アプローチウェッジはいる?いらない?初心者が使うべきクラブを紹介
アプローチウェッジは「いらない」と聞くけど、本当のところはどうなのでしょうか。
アイアンをセットで購入した場合、アプローチウェッジは入っていないので、追加で購入をしたほうがよいか悩む人も多いでしょう。
結論、スコアアップを目指すならアプローチウェッジがあると便利です。ですが、初心者の方は無くても支障はありません。
この記事では、アプローチウェッジがいらないと言われる理由や、アプローチウェッジがあると良い場面を解説します。
アプローチウェッジを入れるか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそもアプローチウェッジ(AW)とは?
アプローチウェッジとは、ソールに「A」や「AW」といった刻印がされているクラブです。名前のとおり、グリーンまわりからのアプローチショットの時に使います。
アプローチショットで使うクラブは、他にサンドウェッジ(SW)とピッチングウェッジ(PW)があります。
パターを除いたクラブの中で、サンドウェッジの次にロフトが寝ているクラブで、サンドウェッジとピッチングウェッジの間の役割を持っています。
アプローチウェッジはピッチ&ランに最適!
アプローチショットは、その時の状況によって打ち方を変えなくてはいけません。
例えば、バンカーや池越えなどの状況であれば、ボールを高くあげる必要があります。
また、グリーンエッジからピンまでの距離が短ければ、転がるアプローチで転がし過ぎるとピンをとおり越して、反対のグリーンエッジまで行ってしまうことも。
このように、状況に応じてアプローチショットの打ち分ける上では、アプローチウェッジはピッチ&ランのショットに適したクラブです。
ピッチ&ランは、適度に球が上がり、適度に転がってくれるオーソドックスなアプローチで、グリーン周りのアプローチで重宝します。
アプローチウェッジのロフト角は52度が基本
アプローチウェッジは52度が基本で、48〜53度で入れるのが一般的です。
一般的なピッチングウェッジのロフト角は、46〜48度なので使用するピッチングウェッジに合わせて、6〜8度あけてアプローチウェッジを選ぶことが基本です。
その下に、56〜58度のサンドウェッジを入れるゴルファーが比較的多いです。
アプローチウェッジの飛距離の目安
アプローチウェッジの飛距離の目安は、フルスイングで90ヤード前後です。
ロフト角が50度以上と大きくなるため、ピッチングウェッジよりも高い弾道で、バックスピンの聞いた球が打てるため、グリーンに止まりやすくなります。
ピッチングウェッジの飛距離目安は、男性で100〜120ヤード、女性で60〜70ヤードです。
サンドウェッジの飛距離目安は、男性で70ヤード前後、女性で50ヤード前後。
ピッチングウェッジでは飛びすぎる、サンドウェッジでは距離が足りないという場面で活躍するクラブと言えます。
アプローチウェッジを入れるのがおすすめな人
アプローチウェッジは「いらない」という意見も多くあります。
ですが、ピッチングウェッジとサンドウェッジの飛距離に10ヤード以上の差がある場合は、アプローチウェッジを入れることがおすすめです。
そもそもアプローチウェッジができたのは、ピッチングウェッジとサンドウェッジの飛距離の差を埋めるために生まれたクラブです。
ピッチングウェッジとサンドウェッジでは、ロフト角に大きな差があり飛距離に開きができてしまいます。
ピッチングウェッジで間の距離を調整することができれば、アプローチウェッジはいらないでしょう。
しかし、距離の調整をすることでミスショットを誘発してしまう可能性もあります。
必要な飛距離に適したアプローチウェッジがあれば、シンプルにフルスイングして打てるので、ミスショットも減りスコアアップに繋がります。
基本的に初心者はアプローチウェッジはなくてOK!
基本的に初心者の人や、これからゴルフを始めるという人は、無くても問題ありません。
その理由は、「打ち分けができない」からです。
初心者のうちは、クラブごとの適正な飛距離を打ち分けることが難しいです。
まずはダフリやトップのミスを無くし、きれいにクラブを当てることが大切となります。
そのため、ピッチングウェッジで「飛びすぎる」ことや、サンドウェッジで「届かない」という判断も難しくなります。
また、グリーン周りでもピッチショットや、ピッチ&ランなど、状況に応じてアプローチショットの打ち分けをしようと思っても難しいです。
打ち分けをしようとすることで、ミスを起こしてしまう可能性があります。
そのため、初心者の人はアプローチウェッジが無くても問題ないのです。
100切りまではピッチングウェッジとサンドウェッジを活用!
初心者やゴルフをこれから始める人は、アプローチウェッジは無くても問題ないとお伝えしました。
100切りするまで100ヤード未満のアプローチショットは、ピッチングウェッジとサンドウェッジを練習して、スコアアップを目指して行きましょう。
ピッチングウェッジは転がすアプローチに使う
ピッチングウェッジは、ウェッジの中でもっとも飛距離の出るクラブです。
そのため、ピンまで距離があるアプローチショットに活躍します。
ピッチングウェッジの飛距離は、男性だと100〜120ヤード、女性は60〜70ヤードなので、その程度の距離が残っているアプローチでは、ピッチングウェッジを使いましょう。
グリーンまで距離が無くても、ピンがグリーン奥にある場合は、転がすアプローチが有効です。
ピッチングウェッジは、他のウェッジと比べてロフトが立っているため、しっかり転がってくれます。
ピッチングで転がすアプローチをする場合は、パターのように打つとアプローチが苦手な方でも、ミスなく打つことができるのでとても便利です。
サンドウェッジは高くボールを上げるアプローチで使う
サンドウェッジは、その名のとおりバンカーで使うために設計されたクラブです。
バンカーからでもボールを高くあげるために、ロフト角が大きく設計されていて、ボールを高く上げやすいクラブとなっています。
ピンの位置がグリーンの手前にあり、ボールを転がしたくない場面では、ボールを高く上げてグリーンに球を止めるアプローチが必要です。
そんな場面では、サンドウェッジを使いましょう。
ボールを高く上げることで止まりやすくなりますし、スピンもかかりやすいのでボールの転がりも少なくてすみます。
90切りを目指す人はアプローチウェッジが有利
「ゴルフでスコアアップをしたい」
「90切りを目指したい」
そんな人は、アプローチウェッジを使うことが有利です。
ここまでお伝えしたとおり、アプローチウェッジはピッチングウェッジでは飛びすぎる、サンドウェッジでは距離が足りないという場面で必要となるクラブです。
90切りを目指すには、グリーン周りのショートゲームが鍵となります。
100ヤード以内のアプローチでどれだけピンに寄せられるかで、その後のパターが入る確率が格段に上がります。
具体的にアプローチウェッジが有利になる理由を、詳しく解説しましょう。
ピッチングウェッジでの飛距離調整をしなくてすむ
アプローチウェッジを入れていない場合、ピッチングウェッジからサンドウェッジまでの距離を、ピッチングウェッジで調整して打ち分けなくてはなりません。
飛距離を打ち分けるには、テークバックや力加減など意識するポイントが複数あり、うまく調整できないことも出てきます。
力加減を間違えてしまうと、距離が合わないだけでなく、ミスショットに繋がることもあるでしょう。
そうなってしまえば、スコアを落としてしまうこととなります。
そんな時、ピッチングウェッジとサンドウェッジの間の距離を打てる、アプローチウェッジがあれば適切な距離を打つことができるので、アプローチしやすくなります。
ピッチ&ランをラクに打てる
アプローチウェッジを使えば、ボールを高く上げるピッチ&ランが打ちやすくなります。
ピッチングウェッジでアプローチショットを打つと、アプローチウェッジよりロフトが立っている分、ランが多く出てしまいます。
力が強すぎた場合は、ボールが転がり過ぎてグリーンからこぼれてしまう可能性も。
そんな時、アプローチウェッジであればピッチングウェッジよりも高いボールが打てるため、ランが出にくくなります。
さらに、サンドウェッジよりも簡単にアプローチショットが打てるため、ミスも減りスコアアップに近づきます。
飛び系アイアンはピッチングウェッジのロフト角に注意!
ここまで、アプローチウェッジについて詳しく解説をしました。
アプローチウェッジを入れようかな、と思った人もいるでしょう。
ここで注意をしたいのは、飛び系アイアンのピッチングウェッジを使っている場合のアプローチウェッジの選び方です。
飛び系アイアンとは、その名のとおり飛距離の出るアイアンのことで、ロフトが通常のアイアンに比べて立っていて、42〜44度の設定となっています。
仮に42度のピッチングウェッジが入っていて、その後に52度のアプローチウェッジを入れようとすると、10度のギャップが出てしまいます。
そうなると、ピッチングウェッジとアプローチウェッジの間の距離が大きくなってしまうため、48度のウェッジを入れることがおすすめです。
飛び系アイアンを使用しているゴルファーの多くは、ウェッジを42度、48度、52度、58度と4本入れているケースが多いです。
その場合は、規定の14本を超えてしまう可能性がでてくるため、ウッドやユーティリティを減らすことも考えてクラブセッティングをするようにしましょう。
まとめ
アプローチウェッジは「いらない」と良く耳にします。
ピッチングウェッジとサンドウェッジの飛距離に差がある場合は、間の距離を打てるアプローチウェッジを入れることがおすすめです。
ただし、初心者やゴルフを始めたばかりの人は、クラブごとの適正距離を打つことがまだ難しいため、無くても問題ありません。
初心者の人は、ピッチングウェッジとサンドウェッジで、アプローチの打ち分けをできるように練習を重ねましょう。
しかし、「スコアアップを目指したい」「90切りを目指したい」と考える中級者以上の人は、アプローチウェッジがあると有利です。
アプローチウェッジがあれば、ピッチングウェッジとサンドウェッジの間の距離の打ち分けをしなくてすみます。
さらに、ピッチ&ランのアプローチがラクに打てるようになるため、グリーン周りのショートゲームに強くなります。
グリーン周りが強くなれば、必ずスコアアップに繋がっていきますよ。