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なぜ多くのゴルファーが90切りできないのか?目標達成のコツを紹介

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スキルアップ
2025-02-13

「ゴルフ歴は長いのに90切りできない」

「どうやったら70台や80台でラウンドできるんだろう?」

このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

90切りは、多くのアマチュアゴルファーにとって、大きな目標のひとつ。

ですが、闇雲にパーやバーディーを狙っても、達成することはできません。

90切りには、基本となる考え方やコツがあるからです。

今回は「今年こそ90切りを達成したい!」という人に向けて、その考え方とコツをお伝えします。

90切りとは?

image4

ゴルフにおける「90切り」とは、18ホールのスコアを90未満に抑えることを指します。

パー72のコースセッティングの場合、1ホールの平均スコアがボギーペース(パー4の場合は5打)であることが必要となります。

90切りはアマチュアゴルファーにとって大きな目標のひとつで、達成したゴルファーは中上級者の仲間入りとみなされます。

しかし、90切りのハードルは高く、ショットの安定性だけでなく、アプローチやパッティングにも確実性が求められます。

とはいえ、プロのようなスーパーショットは一切必要ありません。

今お持ちの技量のままでも、考え方を変えれば、誰だって90切りは実現可能なのです。

90切りの難易度

image3

「90切りを達成するのは難しい」と言われますが、果たしてどれくらいの難易度なのでしょうか?

データを元に、90切りを達成している人の割合や、達成までにかかる平均的な年数をチェックしてみましょう。

90切りゴルファーの割合

「公益社団法人 日本パブリックゴルフ協会」が平成24年度に発表した報告によると、入場者の平均スコア分布は次のとおりです。

平均スコア

割合

130以上

0.3%

120台

5.6%

110台

10.1%

100台

27.9%

90台

37.8%

80台

16.4%

70台

1.9%

合計

100%

(引用元:公益社団法人日本パブリックゴルフ協会「平成24年度 調査・研究事業報告書 PGSゴルフ需要調査 集計分析報告書」)

もっとも大きなスコア分布は90台で、その割合は全体の37.8%です。

平均スコアが80台以下、つまり90切りを達成している人の割合は、全体の18.3%という結果に。

つまり、平均スコアが90を切る割合は、ゴルファー全体の5人に1人にも満たないということです。

この結果から、90切りの難易度は高めということがうかがえますね。

90切りできるのに何年かかる?

先ほど紹介した報告書には、平均スコア別のゴルフ歴も紹介されているので、こちらも合わせてチェックしてみることにしましょう。

ゴルフ歴

70台

80台

1年未満

0.6%

0.1%

3年以内

2.4%

1.1%

5年以内

6.1%

2.8%

10年以内

8.5%

6.4%

15年以内

7.9%

10.9%

20年以内

12.8%

14.9%

21年以上

61.0%

63.7%

(引用元:公益社団法人日本パブリックゴルフ協会「平成24年度 調査・研究事業報告書 PGSゴルフ需要調査 集計分析報告書」)

ゴルフ歴が21年以上になると、平均スコアが70台や80台の割合は6割を超えますが、それ以下だとほぼ10%に満たないことがわかります。

節目である10年を超えても、90切りを達成しているのは、ほんのひと握り。

ハードルの高さがうかがえます。

90切り達成は「夢」なのか?

ここまでの内容を読んだ人のなかには「平均スコア90切りなんて夢のまた夢なのでは?」と感じた人もいるのではないでしょうか。

先述したとおり、平均スコアが80台以下の人の割合は、アマチュアゴルファーの2割にも満たないからです。

確かに、初心者ゴルファーにとっては遠い目標かもしれません。

しかし、ある程度のゴルフ経験がある人なら、十分射程圏内であると言えます。

理由は次の通り。

  1. プロのような飛距離は一切不要

  2. 60~70点のショットでOK

  3. 正しい考え方とコツさえ知っていれば可能

反対に、間違ったコースマネジメントを続けていては、いくらゴルフ歴が長くても、90切りは達成できないでしょう。

90切りできない人の特徴

image5

90切りできない人の特徴として、次の要素が挙げられます。

  1. 飛距離とスコアは比例すると考えている

  2. OBやペナルティが多い

  3. アプローチのミスが多い

ポイントは、90切りに必要なのはプロのようなスーパーショットは必要ないということです。

たとえば、たとえドライバーが200ヤードしか飛ばなくても、90を切ることは簡単です。

また、プロのような鮮やかなロブショットなど打てなくても、70台や80台といった高スコアは十分に可能なのです。

「90切り」と聞くと、ナイスショットばかり積み重ねる必要があるように感じるかもしれません。

しかし、60点や70点くらいのショットでも、工夫次第では簡単に90切りは達成できるのです。

90切りの5つのコツ

image2

90切りの目標を達成するためには、次の5つのコツを頭に入れておきましょう。

  1. 飛距離をあきらめる

  2. ボギーオンを徹底する

  3. 0点のショットを避ける

  4. ミスを取り返そうとしてはいけない

  5. とにかく転がせ

それぞれ解説します。

【90切りのコツ①】飛距離をあきらめる

90切りのコツのひとつめは、飛距離をあきらめることです。

良いスコアでラウンドしようとする場合、ドライバーで250ヤードや280ヤードといった「ビッグドライブ」が必要になるのでは?と考える人も少なくないでしょう。

しかし、90切りというスコアを目指すうえでは、ドライバーは200ヤード程度飛ばせれば十分です。

なぜなら、詳しくは次の「コツ②」で伝えるが、90切りはすべてのホールにおいて「ボギー狙い」でOKだからです。

たとえば400ヤードのパー4があったとしましょう。

たとえドライバーの当たりが悪くて150ヤードしか飛ばなかったとしても、残りは250ヤード。

男性なら、ショートアイアンを2回打てば十分に届く距離ではないでしょうか。

このように、90切りにプロのような飛距離は必要ないという前提をまずは覚えておきましょう。

【90切りのコツ②】ボギーオンを徹底する

先ほど「コツ①」の部分で軽く触れましたが、90切りを達成するには「ボギーオン」を徹底することが基本となります。

ボギーオンとは、「各ホールの規定打数マイナス1打」でグリーンに乗せること。

具体的にはパー4だと3打、パー5の場合は4打でグリーンオンさせればOKという意味です。

なぜボギーオンの徹底が90切りに重要かと言うと、すべてのホールでボギーを取れれば、トータルスコアが「90」になるからです。

つまり、すべてのホールでボギーを狙い、そのなかで1つでもパーを拾えればスコアは「89」となり、90切りが達成できるというシナリオです。

もちろん、ボギー狙いでもダブルボギーになったりパーを取れなかったりして90を切れないケースもあるかもしれません。

しかし、90切りの基本セオリーは「ボギーオンの徹底」であることをしっかり押さえておいてください。

【90切りのコツ③】0点のショットを避ける

毎ホール確実にボギーを積み重ねていくうえにおいて、「0点」のショットは絶対に避けなくてはなりません。

0点のショットとは以下のようなもので、打ってしまった瞬間、ダブルボギーやトリプルボギーといった大たたきにつながってしまいます。

  • OB

  • 池ポチャ

  • チョロ

  • バンカー

上記のような「0点のショット」は、とくに飛距離を追い求めると増える傾向にあります。

「飛ばしたい」という気持ちが強くなればなるほど、OBや池といった「飛んではいけない方向」に行きやすくなり、またチョロなどのミスショットの確率も増えてしまうということです。

「コツ①」でも触れた通り、飛ばすことをあきらめ、方向性を重視したショットを愚直に繰り返すことで、90切りが見えてくるのです。

【90切りのコツ④】ミスを取り返そうとしてはいけない

方向性を重視していていたとしても、ちょっとしたミスで「0点のショット」が出てしまうことはあるでしょう。

このとき、ミスを取り返そうとしてはいけません。

なぜかと言うと、ミスを取り返そうとすると、多くの人は「飛ばそう」「バーディーを取ろう」と無理をしがちだからです。

挽回できるケースもありますが、たいていの場合は失敗に終わり、スコアは破綻してしまうでしょう。

大切なのは、ミスショットは「仕方がないこと」と割り切ること。

そして、次ホール以降は気持ちを切り替え、ふたたび「ボギーオン狙い」に徹することです。

仮にその日のラウンドで90切りができなくても、この姿勢が後の高スコアにつながると肝に銘じておきましょう。

【90切りのコツ⑤】とにかく転がせ

90切り最後のポイントは、とにかく「転がし」に徹することです。

これは、グリーン周りからのアプローチに限らず、すべてのショットにおける共通事項となります。

たとえばアプローチでは、サンドウェッジを使うのではなく、8番アイアンや9番アイアンなどロフトが立ったクラブで転がしてピンを狙うようにしましょう。

サンドウェッジはロフトが空を向いているため、飛んだり飛ばなかったりして、アマチュアゴルファーにとっては距離感が合いにくいクラブだからです。

一方の8番アイアンや9番アイアンなら、ロフトが立っているので、芯に当てやすく、距離感のばらつきも少なくて済みます。

またティーショットやセカンドショットについても、転がしの意識が重要になります。

「最悪転がってでも前に進めばいい」と思えれば、あおり打ちなどのミスの原因が排除できるからです。

転がすつもりで打つほうが、体が水平にターンし、結果としてナイスショットが出やすいでしょう。

青木功プロは「ゴルフはゴロフ」と語っていますが、90切りを目指す人にとっても、ぜひ頭に入れておきたい言葉です。

90切りのためのクラブセッティング

image6

ここまでの内容を踏まえると、90切りに必要なクラブは限られてくるのがわかります。

それは「得意なクラブしかセッティングに加えない」ということです。

たとえば5番アイアンや4番アイアンといったロングアイアンは、多くのアマチュアゴルファーにとって扱いがむずかしいクラブなので、クラブセッティングからは外してOKです。

3番ウッドが苦手なら、今すぐキャディバッグから抜いてしまいましょう。

大切なのは、少しでも苦手意識や不安があるクラブは、思い切ってセッティングから外すということです。

何度も繰り返しますが、90切りを達成するのに、飛距離は必要ありません。

極端にいえば、200ヤード以上飛ばせるクラブは不要なのです。

もし飛距離がほしい場面があれば、ユーティリティやショートウッドなど、簡単に打てるクラブをチョイスしましょう。

まとめ

image7

今回は、90切りを達成するためのコツや考え方を紹介しました。

70台や80台といったスコアは、決して非現実的な夢ではありません。

練習場である程度真っすぐ飛ばせる技術さえあれば、誰でも達成可能なスコアなのです。

それができないのは、コツを知らなかったり考え方が間違っているだけにすぎません。

ぜひ今回の内容を参考に、ラウンドに望んでみてください。

何度も繰り返しているうちに、スコアの作り方がわかってくると思います。

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ライター

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たけち
33 記事
ゴルフ歴15年以上のライターです。ゴルフ未経験の方でも「わかりやすい」と感じていただけるような文章づくりを心がけています。趣味はゴルフ観戦、映画鑑賞、読書。ジョーダン・スピースが大好きです。

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