ゴルフで重要な腰の回転のコツと上達に繋がる練習方法

「腰を回して打て！」と、ゴルフ初心者の方なら誰でも言われたことがありますよね？

腰の回転が上手くできれば、ダフリやトップなどのミスが減り、安定したショットが打てるようになります。

腰の上手な回転をマスターして、ナイスショットを量産しましょう。

ゴルフにおける正しい腰の回し方

ゴルフのスイングでは、腰の回転がとても重要です。

スイングで腰が上手く使えないと、「手打ち」になってしまいます。

手打ちはミスショットを誘発する原因に繋がりますし、腕の力だけを使ってスイングするため、飛距離が出しづらくなります。

また腕や手首に負担がかかり、怪我をする恐れもあるので注意が必要です。

とはいえ「腰を回せ！」といわれても、どう回せばいいのかイメージができない方も多いですよね。

ですが、大丈夫です。

正しい腰の回し方にはコツがあるので、コツさえ掴めば誰でも、腰を回転させてスイングできるようになりますよ。

そこでここでは、腰の回し方のコツを3つお伝えします。

しっかりマスターしていきましょう。

腰の回し方のコツ：バックスイング時は右足を踏んで腰を回す

バックスイングをする時は、右足を踏ん張りながら腰を回してみましょう。

回し方がわかりにくい場合は、右腰を後ろに引くイメージで回してください。

そうすると腰が回り、自然と右側に体重移動ができるようになります。

腰の回し方のコツ：左ひざを意識する

腰を回す時は左ひざを意識すると、腰を回すイメージがしやすくなります。

バックスイング時に腰が回っているか判断しづらい方は、

左ひざが動いているかを確認してみましょう。

腰が上手く回転すると、左ひざが曲がって少し前に出ます。

上手く回せない場合は左ひざを少し前に出す動きを意識すると、自然と右腰が後ろに下がり腰が回転できます。

ダウンスイング時は左脚を踏ん張り、ひざを伸ばすイメージをしてみましょう。

そうすると、左腰が後ろに引けて自然と腰が回転します。

腰の回し方のコツ：前傾姿勢を崩さない意識をする

スイング時は前傾姿勢を崩さないように意識することが大切です。

腰を回転させている最中に前傾姿勢が崩れてしまうと、腰の回転が止まってしまいます。

それによって構えた位置にヘッドが戻ってきにくくなり、

ダフリやトップのミスへと繋がります。

前傾姿勢を保ってスイングができれば、上手く腰が回転して安定したショットを打つことができます。

フィニッシュまで前傾姿勢を崩さないことを意識してスイングしましょう。

腰の回転は左右ではなく後ろに引く動きを意識！

腰を回転させようとして腰が左右に動いてしまう人もいますが、それはとても危険です。

腰が左右に動いてしまうと、腰が回転できず軸がブレ、ミスショットやスイング軌道が乱れる原因となります。

腰は左右ではなく、前後に引くイメージを持ちましょう。

前傾を保ちながら腰を前後に引くと、自然に股関節に体重を乗せることができます。

それが「腰が回転できている状態」です。

バックスイングでは右腰を後ろに引くと、右股関節に体重が乗ります。

ダウンスイングでは左腰を後ろに引くと、自然と左股関節に体重移動できます。

この動きを意識すれば、腰の回転を使ったスイングができて、安定したショットが打てるようになりますよ。

ダウンスイングでは腰を切る！

ゴルフのスイングで「腰を切る」という言葉をよく耳にしますよね。

腰を切るとは、腰を回転させる動作のことを指します。

ダウンスイング時の腰の切り返しというとイメージしやすいでしょうか？

腰を上手く切ることができれば、腰の回転を使ってボールが打てるので、

スイングが安定してミスが出にくくなります。

さらに体全体を使ってスイングすることで、飛距離アップにも繋がりますよ。

ここでは、正しい腰の切り方や注意点について解説します。

腰の切り方をマスターして、安定したショットと飛距離アップを手に入れましょう。

正しい腰の切り方

安定したショットをするための正しい腰の切り方の手順を紹介します。

【正しい腰の切り方の手順】

①右から左へ体重移動をさせる

②左脚に体重を載せて左腰を引くイメージ

③左脚のかかとに体重が乗ったら左ひざは目標方向に出す

④左のかかとに体重が乗ったら肩を回す

ダウンスイングで正しく腰を切るには、腕より先に下半身を動かすことがポイントです。

トップで右側に乗った体重を、腕はそのままにした状態で、下半身から順番に左へ移動させます。

左に乗っていた体重を左かかとへ移動させることで、左の腰が後ろ方向に引かれて腰が回転します。

その回転につられて、肩が回ることが正しい腰の切り方です。

この手順で体重移動をすることができれば、自然と腰が回って安定したスイングができるようになります。

腰を切るタイミングが重要！

スイングの腰の回転では、腰を切るタイミングが非常に重要です。

腰を切るタイミングは、バックスイングでトップを作った後です。

人によってはトップで、ひと呼吸おいてから切り返す人もいます。

腰を切るタイミングを間違えると、振り遅れる原因となるので要注意です。

振り遅れると、ボールが右に飛んでしまったり、スライスの原因となることもあります。

クラブの振り遅れを防ぐためにはダウンスイング時に腰を回転させるだけではなく、

ターゲット方向に腰を移動させることを意識をしましょう。

腰の回転と移動が連動することで力がボールへ伝わり、安定したショットに繋がります。

頭が動かないように注意

腰を切る時には、頭が動かないように注意しましょう。

ダウンスイング時に頭が動いてしまうと、前傾姿勢が崩れてミスショットに繋がります。

特に初心者ゴルファーの方は、打ったボールの行方が気になって頭がターゲットへ突っ込んでしまうケースが多いです。

またボールを飛ばしたいとフルパワーで振り切った結果、

遠心力で上半身が起き上がり、頭が上がってしまう方もいます。

頭が動いてしまう方は、ボールがクラブヘッドに当たるまでボールを見る意識を持ちましょう。

それだけで自然と頭が動くことがなくなっていきますよ。

【実践】正しい腰の回転が身に付く練習方法

ここからは、正しい腰の回転が身につく練習方法を紹介します。

頭で理解をしていても、体は上手く動かないものです。

繰り返し練習をして、正しい腰の回転を体に覚えさせていきましょう。

腰の回転が身につけば、安定したショットを打てるようになりますよ。

練習法：正拳突きの動きで腰の回転のイメージを掴む

空手の正拳突きの動きで、腰の回転のイメージを掴む練習法です。

ゴルフの腰の回転は、ゴルフの正拳突きの動きとほぼ同じです。

床に重ねてある瓦を、上からたたき割るイメージで腕と腰を動かしていきましょう。

【手順】

①クラブを持たずゴルフのアドレスで構える

②右腕と右腰を引き、瓦をたたき割るイメージで思いっきり右腕を下に突き出す

たたき割ろうと体を動かすと、自然と左の腰が後ろに引ける感覚がわかると思います。

この動きの感覚を覚えることが、ゴルフのスイングを極めるうえで非常に大切です。

この練習では腕を出す時の腰の動きに意識を集中させることで、腰を回転させるイメージがしっかり掴めるようになります。

練習法：壁に頭をつけて頭を動かさずスイングするコツを掴む

壁に頭をつけてスイングをすることで、頭を動かさずにスイングするコツを掴む練習法です。

この練習では、体を軸にしてスイングするイメージも掴めるようになりますよ。

【手順】

①クラブを持たず、ゴルフのアドレスで構えて壁におでこをつける

②5時から7時くらいの小さなふり幅で、腰の回転を意識しながらゆっくり素振りする

頭をつけながら素振りをすると、腰を回転させづらいと感じる方も多いかもしれません。

その場合は、いつものスイングで頭が動いている証拠です。

頭を動かさずに腰を回転させると、自然と腹筋に力が入ります。

腹筋が入ると、体の軸がブレにくくなって

頭を動かさずに安定したスイングができるようになります。

練習法：アプローチで腰を使ったスイングの動きをマスターする

アプローチは腰を使ったスイングの基礎が詰まっているので、腰の回転を使ったスイングの動きをマスターするのに最適です。

まずはビジネスゾーンと呼ばれる、9時から3時のふり幅のハーフショットでマスターしましょう。

このゾーンで正しく腰の回転を使えると、安定したパワーのある打球を打てるようになります。

【手順】

①8番か7番のアイアンを持ってアドレスする

②右腕と左腕の間にできた三角ゾーンを崩さないように、腰の回転でインパクトして腰まで振り切る

ポイントは「脇を締めて打つ」「両腕が常に体の正面にある感覚で振ること」です。

アドレスでは腕の力は抜いてヘッドの重みを感じながら、腰の回転だけでクラブを振る感覚を掴んでください。

慣れてきたら、少しずつ腰の回転を速くしてみましょう。

徐々に腰の回転でインパクトする感覚が掴めるようになっていきますよ。

練習法：動画で自分のスイングを確認する

動画で自分のスイングをチェックする練習も効果的です。

自分が腰の回転を使ってスイングできているかどうか、自分で判断することは非常に難しいです。

そのため自分のスイングを動画で撮り、自身でチェックをしてみるといいでしょう。

動画で確認してみると、腰の回転ができているつもりができていなかったり、

頭を動かしていないつもりが大きく動いていたりなどの問題を発見できます。

できていないことがわかれば、練習にも身が入るはずです。

動画を撮り貯めていくと、スイングの変化にも気づくことができます。

ゴルフの上達のために、自分のスイングを録画して確認をしてみましょう。

まとめ

ゴルフの上達の鍵は腰の回転にあります。

スイングで腰の回転ができないと、手打ちになりミスショットに繋がってしまいます。

腰の回転でしっかり打てるようになれば、スイングが安定してミスショットが激減します。

それだけではなく飛距離アップも期待できるので、ドライバーを打つことが楽しみになるはずです。

腰の回転のコツをすぐにマスターすることは難しいかもしれません。

ですが、コツコツ練習を積み重ねていけば、自然と体が動きを覚えて腰を使ってスイングができるようになります。

なかなか練習場に行けないという方も、自宅でクラブなしの練習方法にチャレンジしてみてください。