グリーン上でやってはいけない事とは?知らないと恥ずかしいゴルフマナー
ゴルフ経験が浅い人や、得意先とのゴルフコンペを控えている人にとって、ゴルフマナーはとても気になりますよね!
特にグリーン上はデリケートな場所であるため注意が必要です。
今回は、絶対に知っておきたい「グリーン上のマナー」をご紹介します。
【基本のゴルフマナー】グリーン上でやってはいけない4つのNG行為
ゴルフのマナーにおいて、グリーン上で絶対にやってはいけない4つのNG行為があります。
それは次のとおりです。
1. 芝を傷をつける 2. スロープレー 3. 同伴者のプレーを邪魔する 4. 同伴者に配慮がない
グリーン上のマナーが悪ければ、最悪の場合、二度とゴルフに誘ってもらえなくなるかもしれません。
「マナーのない大人」「自分勝手な人間」といった、悪いレッテルが貼られてしまうからです。
たとえば、高級レストランなのに大声でしゃべる人とは食事をしたくありませんよね?
ゴルフも一緒で、マナーがとても大事なんです。
ではグリーン上でのマナーを具体的に見ていきましょう。
マナー1:芝に傷をつけない
グリーンはとてもデリケートなため、芝を極力傷つけないよう注意しなければいけません。
具体的には、次の4つに気を配りましょう。
1. ピッチマークはかならず修復する 2. スパイクを引きずらない 3. グリーン上は走らない 4. クラブやセルフバッグの置き場所に気をつける
順番に解説しますね。
ピッチマークはかならず修復する
ピッチマークとは、ボールが落下したときにできる「ディボット跡(へこみ)」のこと。
基本的に「自分でつけたピッチマークは自分でただちに修復する」のが、ゴルフのマナーです。
なぜかというと、第一にピッチマークを放置すると芝が枯れてグリーンが傷むから。
第二に、デコボコがあると他人のパッティングの邪魔になるからです。
ピッチマークは15分以内に直せば1日で復活するとされているため、修復はできるだけ早めに行いましょう。
ここで「他人のピッチマークは直したらいけないの?」と思うかもしれませんが、まったく問題ありません。
むしろ褒められるべき行為で、まわりからも「マナーがいい人だ」と高い評価をもらえるでしょう。
なおピッチマークの正しい直し方については、下の記事をご覧ください。
スパイクを引きずらない
グリーン上を歩くときは、スパイクを引きずらないように注意しましょう。
ピッチマーク同様、芝を傷つける原因になるからです。
グリーンで20~30cmほどある直線状の傷を見たことはありませんか?
かかとを引きずりながら歩くと、このような傷がついてしまいます。
しっかり足を上げて歩くのが、グリーンを傷つけないためのコツです。。
グリーン上は走らない
グリーンを痛めてしまうため、グリーン上は絶対に走ってはいけません。
同伴者や後続組に気を遣っているのか、グリーン上を慌てるように走っている人をたまに見かけます。
プレーファーストを心がけるのは、大変素晴らしいことです。
ですがグリーン上は静かに歩きましょう。
クラブやセルフバッグの置き場所に気をつける
クラブやセルフバッグは、グリーン上に置かないようにしましょう。
グリーンの芝は柔らかく、物を置くと簡単にへこんでしまうからです。
また、同伴者のパッティングやアプローチの妨げになるのも理由のひとつです。
もし同伴者が打ったボールがグリーン上のクラブに当たった場合は、もう一度打ち直してもらう必要があります。
再プレーは進行の遅れの原因になりますし、何よりクラブがなければカップインしていたかもしれません。
上記の理由から、クラブやセルフバッグはグリーンの外に置く癖をつけておきましょう。
マナー2:スロープレーに気をつける
ショットはもちろん、グリーン上においてもスロープレーにならないように注意しなければいけません。
同伴者や後続組に迷惑がかかるだけでなく、ゴルフ場全体の進行が遅れる原因になるからです。
プレーをスムーズに進められるよう、次の3つを頭に入れておきましょう。
1. ライン読みに時間をかけすぎない 2. クラブやセルフバッグはカートまでの動線に置く 3. スコアカードはグリーン上で書かない
ライン読みに時間をかけすぎない
ラインや傾斜の読みには、あまり時間をかけすぎないようにしましょう。
2019年に改正されたルールに「40秒ルール」があります。
これは、打順が回ってきたら40秒以内に打ちましょうという推奨時間です。
必要以上にライン読みに時間をかけても、結果は大きく変わりません。
サッと決めて打ったほうが、余計なプレッシャーがかからないぶん、意外と結果が良くなりますよ。
クラブやセルフバッグはカートまでの動線に置く
パター以外のクラブやセルフバッグは、カートの動線上に置きましょう。
なぜなら、ホールアウトした後、カートに向かう途中でピックアップでき、無駄な移動時間がなくなるからです。
一方、カートとは反対側に置いてしまうと、移動距離が長くなってプレー全体が遅くなります。
ちょっとした工夫の積み重ねで、プレー時間は短縮できるのです。
スコアカードはグリーン上で書かない
後続組が早く打てるように、スコアカードはグリーン上で記入せず、カートに乗ってから書くようにしましょう。
ホールアウト後に「スコアいくつだった?」と話しながらのんびりグリーン上を歩いている組をみかけますが、後続組にとっては邪魔でしかありません。
まずはホールから立ち去ることを最優先にし、スコアカードはあとで書くようにしてください。
マナー3:同伴者のプレーを邪魔しない
同伴者の邪魔をしないことは、プレーヤーとして最低限のマナーです。
とはいえ、マナー違反に気づいていないだけのケースもあるため、注意しましょう。
ポイントは、次の5つです。
1. 他人のパッティング中は動かない(音を立てない) 2. 立ち位置に気をつける 3. 影に注意する 4. 同伴者のラインを踏まない 5. カップまわりを踏まない
順番に解説します。
他人のパッティング中は動かない(音を立てない)
他人がパッティングしているときは、動いたり音を立てたりしてはいけません。
理由は、プレーに集中できないからです。
いざ打とうとしたとき、急に動き出されたりスマホの通知音が鳴ったりしたらどう感じるでしょうか?
おそらくほとんどの人が「頼むからじっとしてくれ」と思うのではないでしょうか。
同伴者が打つときは、動かない、話をしない、音を立てない。
大人としての基本マナーです。
立ち位置に気をつける
同伴者がパッティングを打つときは、視界に入らないよう立ち位置(待機場所)に注意するようにしてください。
これは、同伴者に集中してプレーしてもらうための気配りです。
なお、相手のラインを覗き見ようと真後ろや真向かいに立つ人がいますが、これは重大なマナー違反。
グリーン上の立ち位置は「ボールとカップを結んだ線を底辺とした、二等辺三角形の頂点」とおぼえておき、できるだけ離れた場所で待機するようにしましょう。
影に注意する
相手のライン上に自分の影がかからないように気を配るのも大切です。
影がかかるとラインが見えにくくなり、ミスパットの可能性が高くなるからです。
特に、夕方の影が長くなる時間帯は、より一層注意しなければいけません。
意外と気づきにくいマナーですが、ぜひ頭に入れておいてください。
同伴者のラインを踏まない
同伴者のラインは絶対に踏んではいけません。
踏んだときにできるスパイク跡によって転がりに影響が出るだけでなく、単純に踏まれた側が不快な思いをするからです。
ゴルフを始めた当初、先輩ゴルファーから「他人のラインを踏むのは、その人の人格そのものを踏みつけるのと同じだ」と教わりました。
4人でラウンドすると、グリーン上にはたくさんのラインが存在することになるので、他人のボール(マーク)位置はしっかり確認するようにしてください。
カップ周辺は踏まない
カップ周辺の30cmは踏まないように注意しましょう。
なぜなら、カップ周りはボールが減速し、もっとも芝目の影響を受ける場所だからです。
「スパイク跡がなければ入っていたのに!」という場面は、何度も目撃しています。
ですので、ボールをカップから取り出すときはカップ周辺を踏まないよう、手を伸ばして取るようにしてください。
もしカップ周りを踏んでしまった場合には、クラブで軽く「トントン」とならしてあげれば大丈夫です。
マナー4:同伴者への気配りを忘れない
ゴルフのマナーとは、言い換えれば「同伴者への気配り」です。
反対に、次の2つができていないと「自分勝手な人だ」と思われかねませんので、ぜひ覚えておきましょう。
1. ホールアウトしても同伴者のプレーを見届ける 2. カップに一番近い人が旗を抜く
ホールアウトしても同伴者のプレーを見届ける
ゴルフは、他人のプレーが終わるまで見届けるのがマナー。
ですが、自分のプレーばかりに没頭して他人のプレーに興味を示さないのは、大人としてあるまじき行為です。
カップインしたらさっさとカートに乗り込んでしまう人はいませんか?
こういう人を見ると「自分勝手な人だな」と感じてしまいます。
たとえ自分のプレーが終わっても、ピンフラッグを回収する、グリーン周辺のクラブを忘れないように集める、ピッチマークを修復するなど、できることはたくさんあります。
ぜひ目線を広くして、プレーにのぞんでください。
カップに一番近い人が旗を抜く
旗(ピンフラッグ)は、カップに一番近い人が抜くのがマナーです。
なぜなら、カップに一番近いプレーヤー、つまり最後に打つプレーヤーがもっとも時間的に余裕があるからです。
反対に、一番遠いプレーヤーが旗を抜くと、プレーに時間がかかってしまいます。
もし遠い人が旗を抜いていたら「ありがとうございます」と言って、旗を受け取るようにしてください。
なお、今は旗を挿したままパッティングをしてもルール違反にはならないので、かならずしも抜く必要はありません。
まとめ:マナーの基本は相手への思いやり
グリーン上の基本的なマナーは、次の4つでした。
1. 芝に傷をつけない 2. スロープレーに気をつける 3. 同伴者のプレーを邪魔しない 4. 同伴者への気配りを忘れない
今回たくさんのマナーをご紹介しましたが、「相手に対する気配り」さえあれば、どれも難しくはないはずです。
あなたのマナーが良ければ、まわりは進んでゴルフに誘ってくれるようになります。
恥ずかしい思いをしないためにも、ぜひ参考にしてください。