【ゴルフの基本】テイクバックの正しいやり方とコツを解説!
「テイクバックってそもそもどうやって上げればいいの?」
調子が良いときは悩むことはないのに、調子が悪くなるとテイクバックをどうやって上げればいいか分からなくなりますよね…。
そこで今回は、ゴルフにおけるテイクバックの正しいやり方やコツを解説します!
テイクバックの役割とは?
テイクバックとは、ゴルフクラブをトップに持ち上げる際の「初期動作」のことです。
具体的には、クラブのシャフトが地面と平行になるまでのポジションを指します。
つまり、テイクバックは「バックスイングの前半部分」と思っておけば間違いないでしょう。
テイクバックは、出来次第でスイングの良し悪しを決めることから、ゴルフスイングの最重要パートと位置づけるケースが多いです。
テイクバックが大切な理由
テイクバックはなぜ大切なのでしょう?
それは、スイング全体に及ぼす影響があまりに大きいからです。
テイクバックが正しい軌道上を通れば、ダウンスイング以降もクラブは正しい軌道を通ります。
しかし、一度テイクバックで正しい軌道から外れてしまうと、それ以降クラブヘッドは決してオンプレーンに戻ってきません。
列車がレールから外れると脱線して走行不能になるように、クラブも初期段階で軌道から外れるとスイング全体が崩れてしまうのです。
つまり、きれいなスイングで上達したければ、まずはテイクバックを見直すことが大切です。
テイクバックでやりがちな5つのNG行為
アマチュアゴルファーによくあるテークバックのNG例は、次の5つです。
・インサイドに引きすぎてしまう
・フェースを開いてしまう
・スエーしてしまう
・体が伸び上がってしまう
・頭が下がってしまう
それぞれ見ていきましょう。
【NG行為①】インサイドに引きすぎてしまう
アマチュアゴルファーにもっとも多いのが、テイクバックをインサイドに引きすぎてしまう動きです。
テイクバックでクラブヘッドがインサイドに入ってしまうと、トップが低くなるだけでなく、腕が詰まったようになります。
そして、トップではシャフトがクロスします。
こうなると、クラブをアウトサイドから降ろさざるを得ません。
フェースが開きやすく、スライスやシャンクの原因にもなるという、良いことは何もないテイクバックです。
【NG行為②】フェースを開いてしまう
テイクバックでフェースを開いてしまうと、インパクトにかけてフェースを戻す作業が必要になります。
アイアンのような薄いヘッドなら、比較的簡単にフェースを元に戻せるかもしれません。
ですが、ドライバーのような大きなヘッドになると、無理やり手をこねない限りフェースを元に戻すことは不可能です。
「アイアンは真っすぐ飛ぶのにドライバーだけスライスする」という人の多くは、テイクバックでフェースを開いてしまっています。
なお、フェースを開くことはもちろん、逆に閉じすぎるのもNGなので注意してください。
【NG行為③】スエーしてしまう
スエーとは、テイクバックで骨盤が左右に動いてしまう現象です。
ゴルフでは、スイング中、できるだけ足の幅の中で回転しなければいけません。
しかし、テイクバックでスエーする人は、右腰が足の幅からはみ出してしまいます。
スエーすると軸が動いてしまうため、ミート率が低下。
同時に肩が回しにくくなったり腕が上がりにくくなったりなどの弊害も出てしまいます。
スエーが癖になっている人は、早急に直したほうがよいでしょう。
【NG行為④】体が伸び上がってしまう
テイクバックで上半身の前傾が崩れ、体が伸び上がってしまうケースです。
体が伸び上がると、ボールとの距離が変わるため、クラブの軌道が安定せずトップやダフリの原因になります。
【NG行為⑤】頭が下がってしまう
反対に、テイクバックで頭が下がってしまう人もいるようです。
テイクバックで沈み込むように前傾が深くなってしまうと、インパクトでは帳尻を合わせるように体を伸び上がらせたインパクトになります。
このような姿勢になると、クラブが寝てフェースが開くため、スライスやシャンク、ダフリが起きやすくなるでしょう。
間違ったテイクバックで起こりやすいミス
テイクバックでエラーが起きると、次のようなミスが起こりやすくなります。
・スライス
・シャンク
・トップやダフリ
スライス
テイクバックをインサイドに引く人に多いミスショットが、スライスです。
スライスは「インパクトでのリストターンが足りない」と思われがちですが、実はテイクバックでミスをしているパターンがほとんど。
さらにインサイドにテイクバックすると、ダウンスイングではアウトサイドからクラブが降りやすく、スライスを助長する要因となります。
シャンク
テイクバックをインサイドに引きすぎたりフェースを開いたりしたときに起こりやすいのが、シャンクです。
テイクバックでフェースが開くと、インパクトでも開いたままになり、シャンクの確率がアップします。
また、テイクバックで沈み込むタイプの人も、シャンク癖がある人が多いです。
先ほどもお伝えした通り、テイクバックで沈み込むと、その反動で伸び上がったインパクトになるからです。
トップやダフリ
間違ったテークバックは、トップやダフリも誘発します。
テイクバックの軌道はもちろんですが、体が伸び上がったり、反対に沈み込んでしまう人は注意が必要です。
このような傾向の方は、スイング中に体とボールの距離が変わるため、ダフリやトップを誘発します。
正しいテイクバックのやり方とコツ
正しくテイクバックするポイントは次の通りです。
・体とクラブを同調させる
・クラブはターゲットと平行
・フェース面を斜め下に向ける
・テイクバックでおへそを右に向ける
それぞれ解説します。
体とクラブの動きを同調させる
テイクバックでもっとも気をつけたいポイントが、体とクラブの動きを同調させる点です。
同調させるとは、要するに「一緒に動かす」ということです。
テイクバックでは、クラブヘッドが常に体の正面になければいけません。
反対に、手先だけで上げてしまうと、簡単に体の正面から外れるので注意しましょう。
コツは、テイクバックの始動30cmはまっすぐ引くことです。
手だけで上げる癖が強い人は、おへそを先に回して、あとからクラブがついてくるようにすると丁度いいかもしれません。
おへその回転でクラブを引っ張るイメージを持ちましょう。
クラブはターゲットと平行
テイクバックが完了したとき(クラブヘッドが腰の高さにあるとき)、シャフトはターゲット平行になっているかチェックします。
平行になっていれば、正しいテイクバックができた証拠です。
反対に、内側や外側を向いている場合は、オンプレーンから外れているので修正します。
後方にスマホなどのカメラを置くと、チェックしやすいでしょう。
フェースを斜め下に向ける
テイクバックは、フェース面が斜め下を向いているのがスクエアです。
時計の針に例えると、11時を指すくらいがベストです。
トゥが真上を向いているのがスクエアと勘違いしている人もいますが、それだとフェースは開いているので注意してください。
「フェース向きは前傾角度と同じくらい」のイメージでも大丈夫です。
テイクバックでおへそを右に向ける
テイクバックでスエーしたり伸び上がったりする人に多いのが、体の回転不足です。
手先だけでクラブを上げようとせず、おへそが飛球線の反対側を向くまでしっかり体を回転させましょう。
おへそさえしっかり回せば、体の構造上、スエーすることはありません。
正しいテイクバックを身につけるための練習方法とドリル
正しいテイクバックを身につけるには、次の練習やドリルがおすすめです。
・2本のクラブをつなげて持つ
・ボールの斜め後ろにもう1つボールを置く
・グリップエンドをおへそにつける
どれか1つに集中してもよいですし、複数の練習を交互にやっていただいてもOKです。
2本のクラブをつなげて持つ
ゴルフクラブの長さを延長するような形で、2本のゴルフクラブをずらして握り、テイクバックの練習を行います。
シャフトが地面と平行になったとき、グリップエンドがターゲット方向を向いているか確認してください。
もしターゲットとクロスしているようなら、間違ったテイクバックをしている証拠です。
クラブをどのように動かせばグリップエンドがターゲットを向くかを考えながら、繰り返し行いましょう。
ボールの斜め後ろにもう1つのボールを置く
これは、インサイドにクラブを引きすぎる人向けの練習方法です。
インサイドにクラブを上げるとボールに当たってしまうので、自然と正しいテイクバックが身につきます。
注意点は、ボールに当てまいと、手を遠ざけるように上げないことです。
あくまで体とグリップの距離を保ちつつテイクバックするのが基本です。
グリップエンドをおへそにつける
クラブと体の動きがバラバラになりやすい人におすすめなのが、グリップエンドをおへそにつけたままテイクバックするドリルです。
やり方は簡単で、クラブを極端に短く握り、グリップエンドをおへそにくっつけたままテイクバックをするだけです。
手先だけで上げると、すぐにグリップエンドがおへそから離れてしまうので注意してください。
まとめ
今回は、テイクバックの正しいやり方やコツについて解説しました。
スイングの初期動作であるテイクバックが失敗すると、スイング全体が崩壊してしまいます。
反対に、テイクバックさえ上手く軌道に乗せられれば、あとは惰性でクラブは正しい軌道を描きます。
ぜひ参考にしてくださいね!