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ゴルフスイングにおける正しい下半身の使い方をマスターしよう!

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スキルアップ
2025-04-07
2025-04-08

「力はあるのに全然飛んでいない気がする」

「スイングがぎこちなく、打球が安定しない」

その原因は、下半身の使い方が間違っているせいかもしれません。

ゴルフに限らず、あらゆるスポーツにおいて、下半身の使い方はとても重要です。

しかし多くのアマチュアゴルファーは、正しい使い方を理解していません。

正しい下半身の使い方をマスターすれば、今よりも飛躍的に距離が伸び、スイングが安定します。

今回は、下半身の正しい使い方や、おすすめの練習ドリルをご紹介します。

ゴルフスイングは下半身の使い方が重要

ゴルフというスポーツにおいては、正しい下半身の使い方が欠かせません。

理由は次のとおりです。

  1. クラブをコントロールしやすくなる
  2. パワーが出せる
  3. スイングが格好良くなる

それぞれ、順番に解説しますね。

【理由①】クラブをコントロールしやすくなる

下半身を一切使わず、上半身だけでゴルフクラブを操作しようとしても、軌道は安定しません。

手先はとても器用で、プレーヤーの好き勝手に動かせてしまうからです。

たとえばテークバックを手だけで上げようとしても、インサイドに上がってしまったり、反対にアウトサイドに上がってしまったりして、安定しません。

「手打ちはダメだよ」と言われるのは、これが理由です。

一方、下半身主導のスイングは、毎回同じ軌道でクラブを動かせるというメリットがあります。

下半身の筋肉は、上半身と比べると器用でなく、同じような動きしかできないからです。

下半身主体のスイングは、再現性を高めるうえで、非常に効果的です。

【理由②】パワーが出せる

2つめの理由として、下半身を正しく使うことで、パワーが出しやすいことが挙げられます。

下半身の筋肉量は、全身の60~70%を占めると言われているからです。

これは、重くて大きなボールを遠くに投げる場合を考えると、理解しやすいかもしれません。

両足を閉じた状態で、重くて大きなボールを遠くまで投げられますか?

おそらく、あまり遠くには投げられないでしょう。

両足を閉じることで、下半身が使えなくなるからです。

一方で、スタンス幅を大きく取り、中腰の姿勢を取った場合はどうでしょう?

おそらく、前者よりもはるかにボールを遠くまで投げられるはずです。

スタンスを広げることで、下半身が使えるようになったからに他なりません。

ゴルフに関しても同様で、下半身を正しく使うことで、より効率的に飛距離を伸ばせるのです。

上半身だけに頼ったスイングだと、たった30~40%しか力を出せないことを頭に入れておきましょう。

【理由③】スイングが格好良くなる

下半身を使えるようになると、スイング自体が格好良くなるというメリットもあります。

なぜなら、スイング軌道が安定するだけでなく、フィニッシュがピタリと決まるからです。

プロゴルファーのスイングというのは、力強くて美しいですよね。

右足にしっかり体重が乗った、トップ・オブ・スイング。

腰が切れた、力強いインパクト。

そして、左足がスッと伸びた、美しいフィニッシュ。

どこを切り取っても、絵になります。

一方、アマチュアゴルファーのスイングというのは、どことなく格好悪く見えてしまうものです。

これは、下半身が使えていないからにほかなりません。

しかし、下半身を上手に使えるようになれば、プロのような美しいスイングも夢ではなくなります。

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「下半身は動かさない」は間違い!

ここまで読んで「下半身は動かさないほうがいい」と聞いたことがあるという方がいるかもしれません。

下半身はできるだけ動かさないほうが軸を安定させられるのでは?という考え方があるからです。

ですが、その考え方は間違っていると思ったほうがよいでしょう。

理由はここまでお伝えしたとおり、下半身を使わないスイングは「安定しない」「飛ばない」など、デメリットのほうが多いからです。

もし疑うのなら、一度両足を閉じたままラウンドしてみるとよいでしょう。

そもそもボールが飛ばないため、スコアメイクにとても苦労するはずです。

ゴルフは下半身を使えるようになって初めて、スイング軌道が安定し、飛距離を出すことができるのです。

もし今以上のレベルアップを狙うなら、ぜひ「下半身リード」をマスターしましょう。

下半身リードのスイングとは?

下半身リードとは、文字通り「下半身を主導(リード)にしたスイング」のことです。

動作を下半身からはじめ、その動きに上半身や腕が連動するようなスイングを指します。

下半身リードでスイングすることで、スイングの再現性が高まり、パワーに満ち溢れたショットを打つことができるようになります。

間違った下半身リードはミスのもと

とはいえ、適当に下半身を動かしても、安定したショットを打つことはできません。

間違った下半身リードは、振り遅れやスライスを引き起こす原因になるからです。

よく「下半身リードを意識したら、かえって飛距離が落ちた」という話を耳にします。

これは、間違った下半身の使い方をしているのが原因です。

間違った下半身リードは、上半身との連携が上手くいかず、パワーが伝わらないのです。

「下半身リード=腰を回す」はやめたほうがいい理由

下半身リードという言葉を聞いて「腰を切る」や「腰を回す」という動作を連想する人がいるかもしれません。

しかし、そのイメージが強すぎると、間違った下半身リードになってしまう可能性があります。

というのも、腰を回そうとすればするほど、振り遅れてフェースが開きやすくなるからです。

重要なのは、腰は自ら回すのではなく、勝手に回るものであるという理解に変えること。

そこでポイントになるのが「体重移動」です。

体重移動すれば勝手に腰は回る

下半身リードを行ううえで重要なポイントは「体重移動をすれば、腰は勝手に回る」という点です。

プロゴルファーのなかには「腰の回転は一切意識していない」という人が少なくありません。

ですが、彼らのスイングを見てみると、インパクトでは腰がしっかりと開いています。

なぜ腰を回そうとしていないのに、腰が開いているように見えるのか?

理由は、体重移動をすれば、勝手に腰が回転するからです。

そのためには「正しいアドレス」と「正しい体重移動」が欠かせません。

ゴルフスイングにおける正しい下半身の使い方

ではここから、正しい下半身の使い方について解説します。

いくつかポイントがあるので、焦らずにひとつずつ確認してください。

まずは正しいアドレスから

下半身リードのスイングを行うためには、まずは正しいアドレスをとることが欠かせません。

間違った構え方だと、体重移動を行っても腰が回転せず、体が伸び上がってしまうからです。

アドレスのポイントは次のとおりです。

  1. 股関節から前傾する
  2. 両膝を軽く曲げる
  3. 土踏まずに体重を乗せる

両膝を軽く曲げ、股関節から前傾することで、重心位置が低くどっしりとしたアドレスを作ることができます。

一方、背中だけを丸めた間違ったアドレスだと重心位置が高くなり、伸び上がりの原因となるので注意しましょう。

バックスイングで右足に体重を乗せる

テークバックでは、しっかりと右足に体重を乗せましょう。

このとき、右足で体重を受け止め、右に体がスエ―したり伸び上がったりしないように注意します。

ポイントは、テークバックで下半身を止めようとしないことです。

右のおしりを後ろに引くようにして、ベルトのバックルが後ろに向くように、下半身もしっかり回転させることが大切です。

切り返しで左足を踏み込む

次に、左足の踏み込みをきっかけに、切り返しを行います。

切り返しのタイミングは、バックスイングが完了する「直前」が最適です。

バックスイングで手が上がり切る直前に、左足を踏み込みましょう。

飛距離を最大限に伸ばすうえでのポイントは、左足を踏み込む際に、少しだけ沈み込むような動作を入れることです。

左のおしりの下に椅子があると仮定して、それに座るイメージを持つとよいでしょう。

この動きを取り入れることで、左足にパワーを溜めることができ、フォローに向かって一気に開放することができます。

右足を回転させる

インパクトからフォローにかけては、右足の太ももを反時計回りに回転させるように動かします。

こうすることで、腰を素早く水平に回転させることができます。

注意点は、右膝を正面に突き出すようにしないことです。

前傾が崩れてしまい、シャンクやスライスの原因になるからです。

右膝を左膝にくっつけるように、右足の太ももを内側に回転させるイメージを持ちましょう。

下半身リードが身につく練習ドリル

下半身の動かし方のイメージが持てたところで、ここからは下半身リードを身につけるための練習ドリルをいくつかご紹介します。

【練習ドリル①】一本足打ち

下半身リードのスイングを身につけるうえでもっとも有効な練習ドリルのひとつが「一本足打ち」です。

やり方は次のとおりです。

  1. テークバックで左足を浮かせる
  2. 切り返しで左足を踏み込みボールを打つ

この練習ドリルでは、切り返しのタイミングをつかめるのと同時に、正しい下半身の使い方を理解することができます。

ポイントは、テークバックで手が上がり切る直前に、左足を踏み込むことです。

なお、使用クラブは8番アイアンくらいからはじめるとよいでしょう。

慣れてきたら、徐々にクラブを長くして、ドライバーでも挑戦してみてください。

【練習ドリル②】足寄せ素振り

「足寄せ素振り」も、下半身リードをマスターするのにおすすめの練習ドリルです。

具体的には次の手順で行います。

  1. テークバックで左足を右足にくっつける
  2. 切り返しで左足をもとの位置にスライドする
  3. フィニッシュまで振り切る

注意点は、左足をもとの位置に戻すとき、胸は真後ろに向けたままにしておくことです。

こうすることで、下半身と上半身の捻転差が生まれ、回転スピードを最大限まで上げることができます。

【練習ドリル③】重いものを振る・投げる

下半身リードのスイングは、ゴルフクラブよりも重いものを振ったり投げたりすることによっても身につけることができます。

重いものを振ったり投げたりするには、上半身だけでなく、下半身の力も使わざるをえないからです。

たとえば1~3kg程度あるトレーニング用の野球バットは、下半身を使ったスイングを養うのに効果的です。

また筋力トレーニングにも使われるメディシンボールは、両手で投げる動作を行うことで、下半身の使い方を効率的にマスターできます。

これらの器具がなくても、身近にある重いものを使えば、手軽に下半身リードのスイングを身につけられます。

まとめ

ゴルフスイングにおける下半身の使い方や、効果的な練習ドリルをご紹介しました。

下半身リードをマスターすれば、スイングの再現性が高まり、飛距離アップに役立ちます。

ぜひ本記事を参考に、焦らずゆっくりと練習を積み重ねてくださいね。

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ライター

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たけち
ゴルフ歴15年以上のライターです。ゴルフ未経験の方でも「わかりやすい」と感じていただけるような文章づくりを心がけています。趣味はゴルフ観戦、映画鑑賞、読書。ジョーダン・スピースが大好きです。

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