ドライバー飛距離アップのコツと効果的な練習方法!
ドライバーが今より50ヤード飛距離アップもすれば、ゴルフはますます楽しくなります。
しかし、「頑張って振っているのに飛ばない」と嘆いている人もいるでしょう。
今回は、ドライバーの飛距離アップに役立つコツや効果的な練習方法をご紹介します。
ドライバーの飛距離をアップする3つのコツ
ドライバーの飛距離をアップするためのコツは、次の3つです。
1.手や腕の力を抜く
2.ボールのつかまえ方をマスターする
3.方向性を良くする
それぞれ、詳しく説明します。
手や腕の力を抜く
ドライバーの飛距離をアップする最初のコツは、手や腕の力を抜くことです。
ドライバーに限らず、ゴルフクラブを使ってボールをより遠くに飛ばすには、クラブヘッドの運動量を最大化することが大切。
でも、飛ばない人の多くは、手や腕の力でヘッドにブレーキをかけてしまっています。
ですので、できるだけ手や腕の力を抜いて、ヘッドが自由に動けるようにしてあげましょう。
そうすることで、ヘッドスピードが上がり、飛距離が伸びてくるはずです。
ボールのつかまえ方をマスターする
「ドライバーが飛ばない」と悩んでいる人の中には、ボールをつかまえきれず、スライスボールを打っている人が少なくありません。
スライス回転は、サイドスピンの量だけでなく、バックスピン量も多め。
そのため、ボールが高く吹け上がるような弾道になり、弱々しい球筋になってしまうのです。
ドライバーの飛距離を伸ばしたいと思ったら、まずはボールをつかまえるコツを覚えましょう。
方向性を良くする
「平均飛距離」という考え方をご存知でしょうか。
実は、ドライバーの方向性を良くすることで、簡単に平均飛距離を伸ばすことができます。
ちなみに、平均飛距離とは「打ちっぱなし練習場で230ヤードくらい平均して飛ばせる」という意味ではありません。
ラウンド時における、飛距離の「平均値」のことです。
たとえば、1番ホールで250ヤード飛ばしたとしましょう。
しかし、次のホールでチョロをして50ヤードしか飛ばなかった場合、2ホールの平均飛距離は「150ヤード」になります。
もしOBなら、そのホールの飛距離は0ヤードなので、平均飛距離は「125ヤード」です。
ゴルフでは、「最大飛距離」を伸ばしても、あまり意味がないかもしれません。
なぜなら、最大飛距離を伸ばしたからといって、かならずしもスコアアップに直結するとは限らないからです。
ドライバーの方向性を良くすれば、平均飛距離が伸び、結果的にスコアアップへとつながります。
ドライバーが飛ばない原因
ここで、ドライバーが飛ばない原因について考えてみましょう。
ご自身に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
腕や手だけの力で飛ばそうとしている
腕や手だけの力に頼っても、ドライバーは飛んでくれません。
先ほどお伝えしたとおり、腕や手に力が入ると、ヘッドが走らなくなってしまうからです。
多くのアマチュアゴルファーは、「腕を速く振れば飛ぶ」と思いがち。
ですが、本当は違います。
反対に、プロや上級者は、インパクトにかけて手の動きが「減速」する傾向にあるのです。
この動きこそ、ドライバーの飛距離をアップする上での大きなヒントになります。
ボールをつかまえることができていない
ドライバーが飛ばないのは、うまくボールをつかまえることができていないのが原因かもしれません。
ボールをつかまえられないと、いわゆる「こすり球」になり、前に飛ぶ力が弱くなってしまうからです。
多くのアマチュアゴルファーが飛距離不足に悩んでいますが、その原因の多くは「ボールをつかまえるコツ」を知らない点にあります。
決して、筋力不足や体格のせいではありません。
なお、ボールをつかまえるコツや練習方法については、のちほどご紹介します。
ヘッドスピードが遅い
ドライバーの飛距離を決める大切な要素のひとつが、ヘッドスピードです。
ドライバーのおおよその飛距離は「ヘッドスピード(m/s) × 5.5」で計算でき、これは、ヘッドスピードが速くなればより遠くに飛ばせる確率が高くなることを意味します(必ずしも飛ぶという意味ではありません)。
ところが、このヘッドスピードをなかなか上げられないために、飛距離不足に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、ドライバーにおけるアマチュアゴルファーのヘッドスピードの平均値は、男性で40m/sちょっと、女性だと33m/sほどといわれています。
プロや上級者とくらべてかなり遅い数値ですが、これは筋力的な問題ではなく、速く振るコツを知らないだけであるケースがほとんどです。
つまり、言い換えれば、速く振るコツさえつかんでしまえば、誰だってヘッドスピードを 上げられるということです。
ポイントは、強く振るのをやめて、ヘッドを速く大きく振れるようになること。
そのためのコツや練習方法については、このあと詳しく解説します。
ヘッドスピードを速くしても飛距離アップできない?
ここで注意しなければいけないのが、ヘッドスピードを速くしたからといって、かならずしもドライバーの飛距離が伸びるわけではないという点です。
なぜなら、ヘッドスピードは飛距離を決めるたった1つの要因にすぎないからです。
ちなみに、ドライバーの飛距離を決定づけるのは、このあとで解説する「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」の3つ。
ヘッドスピードは、その中の1つである「ボール初速」を上げるための手段でしかありません。
つまり、がんばってヘッドスピードを上げたからといって、ドライバーの飛距離がアップする保証はないのです。
ドライバーの飛距離アップを狙うなら、常に「飛ばしの3要素」を頭に入れておきましょう。
ドライバーの飛距離を決める3つの要素
ドライバーの飛距離は、次の3つの要素によって決まります。
1.ボール初速
2.打ち出し角
3.スピン量
それぞれ解説します。
ボール初速
ボール初速とは、インパクトした瞬間におけるボールスピードのこと。
この数値を上げるには、ヘッドスピードが速いこと以外にも、芯の近くでヒットするなど効率的なインパクトをすることが求められます。
なお、だいたいの飛距離は「ボール初速(m/s)× 4」で求めることができます。
たとえば、ボール初速が60m/sの人なら、240ヤードほど飛ばせるポテンシャルがあるということです。
ご自身のボール初速が知りたければ、市販の簡易的な計測器で知ることができますので、入手しておくといいでしょう。
飛距離アップには、必携のアイテムです。
ちなみに、ボール初速はヘッド性能やシャフトとの相性によっても左右されるため、「ドライバーを替えるだけでボール初速がアップした」というケースも少なくありません。
打ち出し角
打ち出し角とは、インパクトしたあと、ボールがどれくらいの角度で飛び出したかを数値化したものです。
この数値は、インパクト時のロフト角やスイング軌道などによって変化するという特徴があります。
打ち出し角は、飛距離に大きな影響をおよぼします。
なぜなら、打ち出し角が高すぎると、吹け上がったような弾道になり、飛距離を稼げなくなるからです。
逆に、打ち出し角が低すぎても、キャリーが出せないため、飛距離ロスにつながるでしょう。
そのため、打ち出し角を理想に近づけることが、飛距離不足を解決する1つのポイントです。
参考までに、一般ゴルファーの理想的な打ち出し角は、13〜18度ほどとされています。
打ち出し角を最適にするためには、スイングを修正する以外にも、クラブを買い替えたりドライバーの「カチャカチャ機能」で調整する方法もあります。
スピン量
スピン量とは、インパクトした瞬間における、ボールの回転数を指します。
ドライバーの最適なスピン量は、2000〜3000回転ほど。
これよりも多すぎると、まるでショートアイアンのように高く舞い上がり、飛距離が出せません。
かといって、少なすぎてもキャリーが出せなかったり途中でドロップしたりといった弊害が出てしまうため、スピン量が少なければいいというわけでもありません。
ちなみに、アマチュアゴルファーの多くは、スピン過多によって飛距離をロスしているようです。
ドライバーのスピン量が増えてしまう主な原因は、以下のとおりです。
1.インパクト時のロフト角が大きい
2.スライス回転がかかっている
3.ボールを上から打ち込んでいる
1と2については、多くの場合、インパクトでフェースが開いていることが要因です。
3については、このあとご紹介するドリルをおこない、少しずつ修正するといいでしょう。
ドライバーの飛距離をアップするための練習方法やドリル
ドライバーの飛距離アップに役立つ練習方法やドリルをご紹介します。
グリップを緩めて打つ
ドライバーの飛距離アップを目指すために、まずやっていただきたいのが、グリップを緩めて打つ練習です。
多くの人が腕や手に力が入りすぎていて、ヘッドの動きにブレーキをかけてしまっているからです。
この練習では、ヘッドをスムーズに動かす感覚を養います。
グリップは、握るというよりも、指先でつまむくらいの意識でいいでしょう。
飛ばなくてもいいので、クラブヘッドを大きく動かすように「ポーン、ポーン」と軽く打ちます。
このとき、ボールがどこに飛ぼうと気にする必要はありません。
対症療法的な方法ですが、ヘッドを走らせる感覚を養うには最適なトレーニングです。
ボールをつかまえる練習
スライスで飛距離をロスしているという人は、先にボールをつかまえる方法をマスターするといいでしょう。
とはいえ、手で無理やりこねくり回しても、ボールをつかまえることはできません。
なぜなら、アドレスした瞬間、スライスするかどうかがほぼ決定してしまっているからです。
ボールをつかまえるためのコツや練習方法については、下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
ハーフショットドリル
ハーフショットドリルは、時計の針にたとえると「3時〜9時」の振り幅でボールを打つ練習です。
方向性を向上させるだけでなく、芯の近くでヒットできるようになるなどのメリットがあります。
ストレートまたは軽いフックボールで、狙った場所に打てるようになるまで、根気強く繰り返してみてください。
スイングの下地ができあがるため、飛距離や方向性が大きく改善する可能性があります。
フェアウェイウッドで高くティーアップしたボールを打つ
ドライバーを上から打ち込んでしまう人や、手前をダフってしまう人におすすめの練習方法が、ドライバーと同じ高さにティーアップしたボールを3番ウッドや5番ウッドで打つドリルです。
この練習により、「レベルスイング(レベルブロー)」が習得できます。
なぜレベルスイングが重要かというと、体をしっかり回転できるようになるだけでなく、ロフト角どおりの理想的な打ち出し角を得ることができるからです。
ちなみに、このドリルは、藤田寛之プロや宮本勝昌プロなどが所属する「TEAM SERIZAWA(チームセリザワ)」でおなじみの練習方法。
これをひたすら繰り返すだけで、ドライバーの弾道がみるみる変わるので、ぜひお試しください。
連続素振り
ヘッドスピードを上げたいなら、ふだんの練習に「連続素振り」を取り入れてみてください。
ドライバーを持ち、フィニッシュまで振り切ったら、動きを止めずに再びテークバック。
この動きを、何度も繰り返します。
連続素振りのメリットは、クラブに体が引っ張られる感覚を養えることと、スイング軸が安定する点です。
ポイントは、両脇を締め、つねに手を体の正面に置いておくイメージを持つことです。
すると、手元の動きを最小限に抑えられ、クラブヘッドの動きを最大化できるようになります。
まとめ ドライバーの飛距離アップにレッスンは必要?
ドライバーの飛距離をアップするコツをおさらいすると、以下の3つです。
1.ヘッドの運動量を最大化する
2.ボールをつかまえる
3.方向性を良くする
これらの要素を手に入れれば、飛距離が伸びるだけではなく、スコアも良くなるため、ゴルフがますます楽しくなるはずです。
なお、個人練習でも飛距離を伸ばすことはできますが、手っ取り早く飛距離アップを狙うなら、レッスンに通うほうがいいでしょう。
ゴルフメドレーでは、エリア別におすすめのゴルフレッスンをご紹介しています。
気になる人は、参考にしてください。