【ゴルフ場レビュー】東千葉カントリークラブ・西コース(東金市)
ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は千葉県東金市の「東千葉カントリークラブ」からラウンドレポートをお届けしていきます。
かつては名門コースとして名を馳せた同カントリークラブは、現在はアコーディア系列となり、平日ならランチ付きでも5,000円台(!)でプレーできる、カジュアルなゴルフ場になっています。
コースは36ホール構成で、本格的なチャンピオンコースの東コースと、フラットながらバンカーを効かせた西コースを有しています。今回は、1か月後に控えるコンペの偵察がてら、「西コース」を回ってきました。
バブル時代の名残を感じさせるクラブハウス&練習場
リーズナブルな料金設定だけに、ゴルフバッグの積み下ろしはもちろんセルフ。けれども、レセプションの風景は豪華そのもので、バブル時代の名残を感じさせます。
チェックインは、アコーディアカードを所有していれば、至極スムーズです。
ロッカールームは、ロッカーの前に座面があるタイプで、すっきりとした印象。靴ベラもロッカー毎に備えています。
着替えを済ませた後は、早速ウォーミングアップへ。パッティンググリーンは全2面。整備は行き届いている印象で、グリーンスピードは「9.0」と一般的です。
ドライビングレンジまでは、クラブハウスから約3分ほど歩き、途中には急な階段もあるので、必要最小限のクラブを持っていきましょう。
階段を見上げた図。上りは動く歩道のエスカレーターがあるようですが、この日は残念ながら運休でした(いつなら動いているんだろう……)。
ドライビングレンジは、奥の木の間を狙えば、最長250ヤード。ボールの回収が大変そうな地形ではありますが、プレイヤーはのびのびと最終調整できます。
ちなみに練習コインは25球で220円(税込)と、非常にリーズナブルでした。
打席のすぐ後ろには、巨大なバンカーを備えたアプローチ練習場も完備しています。
足場を馴らしている様子がまったくない点に嫌な予感がふくらみましたが、ここまで巨大なバンカーは、滅多にお目にかかることはないでしょう。
「ビギナーがマナーまで楽しく学べる」というコンセプトはどうでしょう?
それではティーオフ! ベントグリーンは東も西も2グリーン制で、この日は「右グリーン」が使用されていました。
西コースのティは、後ろから「黒」「青」「白」「赤」と用意されていますが、青ティからでも6,290yard、黒ティからでも6,701yardと短め。実質的なレギュラーティは、青ティになっています。
カートは、フェアウェイのコンディションにより、リモコン式⇔自走式を臨機応変に切り替え可能。この日は午前中がリモコン式でカート道路のみ、午後からは自走でフェアウェイへの乗り入れも可能になりました。
ただ、ホール内のアップダウンが少ないので、乗り入れしなくても十二分に快適なラウンドを楽しめました。
西コース・INのハイライトは、池が映える、15番ロング(495yard)と16番ミドル(320yard)になるでしょう。
15番ロングのティーショットでは、目に映る面積が大きい池と、左側の浅いOBラインが、プレッシャーをかけてきます。
一方の16番ミドルでは、視覚的なプレッシャーは少ないものの、池がフェアウェイ250yard付近から左サイド200yard付近まで広がっていて、戦略性と正確なショットが求められます。
セカンドショット付近から見た景色がこちらです。池とバンカーが効いていて、グリーンのアンジュレーションもきつめです。
わたし(と同伴者)はセカンドショットをあえなくバンカーに入れてしまったのですが、バンカーに到着して、しばし呆然。
この写真、足跡がたくさんありますが、わたしも同伴者もまだバンカーに足を踏み入れていません。馴らし方が下手とか雑とかいうレベルではなく、馴らした形跡すらないのが悲しくなります。他のバンカーも同様でした。
もしかしたらこの日だけなのかなと、後日クチコミを拝見しましたが、残念ながら、この日だけの問題ではないようです。
ゴルフ場のせいではなく、プレイヤーのマナーの問題ではありますが、ビギナーが多いゴルフ場であるなら、ゴルファーが守るべき数々のマナーをしっかりと啓蒙していってほしいです。
何なら「ビギナーがマナーまで楽しく学べるゴルフ場」というコンセプトや仕組みを作って、新たなブランディングをしてもいいのではと感じました。
ちなみにバンカーの酷さに対し、グリーン面が意外とキレイだったのは、マナーの良し悪しではなく、アイアンショットでグリーンオンする回数が単純に少ないだけなんだと想像しています。
“新時代の名門”になってほしい!
さてさて、気を取り直してランチタイムへ。レセプションと同じく、こちらもバブル時代の名残を感じさせる豪奢な仕立てです。
この日は「鶏つみれのせいろそば」をオーダー。おそばや鶏つみれは普通に美味しかったのですが、付け合わせのマグロのお刺身はやや残念な感じ。
来月のコンペで訪れた際は、推しメニューの「煮穴子の炙り箱」orおつまみの「明宝ハム」をオーダーしてみようと心に決めました。
西コース・OUTは、フェアウェイにそびえ立つ大木が効いた、1番ロング(500yard)と8番ミドル(330yard)が印象的。
また、OUT/IN・4つのショートホールは、178yard~195yardと距離が長め、かつグリーンも小さめ。花道をしっかりと見極めて、マージンをとりながら攻めていくのが、スコアをまとめる鍵になりそうです。
バンカーやランチなどに不満は残るものの、フラットでクセの少ない東千葉カントリークラブ・西コースは、様々なレベルのゴルファーが楽しめるゴルフ場。色々と改善していただきながら、“新時代の名門”になってもらえると嬉しいです!