、スコア入力&管理も、手書きもしくは自前のゴルフアプリを利用する形になります。

2番ロング(同530yard)では、右サイドに配置された細長い池が、プレッシャーをかけてきます。

3番ミドル(同327yard)のグリーン周りは、いかにも河川敷な風景ながら、

続く4番ショート(同140yard)では、すべてのプレーヤーが自動参加となる「ホールインワン賞」が設定されています。

また、5番ミドル(同353yard)では、河川敷らしからぬ上り傾斜やダイナミックな窪みを設けるなど、ゴルファーを飽きさせない工夫がそこかしこに散りばめられています。

ベントグリーンはやや遅めの設定ながら、コンディション的には一般的なコースと比べても遜色ありません。

7番ミドル(同311yard)では、ホール中央付近のこんもりとした2つの山が、ゴルファーの行く手を阻みます。

続く8番ショート(同208yard)は、レギュラーティからでも178yardと距離のある設定です。

そして、8番のティーイングエリア脇の池では、やたらと活きがいいカモと

大小さまざまなカメの仲睦まじい姿を見れるかもしれません。

心が和んだところで、ランチタイムです。

レストランの外には、リゾートムードを漂わせるテラス席も用意されています。

そうそう、同クラブでは、参加費無料のハーフコンペが随時開催されているので、タイミングが合った際には是非とも参加してみてください。

というわけで意気揚々とスコアを提出しましたが、この日は同伴メンバーも含めて一人も入賞せず“ち~ん”な結果に終わりました。

ランチメニューは、どれを選んでも550円ポッキリ!だったので、迷うことなく定価で2,000円オーバーのステーキをオーダーしました。

望外の満足感とともに、後半のラウンドへ。INコースは、10番ロング(同492yard)からスタートです。

INコースはOUTコースよりも全体的にフラットな印象ですが、総距離は300yardほど長くなっています。

その中でも15番ショート(同230yard)は攻め甲斐があり、この日は4Uでティーショットです。



ダウンスイングで左肩が開くのがちょっと早いんだよなぁ。。うーむ。

脱線、失礼しました。閑話休題。同クラブはその名称のとおり、川沿いに面してはいるものの、視覚的な“リバーサイド感”はほぼ皆無です。
もしかしたら草木が枯れた冬場には、川の流れがもう少し視界に入ってくるのかもしれません。

ちなみに、9番・16番・17番・18番が川沿いのホールとなり、風が強い日には難易度がぐっと増すようです。

懐かしのボール洗浄機もところどころに設置されていました。

旧知のメンバーさんによると、グリーンがベントかコーライかでコースの表情が変わり、コーライは難易度が高い分だけ、愉しさが増すそうです(発想がアスリートというかドMです)。

全体的には傾斜や起伏が少ないため、正直なところ物足りなさも感じる「リバーサイドフェニックスゴルフクラブ」ですが、様々な工夫や配慮によって、ゴルフの魅力を十分に味わわせてくれています。