ドローボールの打ち方のコツは?ボール位置や練習法を解説
初心者の多くが憧れるドローボール。
実は、ドローボールがなかなか打てないという人でも、打ち方のコツを掴めば簡単に打つことができるようになります。
この記事ではドローボールの打ち方のコツやメリット、練習方法について解説していきます。
ドローボールの打ち方にはコツがある
ドローボールは、ボールを打ったあとに目標よりも右方向に打ち出して、左に軽く曲がって目標方向付近にボールが落ちる球筋のことを言います。
初心者ゴルファーのなかでも、スライスに悩まされる人も多く、どう打てば左に曲がる球が打てるのか分からない人もいるでしょう。
しかし、ドローボールの打ち方にはコツがあり、コツを掴めば簡単にドローボールを打つことができます。
その3つのコツを紹介します。
1.インサイドアウトのスイングで右へボールを打ち出す
ドローボールは、目標の右にボールが打ち出された後、左に曲がって目標付近にボールが落ちる球筋です。
目標よりも左にボールが打ち出され、左に曲がる球筋は単なるフックボールで「ひっかけ」と呼ばれ、ミスショットのうちの1つ。
このようなひっかけのミスを出さないために、ドローボールを打つためには、ボールを目標方向の右に打ち出すことが大切です。
目標の右に打ち出すためには、クラブヘッドをインサイドアウトの軌道で振り抜くことです。
インサイドアウト軌道とは、ボールの内側(インサイド)からクラブヘッドが入り、インパクト後は外側(アウトサイド)に抜けていくスイング軌道のことを言います。
インサイドアウトの軌道で振り抜くと、ボールの内側をインパクトするため左回転がかかり、自然とドローボールが打てます。
もし、右に打ち出すことができなければ、アウトサイドインのスイング軌道となり、ボールを目標に左に打ち出されます。
このスイングでは、フェードボールもしくはスライスの球筋が出やすくなってしまうので注意しましょう。
2.少しクローズドスタンスに構える
ドローボールを打つときのスタンスは、クローズドスタンスに構えるようにしましょう。
クローズドスタンスとは、ボールを打つ時の足の位置を両足のつま先の先端を直線で結んだときに、右足が少し後ろに下がった構え方です。
クローズドスタンスをすることで、自然とインサイドアウト軌道でスイングがしやすくなり、ドローボールが打ちやすくなります。
ただし、体のラインやフェースの向きまで右に向かないように注意しましょう。この構えは、単に目標を右に移しただけです。
あくまでも体のライにゃフェースの向きは、目標方向に構え、つま先の延長戦だけ右に向くように構えることがポイントです。
3.左ワキを締めて振り抜きフォローをしっかりとる
ドローボールを打つときに大切なのは、インパクト時にフェースが返り、ボールに左回転がかかることです。
そのために大切なコツは、左ワキを締めて振り抜きフォローをしっかりとることです。
インパクト時にフェースが開いた状態で当たってしまえば、せっかく右側に打ち出したとしてもボールは右に曲がってしまい、大きなミスに繋がってしまいます。
フェースが開いて当たってしまう原因は、左ワキが開いて左ヒジが外側を向いてしまっていることにあります。
フォローではしっかりと左ワキを締めて、ヘッドが手元より高い位置にくるように振り抜きましょう。
このスイングで打てれば、自然とインパクト時にフェースが返り、ドローボールがでます。
ドローボールが打てることの3つのメリット
ドローボールはアマチュアゴルファーの憧れの球筋ですが、ドローボールが打てるようになるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
メリットを3つ紹介します。
1.ドローボールは飛距離が出やすい
ドローボールは、スピン量が少ない弾道が特徴で、強い弾道のボールを打つことができます。
そのため、左に打ち出して右に曲がるフェードボールに比べると、飛距離が出やすいメリットがあります。
さらに、低めの弾道となるため、ボールが地面に落ちてからのランも長く出る特徴があります。
ドライバーで飛距離を稼ぎたい!というゴルファーにとっては、ドローボールを打てることは、大きなメリットです。
2.風に負けない強い球筋になる
ドローボールは、飛距離が出るだけでなく、風に負けない強い球筋になることも大きなメリットです。
ドローボールは左回転に加えて、上から下へのトップスピンがかかります。これにより、多少の風があっても前に進んでくれます。
逆にフェードボールやスライス回転は、下から上のバックスピンになるため、風があると球が吹きあがり飛距離が出ません。
ゴルフは自然の中で行うスポーツなので、無風なんてことはあり得ません。
そのため、風に強い球筋ということは大きなメリットとなるのです。
3.スライス防止になる
アマチュアゴルファーの中には、ドライバーショットがスライスしてしまうことを悩んでいる人も多いでしょう。
そんな人は、ドローボールを打てるようになればスライスで悩むことはなくなります。
そもそもスライスが出てしまう人は、アウトサイドイン軌道が強い傾向になります。
そのため、ドローボールが打てるようになれば、スイング軌道が修正されてスライス防止にも繋がるのです。
ラウンドでドローボールが役立つ場面
ドローボールが打てるようになると、ラウンドで役立つ場面が多く出てきます。
どんな場面で役に立つのか、具体的に紹介します。
1.飛距離を出したいティーショット
ドローボールが打てるようになると、飛距離を出したいティーショットの時は役に立ちます。
ドローボールは、フェードボールに比べると球が強く風に負けないため、飛距離が出ます。
また、ボールが地面についてからも転がるので、打ち下ろしのティーショットやキャリー地点が下り傾斜の場合は、しっかりと転がってくれるので飛距離に期待ができます。
距離の長いPar4やPar5では、ティーショットの飛距離が出ると2打目以降が有利となるため、ドローボールが役立ってくれるでしょう。
2.風が強い日のショット
ドライバーだけでなく、アイアンなどのショットでもドローボールが役立ちます。
風が強い日のショットは、いつもよりもボールが飛ばずグリーン手前で止まってしまうなんてケースも多いでしょう。
特に飛距離に自信のないゴルファーは、アイアンでは届かず、ユーティリティやウッドを選択しなくてはならない場面も出てきます。
ユーティリティやウッドは、アイアンに比べると難しいため、グリーンに乗せることができない場面も出てきます。
しかし、ドローボールが打てればフェードボールに比べると、飛距離ロスもすくないため自信を持ってショットを打てる場面も多くあるでしょう。
ドローボールをミスするとチーピンが出るので要注意
ドローボールは、飛距離が出て風に強いショットが打てるようになりますが、ミスショットが出た時に大きなケガをするリスクもあります。
ドローボールをミスすると、左へひっかけるチーピンが出やすいのもドローボールの特徴です。
チーピンは、低い強いボールが左方向に飛び出します。
このミスが出ると、そのままOBゾーンまで突き抜けてしまうことが多く、スコアを大きく崩してしまう可能性が大きいです。
ドローボールを打って、飛距離が出せれば有利になりますが、反対にミスショットが増えると大きなケガになる可能性もあるので注意しましょう。
そのため、ラウンドでドローボールを打つ場合は、練習をしてドローボールを習得するようにしましょう。
ドローボールを習得するための練習方法
ドローボールを習得するためには、練習を繰り返しコツを掴むことが大切です。
ここでは、ドローボールを習得するための練習方法を2つご紹介します。
1.ハーフスイングでゆっくりインサイドアウトのスイングを掴む
ドローボールを習得するためには、まずハーフスイングでゆっくりインサイドアウトのスイングを練習することからはじめましょう。
以下の手順を確認してゆっくりスイングをしてください。
1.少しクローズドスタンスに構える
2.体で腰の位置までバックスイングを上げる
3.ダウンスイングにかけて目標の右側にボールを飛ばすイメージでゆっくり振る
4.フォローでは左ワキをしめてクラブヘッドが手元より上にくるように腰の高さまで振り切る
ドローボールを打つためには、アドレスが大切です。
クローズドスタンスをする時は、体とフェースの向きが目標方向に向いていることをしっかり確認しましょう。
体とフェースの向きが右を向いてしまえば、右にストレートで飛んでいったり、右に飛び出した球がさらに右に曲がったりします。
また、はじめからフルスイングの練習をすることは避けましょう。
まずは、ハーフスイングでゆっくりスイングすることで、インサイドアウトのスイング軌道を体に覚えさせていくことが重要です。
2.ボールの位置を変えながらボールポジションを探す
ハーフスイングでインサイドアウトのスイング軌道ができるようになってきたら、ボールの位置を変えながら、自分に合うボールポジションを探しましょう。
アイアンの場合は、センターから右足寄りのボールを打つとドローボールが出やすくなります。
ボールの位置を「左足寄り、センター、右足寄り」と変えていき、自分の感覚に合うボールポジションを決めていきます。
ドライバーの場合は、いつも打っている位置よりもやや右に置くとドローボールが出やすくなるため、「左つま先の前、左足のかかとの位置、センターより左足寄り」に変えてみましょう。
まとめ
初心者ゴルファーなら誰でも憧れるドローボール。
難しくて打ち方が分からないと思っている人も多いですが、コツを掴めば誰でも打てるようになります。
ドローボールを打てるようになれば、フェードボールに比べると飛距離が出るため、ティーショットで有利です。
風にも強い球筋なので、風の強い日でもボールがふけあがることもありませんし、風に流されにくくなります。
ただし、ドローボールをミスすると左へひっかけるチーピンが出やすいのが特徴です。
チーピンが出ると、左のOBに入ってしまう可能性も高く、スコアを大きく落とすこととなります。
そのため、コツを掴むために練習を繰り返し、ドローボールをしっかり習得してからコースで打つことがおすすめです。
ドローボールを習得し、スコアアップを目指していきましょう。