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ゴルフで「野球打ち」はNG?野球の癖を直してスコアアップする方法

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スキルアップ
2024-11-21

「野球打ちの癖が直らずスライスが止まらない」

「そもそも野球打ちって、ゴルフではNGなの?」

野球経験者に多いのが「飛ぶけど曲がる」という問題かもしれません。

ですが、正しいゴルフの打ち方さえ理解できれば、大きくスコアアップが狙えます。

なぜなら、野球経験のある方は、すでに飛ばすためのポテンシャルを持っているからです。

今回は、野球打ちから脱却し、正しいゴルフスイングにするための方法を解説します。

ゴルフにおける野球打ちとは

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「野球打ち」とは、ゴルフスイングが野球のバッティング動作に似てしまう状態を指します。

とくに野球経験者に多く見られ、スイング軌道が水平に近いのが特徴です。

本来ゴルフでは、手元を真下に下ろすようにスイングしなければいけません。

しかし、野球打ちだとピッチャー方向に手元が流れるため、ヘッドが振り遅れやすくなります。

その結果、ボールが左右に曲がったり、トップやダフリなどのミスショットが増える原因となります。

一方で、野球打ちは力強いスイングを生むケースもあり、飛距離が伸びやすいという側面があるのも事実です。

ゴルフで野球打ちはNG?

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ゴルフにおいては、基本的に野球打ちはNGです。

先述した通り、野球打ちは「一発の飛び」には期待できるものの、振り遅れやすくミスが多発してしまうからです。

たとえば、せっかく300ヤード近いビッグドライブで飛距離を稼いでも、セカンドショットでダフリやシャンクをしては意味がありません。

ちなみに、僕のゴルフ仲間は野球部出身で、ドライバーはプロ並みに飛ばすにもかかわらず、セカンドショット以降でミスを繰り返しています。

ゴルフは、飛距離よりもショットの正確さが求められるスポーツです。

ゴルフが上手くなりたいなら、できるだけ早く野球打ちからの脱却を目指しましょう。

野球打ちのプロゴルファーはいる?

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野球打ちで活躍しているプロゴルファーは皆無です。

ですが、野球で培った技術や体力を活かしながら、ゴルフに適したスイングを訓練によって身につけ、トッププロとして活躍している人は数多く存在します。

  • 尾崎将司プロ

  • 尾崎健夫プロ

  • 渡辺司プロ

  • 岡本綾子プロ(ソフトボール)

また、プロゴルファーではないものの、読売ジャイアンツ元監督の原辰徳さんや、元広島カープの前田智徳さんなどは、セミプロ級の腕前を持つゴルファーとして有名です。

野球打ちのメリット

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野球打ちのメリットといえば、やはりヘッドスピードを上げやすい点でしょう。

野球打ちは、腰を素早く回転させ、リストターンを積極的に使うことでヘッドスピードを上げる打ち方です。

ゴルフにも共通する部分が多く、ボールに強いエネルギーを伝え、遠くに飛ばすことにおいてはとても効果的です。

ただし、ゴルフにおいては、ヘッドスピードが速いからといってかならずしもボールを遠くに飛ばせるとは限りません。

そもそもフェースの芯に当たっていなかったりフェースが開いたりしていると、ボールに適正なエネルギーが伝わらず、大きく飛距離をロスしてしまうためです。

野球打ちのデメリット

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ゴルフにおいて、野球打ちには次のようなデメリットが存在します。

  • 振り遅れやすい

  • 方向性が安定しない

【デメリット①】振り遅れやすい

野球打ちは、ピッチャー方向(ゴルフで言うとターゲット方向)に手元を大きく動かすような打ち方のため、ヘッドが振り遅れやすくなるというデメリットがあります。

野球のバットとは違い、長くてシャフトが大きくしなるゴルフクラブでは「いかに振り遅れずにスイングするか」が重要な課題です。

そのため、ゴルフスイングにおいては、基本的に手元は下方向に動かし、体の近くにキープしておかなければいけません。

手元がターゲット方向に流れてしまうと、大きく振り遅れてスライスやチーピンが発生してしまいます。

アイアンだと、シャンクが出ることもあるでしょう。

「野球経験者にはスライサーが多い」と言われるのは、この癖があるせいです。

【デメリット②】方向性が安定しない

手元が大きく動いてしまう野球打ちでは、インパクト時のフェース向きが安定しません。

そのため、左右にボールが散らばってしまい、ターゲットに正確に打つことが難しくなります。

野球打ちでもっとも多いのが、フェースが開いてしまうことによるプッシュアウトスライスです。

とくにシャフトが長いドライバーになると、その傾向が顕著です。

野球打ちで怖いのは、右方向のミスだけではありません。

右へのスライスを嫌がって、無理やりフェースを返そうとすると、今度は左へのチーピンや引掛けが出てしまいます。

つまり、野球打ちは、左右どっちに飛ぶかわからないというリスクがあるということです。

繰り返しになりますが、ゴルフは狙ったターゲットに向かい、正確にボールを運ぶことが目的のスポーツです。

野球打ちの自覚がある人は、できるだけ早く直すことをおすすめします。

ゴルフと野球、スイングに共通点はある?

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「野球打ちは早く直しましょう」と言いながらも、ゴルフと野球のスイングには共通点もあるため、すべてを変える必要はありません。

野球打ちの良い面は残しつつ、ゴルフスイングとは共通しない部分を排除するというのが、正しい表現かもしれません。

ゴルフと野球のスイングには、以下の3つの共通点が存在します。

  • 体重移動

  • 下半身リード

  • リストターン

それぞれ詳しく解説します。

【共通点①】体重移動

体重移動は、ゴルフと野球のスイングにおいて非常に重要な共通要素です。

体重移動とは、スイングの際に、後ろ足から前足に体重を移動させること。

野球のバッティングでは、ピッチャーが投げるボールに合わせて後ろ足(右打ちの場合は右足)から前足(右打ちの場合は左足)に体重移動を行い、その勢いを利用してボールに力を伝えます。

ゴルフでも同様に、テークバックで後ろ足に体重を乗せ、ダウンスイングからフォロースルーにかけて前足に体重を移動させます。

野球とゴルフでは、バットとゴルフクラブという異なる道具を使いますが、体重移動を使って飛ばすという点においては共通です。

ボールに十分なパワーを与えるためには、しっかりとした体重移動が欠かせません。

【共通点②】下半身リード

下半身リードとは、スイングを始める際に下半身から先に動かし、上半身をそれに追従させる動きのことで、ゴルフも野球も下半身リードでスイングを行う点で共通しています。

反対に、腕力だけでボールを飛ばそうと思っても、ボールは思ったほど飛んでくれません。

全身の筋力のうち、下半身、とくに太ももの筋肉が占める割合がとても大きいからです。

下半身リードを意識することで、体全体を使ったスイングが可能になり、安定性とパワーを向上させることができます。

【共通点③】リストターン

ゴルフでも野球でも、適度なリストターンは、ボールをより遠くに飛ばすためには欠かせない要素のひとつです。

リストターンが上手に使えないと、フェースが開きっぱなしになるだけでなく、脇が開いてボールにパワーを伝えられなくなるからです。

その点、野球経験者のほうがリストターンに慣れているため、ゴルフでも違和感なくスイングできるでしょう。

とはいえ、過度なリストターンは禁物です。

ボールを捕まえようと無理やり手首をこねてしまうと、ボールの方向性が悪くなるだけでなく、芯に当たりにくくなるためです。

あくまでも、遠心力にまかせた自然なリストターンができるようになることを目指しましょう。

ゴルフと野球の打ち方の違い

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ゴルフと野球のスイングにおいて、大きく異なるのは次の2点です。

  • 手元の動きの違い

  • フェース管理の有無

それぞれ解説します。

【違い①】手元の動きの違い

ゴルフと野球の大きな違いのひとつめが、手元の動きの違いです。

野球では、グリップエンドをピッチャー方向に向けて、手元を大きく動かしながらスイングを行います。

この動きにより、まるでバットが体に巻き付くように動き、ボールに強大な力を伝達することができます。

しかし、これとまったく同じ動きをゴルフで行うと、大きくヘッドが振り遅れてしまいます。

なぜなら、そもそも野球とゴルフとでは道具の長さが違うからです。

たとえば、野球のバットは、33~34インチ(約84~86センチ)が一般的ですが、ゴルフのドライバーは、45~46インチ(約114センチ~117センチ)が平均です。

その差は1.5倍近くあり、野球のバットと同じようにゴルフクラブを振ってしまうと、ヘッドがインパクトに間に合いません。

ですので、野球打ちが体に染み付いてしまっている人は、手元の動きを抑える練習が必要です。

【違い②】フェース管理の有無

もうひとつの違いが、ゴルフにはフェース管理が必要だという点です。

ゴルフではインパクト時にフェース面をスクエア(目標方向にまっすぐ)にすることが求められます。

いくら美しいスイングでも、インパクトでフェース面が正しい方向に向いていない限り、スコアが良くなることはありません。

つまり、野球打ちから脱却するには、同時にフェース管理にも目を向けなければならないということです。

野球打ちを直す方法

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野球打ちから脱却し、ゴルフに適したスイングに直すための練習方法をご紹介します。

野球経験者の方は、ボールを遠くに飛ばすためのポテンシャルを持っているため、正しいスイングを身につけることにより大幅なスコアアップを狙えるはずです。

ハーフスイングでゴルフスイングの基本をマスターする

ゴルフ打ちを直すには、まずはハーフスイングといった小さな振り幅から練習を始めましょう。

この練習では、インパクトにかけて手元がターゲット方向に動いてしまうクセを直します。

もっとも長いクラブのドライバーを持ち、まずは10ヤード程度の短い距離を正確に飛ばす練習を繰り返してください。

ポイントは、グリップエンドが常におへそを向いている意識を持つことです。

両肩と腕でできる三角形を崩さないよう、体全体で打つこともポイントです。

フェース管理をマスターする

上記の練習ドリルを行う際は、スイング中のフェースの向きにも意識を向けてください。

スイング中にフェースの向きが一瞬でも狂うと、正しい向きに修正することが極めて難しくなるからです。

とくに気をつけたいのが、テークバック中のフェースの向きです。

テークバックでは、常にフェースがボールを向いているように注意しましょう。

グリップエンドが腰のあたりに来たときに、フェースがやや斜め下を向いていれば合格です。

反対に、フェース面が斜め上を向いていてはいけません。

テークバックでフェースを開かなければ、大きくスライスすることはなくなります。

まとめ

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今回は、ゴルフにおける野球打ちのデメリットや直し方などを解説しました。

野球経験者の方には、ボールを遠くに飛ばせるという点で、大きなアドバンテージがあります。

そのため、正しいゴルフスイングを身につければ、かなりのスコアアップが期待できるでしょう。

野球のクセを取り除くには時間がかかるかもしれませんが、ぜひ気長にトライしてみてください。

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ライター

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たけち
25 記事
ゴルフ歴15年以上のライターです。ゴルフ未経験の方でも「わかりやすい」と感じていただけるような文章づくりを心がけています。趣味はゴルフ観戦、映画鑑賞、読書。ジョーダン・スピースが大好きです。

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