フェアウェイウッドとユーティリティの違い!初心者におすすめはどっち?
「フェアウェイウッドとユーティリティの違いが知りたい」
「初心者はどっちを使えばいいんだろう?」
クラブセッティングをする際、フェアウェイウッドとユーティリティのどちらを選べばいいか悩みますよね?
それぞれ特徴や弾道、打ち方が異なるため、その人に合ったクラブを選ばなければいけません。
そこで今回は、フェアウェイウッドとユーティリティの違いについて詳しく解説します。
フェアウェイウッドとユーティリティの特徴
フェアウェイウッドとユーティリティは、一見するとよく似ていますが、機能や弾道、使い勝手がまったく異なります。
それぞれの特徴をしっかり理解して、正しいクラブ選びを行いましょう。
フェアウェイウッドの特徴
フェアウェイウッドは、その名の通りフェアウェイや短いラフからのロングショットに使用されるクラブです。
ヘッドが大きくシャフトが長いため、ボールをより遠くまで飛ばすことができます。
主に使われるフェアウェイウッドの番手は次の通りです(カッコ内は通称です)。
3番ウッド(スプーン)
4番ウッド(バフィー)
5番ウッド(クリーク)
7番ウッド(ヘブン)
9番ウッド(ディバイン)
数字が小さいほどロフト角が少なくシャフトが長くなるため、よりボールを遠くに飛ばすことが可能です。
反対に、数字が大きいほどロフト角が多くシャフトが短くなるため、飛距離を出せない代わりに高い弾道が打てます。
ユーティリティの特徴
ユーティリティは、アイアンとフェアウェイウッドの中間的な存在として開発されたクラブです。
シャフトはフェアウェイウッドに比べると短く、ヘッドはコンパクトに設計されています。
おもに使用されるユーティリティの番手は次の通りです。
3番ユーティリティ
4番ユーティリティ
5番ユーティリティ
6番ユーティリティ
ユーティリティはフェアウェイウッドほどの飛距離は出せませんが、アイアンよりも飛距離を出しやすいクラブです。
またラフやライが悪い場所でも打ちやすい設計になっていて、ゴルファーにとって「お助けクラブ」とも言える存在です。
なお、ユーティリティには「アイアン型」と「ウッド型」の2種類があり、弾道や扱いやすさが異なります。
フェアウェイウッドとユーティリティの5つの違い
おもな違いは、次の5つです。
ヘッド形状
シャフトの長さ
弾道
飛距離
打ち方
それぞれ解説します。
【違い①】ヘッド形状
フェアウェイウッドとユーティリティは、ヘッドの形状に大きな違いがあります。
フェアウェイウッドは、ヘッドが大きめで丸みを帯びた形状です。
そのため、重心位置が低めで、高いボールを打つのに適しています。
一方、ユーティリティはフェアウェイウッドに比べてヘッドがコンパクトなため、重心位置が高めで、中弾道の強いボールを打つのに適したクラブです。
【違い②】シャフトの長さ
シャフトの長さにおいても、フェアウェイウッドとユーティリティには違いがあります。
一般的に、フェアウェイウッドのシャフトは、ユーティリティより長めに設定されています。
これにより、フェアウェイウッドはスイングアークが大きくなり、よりボールを遠くに飛ばしやすいのが特徴です。
その反面、ゴルフ初心者には扱いにくく、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
一方、ユーティリティはシャフトが短めで、アイアンに近い感覚でスイングできます。
そのため、飛距離よりも方向性を重視したい場面で役に立つクラブです。
フェアウェイウッドが苦手な人でも、シャフトの短いユーティリティなら、比較的簡単にボールに当てることができるでしょう。
【違い③】弾道
フェアウェイウッドとユーティリティは、弾道にも違いがあります。
フェアウェイウッドはヘッドが大きく重心位置が低いため、高いボールが打ちやすく、キャリーを出したい場面で便利です。
たとえばパー5のセカンドショットで、よりグリーンに近づけたいときに役に立ってくれるでしょう。
ユーティリティはヘッドが小ぶりで重心位置が高いため、フェアウェイウッドのような飛距離や高さは出すことができません。
ですが、低めの強い弾道が打ちやすいため、コントロール性を重視したいときや風が強いときなどに重宝します。
【違い④】飛距離
フェアウェイウッドとユーティリティの飛距離の違いを、番手ごとにまとめました。
なお、飛距離は一般的な男性の目安です。
番手 | フェアウェイウッド | ユーティリティ |
3番 | 180~230ヤード | 170~210ヤード |
5番 | 170~210ヤード | 160~190ヤード |
7番 | 160~190ヤード | 140~170ヤード |
同じ番手でもフェアウェイウッドとユーティリティの飛距離が違うのは、「ロフト角」と「シャフトの長さ」が違うからです。
たとえば3番ウッドと3番ユーティリティを比較した場合、3番ウッドのロフト角が15度前後なのに対し、3番ユーティリティは18度前後です。
またシャフトの長さについても、3番ウッドのほうが長く、飛距離を出しやすい設計になっています。
「同じ番手でもフェアウェイウッドとユーティリティでは飛距離がまったく違う」と覚えておきましょう
【違い⑤】打ち方
フェアウェイウッドとユーティリティは、シャフトの長さやヘッド形状が異なるため、打ち方にも違いがあります。
シャフトが長くヘッドが大きなフェアウェイウッドは、スイングアークを大きくし、ボールを払うように打つのが基本です。
このように打つことで、ボールを遠くに高く飛ばすことができます。
一方で、シャフトが短くヘッドが小さなユーティリティは、アイアンのようにややダウンブロー気味に捉えたほうが上手く打てます。
とはいえ、ウッド型のユーティリティはソールが広く設計されているので、多少ダフリ気味に入っても大きなミスになることはありません。
その意味で、ユーティリティは初心者にも優しい「お助けクラブ」といえるでしょう。
フェアウェイウッドとユーティリティはどう使い分ける?
フェアウェイウッドとユーティリティは、使用するシーンに応じて使い分けるのが一般的です。
たとえば距離を出したいティーショットやパー5のセカンドショットでは、フェアウェイウッドが役に立つでしょう。
フェアウェイウッドは、細かな方向性よりも飛距離を出すことが得意なクラブだからです。
一方、長めのパー3のティーショットや、フェアウェイからグリーンを狙う場面では、方向性を出しやすいユーティリティが便利です。
またラフや傾斜地、バンカーといった難しいライでも、シャフトが短くヘッドが小さいユーティリティが役に立つでしょう。
フェアウェイウッドとユーティリティどっちがおすすめ?
ここまで読んだ方のなかには「結局のところ、フェアウェイウッドとユーティリティはどっちがいいの?」と疑問に感じる人もいるでしょう。
ここでは、それぞれのメリットやデメリット、おすすめのタイプについて解説します。
フェアウェイウッドはダフリに強い!
フェアウェイウッドの特長は、なんといってもダフリに強いことでしょう。
ソールがとても広いので、多少手前から入っても芝の上を滑ってくれるため、大きなミスになる可能性が低いです。
むしろ「手前から滑らせる」という意識のほうが、上手く打てるクラブです。
ユーティリティはミートしやすい!
ユーティリティはフェアウェイウッドよりもグリップ1本分ほど短いため、ゴルフ経験が浅い人でもボールに当てやすいクラブです。
また、フェアウェイウッドほどではありませんが、ソール幅が広いため、ダフリの心配がほとんどありません。
さらに、アイアンと比べてヘッドが丸みを帯びて大きいため、簡単にボールを上げることができます。
ドライバーが得意ならフェアウェイウッドがおすすめ!
もしあなたがドライバーを得意としているなら、フェアウェイウッドがおすすめです。
フェアウェイウッドもドライバーと同じく、横からほうきで掃くようなスイングがマッチするからです。
またドライバーのシャフトの長さに抵抗がなければ、フェアウェイウッドも上手く打てるでしょう。
アイアンが得意ならユーティリティがおすすめ!
「ドライバーは苦手だけど、アイアンは得意!」という方であれば、断然ユーティリティがおすすめです。
ユーティリティはアイアンと同じく、ダウンブロー気味のスイングがマッチするからです。
さらにユーティリティはソール幅が広くダフリのリスクが少ないため、ロングアイアンの代わりとして大きな武器になってくれます。
初心者はフェアウェイウッドとユーティリティどっちを使うべき?
初心者ゴルファーの方の場合は、ユーティリティがおすすめです。
理由は次の通りです。
シャフトが短くボールに当てやすい
ダフりにくい
変な癖がつきにくい
先述のとおり、ユーティリティはシャフトが短めのため、フェアウェイウッドに比べてボールに当てやすいクラブです。
そのため、初心者ゴルファーでも、練習次第ではすぐに当てられるようになります。
ダフりにくい点も、初心者の方にユーティリティをおすすめする理由のひとつです。
ソール幅が広いため、少しくらいダフっても、芝の上を滑ってボールまで届いてくれるからです。
このように比較的簡単なクラブであるため、変なスイングの癖がつきにくいクラブでもあります。
反対にフェアウェイウッドだと、シャフトが長くて難しいため、すくい打ちなどの癖がつきやすいです。
まずはユーティリティで安定したショットを身につけてから、フェアウェイウッドの使用を検討するといいでしょう。
フェアウェイウッドとユーティリティの違いまとめ
今回は、フェアウェイウッドとユーティリティの違いについて解説しました。
フェアウェイウッドとユーティリティには、それぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらがよいとは言えません。
ですが、初心者ゴルファーやアベレージゴルファーの方には、ユーティリティをおすすめします。
なぜなら、シャフトが短くミスに強いクラブだからです。
もしフェアウェイウッドのミスでスコアを落としているなら、ユーティリティに変えることでスコアが簡単にアップするかもしれませんよ?