ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は千葉県印西市の「総武カントリークラブ 北コース」からラウンドレポートをお届けしていきます。
全9ホール・パー35の同コースは、千葉の名門・総武カントリークラブが有する林間コース。総武コースや印旛コースと比べてしまうと、ややオマケ的な存在であることは否めませんが、片手ハンデのメンバーも“修行”する本格的なコースになっています。
また、9ホールでさくっと回れるので、リモートワーク前の朝活ゴルファーにも人気です。

プレーできる服装&靴を履き替えてクラブハウスへ
「総武カントリークラブ 北コース」は、同クラブの印旛コースに隣接しています。

道のりは両コースともに、県道64号沿いの看板を目印に、脇道を入っていきます。

左の視界に印旛コースのクラブハウスや駐車場を入れながら、さらに右奥へ進んだところに北コースはあります。

うっそうと茂った緑のトンネルをくぐっていくと、駐車スペースがあるのでそこにクルマを停めます。

そして、ゴルフバッグを背負って奥へと歩を進め、ログハウス調のクラブハウスでチェックインします。

チェックインは、PGMのスマホアプリを使うと至極スムーズです。

この日は早朝9ホールで、プレー代4,100円+ゴルフ場利用税350円の4,400円。プレー終了後にさっさと帰れるように、プレー前に会計を済ませてしまうとスムーズかもしれません。

ロッカールームはあるにはあるのですが、お風呂やシャワーが無いので、そのままプレーできる服装で来て、駐車場で靴を履き替えてクラブハウスに向かう人が多い印象です。
また、プレー後の汗ばんだウェアでクルマに乗りたくない人は、着替えを用意してくることをオススメします。

スタート前にゆっくりできるラウンジもあります。予約時間より早く着いた場合は、「早めの時間にスタートすることもできますよ」と声を掛けられるかもしれません。
基本は手引きカート。練習場は何もないので、ひたすらストレッチ!
トイレなどを済ませたら、まずはスタート前のセッティングから。

そう、同コースは「歩き&手引きカート」が基本的なスタイルになるのです。手引きカートの貸出は無料です。

シニアゴルファー向けには、660円で電動カートも用意されています。
その一方、あえて手引きカートを使わず、学生ゴルファーさながらに“担ぎ”でプレーする人も意外といるのです。明らかに学生ゴルファーではない年齢層の方が、です。
コース内には急坂がいくつかあるので、クラブの本数を減らして担ぎで回るというスタイルも有りといえば有りです。

カート置き場のすぐ脇には、拭きタオルや目土袋などが整然と並べられているので、必要に応じてお借りしておきましょう。

夏には、暑さ対策の「うちわ」も用意してくれるようです。

初めて回る場合は、ペラ1枚のコースガイドをゲットしておきましょう。

それではスタート前の最終調整! と思いきや、同コースにはドライビングレンジどころか、パッティンググリーンもありません。
ひたすらストレッチで身体をほぐすか、1番ホールのティーイングエリアが空いている場合は何度か素振りしておきましょう。
本格的かつ戦略的なレイアウト。ところどころにある“難所”にご注意
それではティーオフ! 同コースはパー35、青ティ(バックティ)から回っても2,999yardしかない一方、より正確なショットが求められるレイアウトになっています。

ハーフの9ホールとはいえ、途中にお茶屋さんも自動販売機も無いので、夏はとにかく「熱中症に注意」して、ドリンク類もしっかり用意していきましょう。

比較的フラットな1番ミドルに続く、2番ミドルはさっそく谷越えですが、160yardで谷を越えるので、男性ゴルファーであれば飛距離でナーバスになる必要はありません。
その一方、このホールは右も左も大きなトラブルにつながるので、番手を落としてでもフェアウェイセンターを狙っていきたいところです。

コース整備は、“本家”の印旛コースと同等レベル。グリーンのコンディションも素晴らしく、本コースさながらのタッチを掴んでいけます。

最初に訪れる難所は、3番ミドルのセカンドショット地点へ向かう、小さな丘です。ここは足元がぬかるんでいない限り、とくに問題ないでしょう。

こちらは4番ショートのティーイングエリア。打ち出しこそ狭い感じもしますが、グリーンサイドは広めです。ちなみにティーイングエリアは、全ホールで人工芝を採用しています。

4番ショートから5番ロングへ向かう、急な下り坂も難所のひとつ。とくに足元が濡れている場合は滑りやすいので、慎重に歩を進めてください。

5番ロングも打ち出しこそ狭い感じですが、フェアウェイは広いので、躊躇なく振り切っていきたいところ。

飛ばし屋の方は、展望台(?)に登って、前組の位置をしっかり確認してから打ちましょう。

6番ミドルは、250yard付近から右に打ち上げていくブラインドホール。250yard付近には「鐘」があるので、前組が鳴らす、鐘の音を聞いてからティーショットを打ちます。

こちらは200yard付近。250yard付近には、左右に分かれて4つの鐘が用意されています。

こちらが、ウワサの(?)鐘です。早朝の緑の中を響きわたる鐘の音は、なかなか爽やかで心地よいです。この場所を通過する際には、後続組のために忘れずに鐘を鳴らしていきましょう。

7番ショートは、打ち下ろしの池越え。池やバンカーが気になるものの、やや抑え気味のクラブで手前から攻めた方が好結果につながりやすいでしょう。

7番ショートから8番ミドルへと向かう登り坂が、“名物”と言っていいほどの、同コース最大の難所になります。

8番のティーイングエリアに辿り着いた時にはたいてい息が上がっているので、打順にこだわらず、準備ができた人から打っていく方がみんなの幸せにつながります。

あっという間に最終の9番ミドルです。青ティからでも328yardと距離が短いので、気楽にスイングしていきます。

ホールアウト後は、お迎えのチャーターバスに乗ってクラブハウスまで戻ります。所要時間は5分ほどなので、その日のプレーを振り返るのにちょうどいいです。

ショットの正確性やパターの感性を磨くと同時に、足腰も鍛えられる「総武カントリークラブ 北コース」は、アスリートゴルファーや朝活ゴルファーにうってつけの9ホールと言えるでしょう。ちなみに2周以上することも可能ですよ。