グリーン周りのアプローチ!番手や打ち方について
グリーン周りにきたのに、アプローチでざっくりやトップのミスを連発…。
アプローチに恐怖を感じている人も多いのではないでしょうか?
アプローチでミスをしないためには簡単なコツがあります。
この記事ではアプローチの種類から番手、打ち方まで解説していきます。
グリーン周りのアプローチの種類
アプローチの打ち方は大きく分けて、
「ピッチ&ラン」
「ランニングアプローチ」
「ピッチショット」
「ロブショット」
の4種類に分けられます。
なぜ4種類の打ち方があるかというと、
グリーン周りの状況に応じて使い分ける必要があるからです。
例えばランニングアプローチは名前の通り、ランを出して転がすアプローチです。
ボールが高く上がらないため、バンカー越えのシチュエーションでは使えません。
バンカー越えのシチュエーションでは、ボールを高く上げるショットが求められます。
まずここでは、グリーン周りのアプローチの種類と特徴について詳しく解説します。
状況に応じてどう使い分けるのか、理解をしていきましょう。
アプローチの基本「ピッチ&ラン」
ピッチ&ランはアプローチの基本的な打ち方で、ボールを上げて転がすアプローチです。
ボールが上がって着弾するまでのキャリーと、着弾してから転がるランがほぼ一緒くらいのアプローチとなります。
クラブはピッチングウェッジやサンドウェッジなどを使い、ボールに高さを出します。
カップまである程度の距離があっても、手前に落として転がしていくという狙い方ができるのが特徴です。
ミスが少ない「ランニングアプローチ」
ランニングアプローチはボールを低く打ち出し、コロがしていくアプローチです。
7〜9番アイアンなどの「ロフトが立っているクラブ」を使ってランを出します。
パターと同じイメージで打つことができるので、距離感が合いやすいのが特徴です。
また初心者ゴルファーに多いダフリのミスも、ランニングアプローチなら小さなスイングになるので、ミスヒットを減らすことができます。
ボールを上げてスピンで止める「ピッチショット」
ピッチショットはボールを上げつつあまりランを出さずに、スピンで止めるアプローチです。
クラブはサンドウェッジを使います。
グリーンが下っている場合やグリーンからピンまで距離がなく、ランを抑えたいシチュエーションに最適です。
またバンカーや土手などがある場面ではボールを高く上げて、クリアできるアプローチです。
ボールを高く上げて止める「ロブショット」
ロブショットはボールを高く上げて、グリーンに止めるショットです。
ピッチショットはスピンで止めるのに対して、ロブショットはボールの高さを使い、真上から落として止めます。
ボールがラフにあったり、ピンが手前にあったりなど、グリーンが下っている場面で有効なアプローチです。
クラブはサンドウェッジを使い、フェースを開いて(右に向けて)打ちます。
フェースを開けば開くほど、大きなスイングが必要です。
そうするとリーディングエッジ(クラブフェースの下側の顔)が浮き、ミスヒットしやすく、距離を合わせることが難しくなります。
アプローチの中で、極めて難易度の高いアプローチです。
【アプローチ種類別】使う状況とミスしない打ち方のコツ
グリーン周りのアプローチといってもピンまでの距離やハザードなど状況は様々です。
そのため状況ごとに、打ち方を考えなくてはなりません。
ですが、難しく考える必要はありません。
まずは「ピッチ&ラン」「ランニングアプローチ」のどちらかで転がせる状況かどうかを見極めましょう。
ダフリやトップのミスに繋がりにくいため、大きくスコアを崩す危険を避けられます。
とはいえ「ピッチショット」や「ロブショット」などを使ってボールを上げなくてはいけない場面もあります。
そこでここでは、アプローチの種類別で使う状況を解説します。
それぞれミスをしない打ち方のコツもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
基本は「ピッチ&ラン」で打てるか見極める
ピッチ&ランはあらゆる場面で使える万能なアプローチショットです。
そのため、逆にピッチ&ランが使えない状況を把握しましょう。
【ピッチ&ランが使えない状況】
・バンカーあるいは池越えでピンが手前
・砲台グリーンでピンが手前
・深いラフに沈んでいる
・ベアグランド
このようにライが悪い状況や
ピンが手前で、ボールを上げないといけないハザードがある状況以外では、ピッチ&ランでカバーができます。
特にグリーンエッジまで距離があってボールを浮かせたい場合は、迷わずピッチ&ランを打ちましょう。
【ピッチ&ランを打つ時のコツ】
・スタンスは肩幅にする
・ボールの位置は両足の中心にセットする
・左足に体重を置き、クラブは短めに持つ
・肩を支点にして振り子のようにして打つ
距離の短いアプローチを打つ時は、「飛ばそう」「上げよう」と意識しすぎないように注意しましょう。
力が入ってしまい、ダフリやトップのミスに繋がります。
クラブをほうきで掃除するようなイメージでスイングすると、自然とクラブがボールを上げてくれてミスが起こりにくくなります。
ピンまで障害物がなくグリーンエッジが近いなら「ランニングアプローチ」
ランニングアプローチはボールを上げずに転がしてピンを狙います。
そのため、転がせる状況かどうかの判断が必要です。
アプローチの中でもっともミスが出にくくて距離が合いやすいため、
使える場面では積極的に使うことがおすすめです。
【ランニングアプローチを使う状況】
・ピンまでの障害物がなくグリーンエッジが近い
ただし砲台グリーンやピンまで下っている状況は、思うようにボールが転がらない可能性があります。
そのため、グリーンの傾斜をしっかり確認して打つようにしましょう。
【ランニングアプローチを打つ時のコツ】
・スタンスは両足の間にこぶし1個入るくらい狭めにする
・ボールの位置は右足の親指前あたりに置く
・クラブは短めに持ち、グリップは左足のもも内側くらいに構える
・低めに上げて低めに出す
・振り子のイメージでリズムは一定
ランニングアプローチは、小さく振ることを意識しましょう。
小さな振り幅で打つため、手首や腕だけで打ってしまうことがあります。
手打ちになると、方向や距離感が安定しないことがあるので、注意しましょう。
パターのように転がすイメージで打つとミスが起こりにくいです。
ピンまで障害物がありピンが手前なら「ピッチショット」
ピッチショットはボールを上げて、スピンでグリーン上に止めるアプローチです。
ボールを上げてランを出さずに、ボールを止めたい状況で使います。
【ピッチショットを使う状況】
・池やバンカーがあり、そのすぐ先にカップがある
・ラフを超えてグリーンがある
ピッチショットは難易度の高いショットで、ミスが出やすい打ち方です。
ボールを上げないとクリアできない状況以外では、無理に使う必要はありません。
しかし使わないといけない場面もあるので、ミスをしないコツをおさえておきましょう。
【ピッチショットを打つ時のコツ】
・スタンスは肩幅よりもやや狭めに構える
・ボールの位置は真ん中に置く
・6:4の割合でやや左足よりに体重をかけ、スイング中に体重移動はしない
・ダウンスイング時に鋭角にボールに向かってフェースを入れる
・バックスイングとフォロースルーのふり幅は同じで、フェースは返さないようにフィニッシュする
また、ボールの位置を左に置かないように注意しましょう。
それだけでダフリやトップのミスに繋がります。
砲台グリーンでピンが手前なら「ロブショット」
ロブショットはボールを高く上げ、ボールの高さでグリーン上に止めるアプローチです。
ボールを高く上げないと、クリアできない状況で使います。
【ロブショットを使う状況】 ・砲台グリーンでピンの奥が下り傾斜
・池やバンカー越えでピンが手前に切ってある
ロブショットはピッチショットと同じように、
ミスが出やすく難易度の高いショットです。
ボールを上げないとダメな状況以外で使うことはおすすめしません。
【ロブショットを打つ時のコツ】
・スタンスは肩幅よりもやや広めに構える
・ボールの位置は左足よりに置く
・左足をやや後ろに下げ、オープンスタンスに構える
・フェースを開いて右に向けた状態でグリップを握る
・大きく一定のスピードでスイングする
スイングは一定の速度で打ちましょう。
急加速したり減速すると、ミスショットに繋がります。
【基本】ピッチ&ランを完璧にマスターする練習方法
グリーン周りのアプローチは基本のピッチ&ランで、ピンに寄せることができれば、スコアがグッと縮まります。
ここではピッチ&ランを完璧にマスターするための簡単な練習方法をご紹介します。
ピッチ&ランの練習は「30ヤードを主体」に打てるように練習しましょう。
コースによりグリーンの大きさは違いますが、前後左右の直径が30〜40ヤードが主流といわれています。
そのため、グリーン周りのアプローチは、ピンまで30ヤード前後となることが多いです。
30ヤードが打てるようになれば、確実にグリーンに乗せることができるので、パットが楽に打てるようになります。
【30ヤードアプローチの打ち方】
・スタンスは肩幅程度にして、グリップエンドの位置を左ももの中央にセットする
・ボールは中央に置き、頭を上から吊るされているイメージを持つ
・コックは緩めで、腰から腰の高さで振る
胸の小さな回転を使って振り抜くことがポイントです。
バックスイングからフォロースルーまで左右対称が理想的です。
これを繰り返して、30ヤードが安定して打てるように練習をしましょう。
まとめ
スコアメイクの鍵はグリーン周りのアプローチで決まります。
グリーン周りのアプローチがミスなく打てるようになれば、パットが楽に打てるようになり、スコアがグッと縮まります。
グリーン周りの状況によって、アプローチの打ち方を変える必要があります。
しかしボールを大きく上げる必要がない限りは、「ピッチ&ラン」で問題ありません。
まずは30ヤードしっかり打てるように、練習を積み重ねていきましょう。
それだけでアプローチのミスが減っていきます。
アプローチのミスで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。