ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は神奈川県伊勢原市の「伊勢原カントリークラブ」からラウンドレポートをお届けしていきます。
PGM系列に属する同クラブは、日本のゴルフ文化の礎を築いた偉人・中村寅吉プロのホームコースとしても知られる老舗。全長6,173yardの18ホールは狭くてアップダウンも激しいため、我慢のマネジメントと正確なショット力を求められます。また、ケーブルカーという一種の“アトラクション”に加え、6ホールのショートコースを楽しむこともできます。

古き良き“昭和”を感じさせるクラブハウス&中村寅吉ギャラリー
新東名高速道路「伊勢原大山IC」から約5分の位置にある同クラブは、狭くてアップダウンも激しい丘陵コース。

クラブハウスにつながるワインディングは、ちょっと驚くほどの上り坂が続きます。

この日はあいにくの空模様でしたが、“昭和”とは思えないスタイリッシュな造形を持つクラブハウスは、青い空によく似合いそうです。

ゴルフバッグなどの積み下ろしは、すべてセルフで行います。

まずは受付です。チェックインの手続きは、PGMのアプリを使うとスムーズです。
この日のプレーフィは、平日の午後スルーで1万1,190円+ゴルフ場利用税800円=1万1,990円。

午後スルーの場合、チェックインと同時に精算も済ませます。また、練習場(20球250円)を利用する場合には、その旨を伝えて料金にプラスしてもらいます。

一方、ロッカーやお風呂の利用を追加することはできません。午後スルーの場合には、着替えなどはクルマに置いて、「そのままラウンドできるスタイル」でチェックインするのが正解と言えそうです。

クラブハウス内は、古き良き時代を感じさせる趣き。

今回は利用しなかったロッカールーム(1F)や、

湘南の街を望むレストラン(2F)も、上質で落ち着きのある空気感に包まれています。

その他、レストラン横のスペースには、伊勢原市名誉市民でもある中村寅吉プロの「ゴルフギャラリー」を併設。いまゴルフを楽しめていることに感謝しつつ、彼の功績を辿ってみるのも悪くないかもしれません。
湘南の街や江の島を望むパッティンググリーンにテンションUP
クラブハウスの海側には、湘南の街が眼下に広がる、2面のパッティンググリーンが設置されています(この日は1面がクローズ)。

雨上がりだったこの日は、ややモヤッていたものの、

江の島の姿をはっきり捉えることができました。湘南育ち&サザンオールスターズに魅せられてきた筆者としては、これだけでテンション爆上がりです。

一方、クラブハウスの裏手には、全長20yardの“鳥かご”レンジと、パッティンググリーン(1面)が設置されています。

貸出ボールの料金は、20球250円。バンカー内から打つこともできますが、混雑時に利用する場合には、少しの勇気と多くの注意が必要になりそうです。

ショートゲームを集中的に強化したいなら、OUT/INコースの間にある、6ホールの「ショートコース」もオススメです。元々は“本コース”だったというショートコースは、本コースと同等レベルで仕上げられています。
1周の料金は「平日2,750円/土日祝4,400円」ですが、通常ラウンドの前後に追加する場合には、「平日1,650円/土日祝2,200円」と割安になります(要予約)。

本コースでは、ベントの2グリーン(右/左)を採用。この日のグリーンスピードは一般的な「9.0ft」で、微妙かつ景色的に確認しにくいものの、「大山から海に向かって順目」の芝目があるようです。
狭くてトリッキーだけど「またチャレンジしたい」と思える
それではティーオフ! この日は、よりトリッキーなOUTコース(右グリーン・レギュラーティから全長2,900yard)からスタートです。

とその前に、OUTコースまでは、お迎えのケーブルカーに乗っていきます。

ケーブルカーには、リモコン式のカートも同乗。安全を確保しながら景色も楽しむため、ゴルファーはカートから降りて、ケーブルカーの左側に並んで乗車します。

乗車時間は、約3分ほど。初めてなら楽しめるはずですが、毎回ともなると「面倒くさい」と思ってしまうかもしれません。
また、OUTコースはホール間の移動が長めで、ラウンド推奨時間は「2時間40分(!)」と表示されていました。とはいえ、ゴルフに「待ち」は付きもの。この程度で心が揺れるようでは、好スコアは望めません。

さてさて、仕切り直して迎えるのは、1番ロング(同465yard)です。

まずは安全運転を心掛けて、ゆっくりとゴルフモードに入っていきます。

スライサーの方は、この看板を見ても動揺せず、自分がコントロールできる範囲内で振り切っていきましょう。

続く2番ミドル(262yard)は、打ち出しが狭くてプレッシャーがかかるものの、距離が無いので“刻み”でも十分です。

ただし、とくに右サイドは勾配がきつくなるため、ティーショットは左サイドに置けるとベターです。

3番ショート(同153yard)を挟んだ4番ミドル(同344yard)は、打ち出しの圧迫感に加え、落としどころも見えない難関ホールです。

ティーショットは、「打てるところにあればOK」という割り切りや我慢が必要です。

おそらくドライバーゾーン(Driver Zone)だと思われる「DZ」は、ティーグラウンドからは見えないドライバーショットの落下点(べスポジ)になるので、念のため後方にも注意を払っておきましょう。

続く5番ロング(同469yard)も、嫌な予感がふくらむ景色が広がります。

実はそれよりも気になったのは、ティーグラウンドの使い方です。すぐ横にフカフカの天然芝がある場合でも、人工芝からしか打たせてもらえないのです(涙)。

さらに続く6番ミドル(同430yard)は、距離がある上にご覧のとおりの景色なので、寄せワンのパーでも上出来でしょう。

もうひとつ続く7番ミドル(同294yard)は、距離が短い打ち下ろし。筆者は会心のドライバーショットを放ち、見事に“突き抜けのOB”となりました。アーメン。

切り替えて望んだ8番ショート(同139yard)は、風のない日であれば比較的イージーと言えます。

前半ラストの9番ミドル(同344yard)も狭いながら、これまでのミドルに比べれば、気楽に打てるかもしれません。

ティーショットは中央のケヤキを狙いつつ、左右のどちらに多少それても問題ありません。

グリーンの状態は良好でしたが、芝目のクセは正直よく分かりませんでした。

再びケーブルカーに乗り、クラブハウス経由のINコースへと向かいます。今さら気が付いたのですが、上りとなる帰りは、写真的に1番最初に乗り込むべきでした。。

INコース(右グリーン・レギュラーティから全長3,010yard)は、大胆に打ち下ろしていける10番ロング(同475yard)からスタートです。INコースは全体的に、OUTコースよりものびのびとプレーできるレイアウトになっています。
そうそう、この日は友人と「1人予約」で待ち合わせたのですが、おかげさまで“同伴者に恵まれた”ことも忘れずに記しておきます。

ひとつ飛んで12番ショート(同129yard)は、デジャブのような打ち下ろし。

ティーグラウンド脇の木々は、「新東名高速」が見えるように伐採してくれているようです。

ポンと飛んで15番ショート(同128yard)は、池をスルーできる池越えながら、砲台グリーンの縦距離をいかに合わせるかが鍵となります。

続く16番ミドル(同336yard)は、左右のグリーンを大胆にセパレート。

セカンドショットはいずれにしても打ち上げになりますが、

とくに右グリーンの打ち上げは強烈で、ピンがまったく見えません。

最終の18番ミドル(同385yard)は、セカンド付近でぐぐっと曲がる右ドッグレッグ。とくに右グリーンの場合には、ティーショットをフェアウェイやや左の丘=「お立ち台」に置けると、その後の展開が楽になります。

フェアウェイのセンター付近から見えるのは「左グリーン」だけ。「右グリーン」は林の裏に隠れているので、右サイドにある筆者のボールで狙うのは、タイガーレベルでなければ不可能です。

というわけで、ラウンド終了。狭くてトリッキーな「伊勢原カントリークラブ」は、ラウンド直後は「もういいかな」と思うかもしれませんが、時間の経過とともに「またチャレンジしてみたい」と思えるコースです。
次回は6ホールのショートコースと組み合わせて、変則的な“24ホール”を楽しんでみるのも悪くなさそうです。


















































