【初心者向け】ゴルフコンペのルールとマナーを分かりやすく解説！

「ゴルフコンペには特別なルールがあるのかな？」

初めてゴルフコンペに参加するときは、仲間内だけのゴルフとは違って緊張しますよね？

ゴルフコンペにはルールやマナーがあり、知らないと恥ずかしい思いをするかもしれません。

今回は、ゴルフコンペのルールやマナーを、初心者の人でもわかりやすく紹介します。

ゴルフコンペとは？

ゴルフコンペとは「ゴルフコンペティション」の略で、ゴルフ競技のことです。

ゴルフコンペには、大きく分けて4つの種類があります。

• プライベートコンペ

• 接待コンペ

• 競技コンペ

• オープンコンペ

プライベートコンペ

プライベートコンペとは、気の知れたゴルフ仲間や友人、会社の同僚などと行うゴルフコンペのことです。

仲間内でスコアを競い合ったり、親睦を深めたりするのに行われます。

接待コンペ

接待コンペとは、取引先の会社と行うゴルフコンペのことです。

取引先を招待し、おもに会社間の親睦を深めるために行われます。

業界の情報収集ができるだけでなく、今後の営業活動がしやすくなるなどのメリットがあります。

競技コンペ

競技コンペとは、スコアを競い合うコンペのことで、ゴルフ場の会員による競技会や研修会などが該当します。

腕試しをしたい人たちが集い、プライベートコンペや接待コンペとは違った緊張感が味わえます。

オープンコンペ

オープンコンペとは、ゴルフ用品のメーカーやメディア、ゴルフ場などが主催するゴルフコンペのことです。

「オープン（開かれた）」という言葉のとおり、参加料さえ払えば誰でも参加できます。

入賞すると豪華景品がもらえることが多く、賞品目的で参加する人も少なくありません。

また大手メディアのオープンコンペには、著名人が参加するケースもあります。

ゴルフコンペで採用される特別ルール

ゴルフコンペに参加する人の力量は、初心者から上級者までさまざまです。

そのため、下記のようにさまざまな「特別ルール」が採用されます。

• 6インチプレース

• ワングリップOK

• 上限スコア

それぞれ解説します。

6インチプレース

6インチプレースとは、ボールが落ちた場所に障害物があったりライが悪かったりする場合に適用できる特別な救済措置です。

「6インチプレースします」と宣言すれば、6インチ（約15センチ）以内であれば、ペナルティなしにボールを動かせます。

ただし、カップに近づいてはいけません。

本来ゴルフは「あるがままプレーする」のが基本ですが、ゴルフコンペにはさまざまな力量のゴルファーが参加するため、このような柔軟なルールが用いられます。

ワングリップOK

グリーン上で、カップまでの距離がワングリップ（パターのグリップの長さ。約30センチ）以内であれば、1打で入ったことにする特別ルールです。

プレーの進行を早める目的で使われます。

上限スコア

上限スコアとは、1ホールあたりの「最大スコア」を設け、それ以上の打数はカウントしないという特別ルールです。

たとえば上限スコアを「10」に設定した場合は、10打を打った時点でボールを拾い上げ、そのホールのスコアを「10」とします。

上限スコアには、ホールの規定打数の2倍までとする「ダブルパーカット」や、3倍までとする「トリプルパーカット」があります。

「ワングリップOK」と同様、プレーの時間短縮が目的です。

ゴルフコンペの競技方式

ゴルフコンペでは、ゴルフが上手な人でもそうでない人でも上位が狙えるように、次の通りさまざまな競技方法を採用します。

• 新ペリア（ダブルペリア）方式

• ペリア方式

• 新新ペリア方式

• スクランブル方式

• アンダーハンディ方式

• スクラッチ方式

• マッチプレー方式

それぞれ詳しく解説します。

新ペリア（ダブルペリア）方式

新ペリア（ダブルペリア）方式は、現在ゴルフコンペでもっとも主流になっている競技方式です。

前半6ホール、後半6ホールの合計12ホールを「隠しホール」に設定し、隠しホールのスコアをもとにハンディキャップを計算します。

新ペリアにおけるハンディキャップ算出方法は次の通りです。

① 隠しホールのスコアを合計する

② ①のスコアに1.5を掛ける

③ ②から72を引く

④ ③に0.8を掛ける

たとえば、隠しホール（12ホール）の合計スコアが「60」とすると、ハンディキャップは（（60 ✕ 1.5） － 72）✕ 0.8 ＝ 14.4となります。

ハンディキャップをたくさんもらうには、隠しホールでいかに多く打数を叩くかが鍵です。

ペリア方式

ペリア方式とは、新ペリア（ダブルペリア）の前に採用されていた競技方式です。

新ペリアが誕生したことで、ほとんど使われなくなりました。

新ペリアの隠しホールの数は「12」ですが、ペリア方式では「6」と少ないのが特徴です。

計算方法は次の通りです。

① 隠しホールのスコアを合計する

② ①のスコアに3を掛ける

③ ②から72を引く

④ ③に0.8を掛ける

隠しホールのスコア合計が「40」だった場合、ハンディキャップは（（40 ✕ 3） － 72）✕ 0.8 ＝ 38.4です。

隠しホールが6ホールと少なく、運の要素が強いため、より公平性が高い新ペリアが採用されるようになりました。

新新ペリア方式

新ペリアとペリア方式の間を取ったのが、新新ペリア方式です。

隠しホールのホール数はアウト・インあわせて9ホールです。

新新ペリア方式のハンディキャップは、以下の通り計算します。

① 隠しホールのスコアを合計する

② ①のスコアに2を掛ける

③ ②から72を引く

④ ③に0.8を掛ける

隠しホールのスコア合計が「50」だと、ハンディキャップは（（50 ✕ 2） － 72）✕ 0.8 ＝ 22.4です。

新ペリアに比べると、コンペで採用されるケースは多くありません。

スクランブル方式

スクランブル方式は、2〜4人のチーム戦で採用される競技方式です。

チーム全員でショットを打ち、その中からベストボールを採用し、再びチーム全員がセカンドショットを打つ。これを、ホールアウトまで繰り返します。

毎ショットでベストボールを採用するため、ロースコアの戦いになりやすく、アンダーパーも狙える方式です。

アンダーハンディ方式

アンダーハンディとは、プレーヤーの実力にあわせたハンディキャップを用いる競技方式です。

ハンディキャップは、ゴルフ場またはJGA（日本ゴルフ協会）から発行される正式なものを用います。

スクラッチ方式

スクラッチとは、ハンディキャップを一切付けず、純粋なスコアだけで競う競技方式です。

プロやトップアマチュアの競技でおもに用いられます。

完全な実力勝負となるため、仲間内のコンペ以外では採用されることはほとんどありません。

マッチプレー方式

マッチプレーとは、2人の選手によってホールごとに勝敗を決める競技方式です。

各ホールで打数が少ない人に1ポイントが与えられ、ホールアウト後にポイントが多かったほうが勝者となります。

ゴルフ場の競技会やトップアマ競技、プロの大会で使用され、大人数のコンペで使われることはほぼありません。

ゴルフコンペの特別賞

ゴルフコンペでは、上位者以外にも楽しんでもらえるよう、さまざまな賞を設けます。

ここでは、ゴルフコンペでおもに使われる特別賞を紹介します。

ゴルフコンペで守りたい最低限のマナー

ゴルフコンペにはさまざまな人が参加するため、マナーを守ることが大切です。

参加するにあたり、最低限守りたいマナーを紹介します。

• プレーファストを心がける

• 同伴者のプレー中に音を立てない

• 同伴者のボールをしっかり見る

• 10分前行動を心がける

プレーファストを心がける

ゴルフコンペに限らず、常にプレーファスト（素早いプレー）を心がけましょう。

なぜなら、プレーが遅いと後続組やゴルフ場全体の進行にかかわるからです。

初心者でもスムーズにホールアウトできるように「上限スコア」などの特別ルールがあるので、積極的に活用しましょう。

同伴者のプレー中に音を立てない

同伴者がプレーに集中できるよう、プレー中は音を立ててはいけません。

プレー前に、スマートフォンがマナーモードになっているかを確認しておきましょう。

同伴者のボールをしっかり見る

同伴者が打ったボールを全員で見ておくことで、次打地点でボールを探しやすくなるからです。

他人のプレーに無関心なのは、重大なマナー違反なので気をつけましょう。

10分前行動を心がける

ゴルフコンペは集団行動のため、10分前行動を心がけてください。

特にスタートホールに遅刻すると、後ろの組全体のスタートが遅れてしまいます。

なお、集合時間やスタート時間などはコンペ内に案内があるはずなので、忘れないようにメモをしておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、ゴルフコンペにおけるルールやマナーを紹介しました。

ゴルフコンペはおもに参加者の親睦を深めるための楽しいイベントです。

ですが、ルールやマナーを守らない人が1人でもいると、楽しさが半減してしまいます。

とはいえ、他人への思いやりの気持ちがあれば、何も難しいことはありません。

ぜひ本記事を参考に、ゴルフコンペを楽しんでくださいね。