【ゴルフ場レビュー】御殿場ゴルフ倶楽部(御殿場市)
静岡県御殿場市にあるメンバー・コースです。
恵まれた地を生かした18ホールが、箱根西麓に広がっています。
それは、まさに雄大かつ戦略的でミスを許さないレイアウトです。
富士山を間近に見ながら、この癖のあるコースをどのように攻めるのか。
ここを訪れた誰をも唸らせるこちらを、今回はご紹介しましょう。
クラブに到着すると、自分でクラブを下ろします。待機しているスタッフに渡すとカートまで、運んでくれます。
クラブハウスはシンプルでとても合理的。カウンターの横にショップがありますが、特に興味を引くものはありませんでした。
練習場はINコースの10番ホール近くにあります。
7打席の小さな場所で、35ヤードのバードケージです。マスター室で受付をしますが、30球400円です。
ドライバーが打てないのは、残念ですね。
練習パッティング・グリーンが2面あります。
この景色に目を奪われるゴルファーは多くいるはずです。遠くに広がる御殿場市と、彼方に駿河湾も一望することができます。
すばらしいロケーションで、これから待ち受けているラウンドに心が踊ることでしょう。
設計は程ケ谷カントリーを手がけた赤星四郎。彼はここを訪れたとき、「面白い地形だ。ここの斜面は、ゴルファーにはうってつけの試験会場になる」と言ったそうです。
その言葉通り、斜面下にはタイトなフェアイェイが広がり、ミスを許さない。正確なショットが要求されるホールが続きます。
レギュラー・ティーからは、5,892ヤードとそれほど距離はありませんが、10番ホールは580ヤードのパー5です。
また、ティーイングエリアからのクリーク越えや、アップダウンやブランドホールも多く、落とし所が難しい。年配者には厳しいレイアウトですが、あえて四郎氏は、「アンジュレーションこそゴルフの生命。これを愉しまなくて、なにがゴルフだ。」と一喝。
グリーンは酷暑にもかかわらず、とても良い状態に保たれています。
レストランは開放的で広々としています。
伊豆半島から駿河湾、また愛鷹山陵から富獄までパノラマ的に一望できる場所としてくつろげる空間を作り上げています。
メニューは、通常メニューに加え曜日限定食もあり、どちらかというと男性好みのものが多いです。
料金が低価格でありながら、メンテナンスが良いのには、ある意味期待を裏切られました。
「ゴルフとは、ただ汲々とスコアだけを求めるのではなく、このゲームの特質を理解すること」とはゴルフの鬼、四郎の言葉。
この名匠の作り上げた戦略的なコースを、チャンレンジしてみてはいかがでしょうか。