ゴルフスイングが安定しない原因とは?効果的な練習ドリルを紹介!
「スイングが不安定でスコアが伸びない」
「どうやったらプロみたいに安定したスイングができるんだろう?」
スイングが安定すれば、ダフリやトップ、OBといった致命的なミスが激減するため、大幅なスコアアップが期待できます。
ですが、一体どんな練習をすれば、安定したスイングを手に入れられるのでしょうか?
そこで今回は、ゴルフスイングが安定しない原因と、効果的な練習ドリルをご紹介します。
ゴルフスイングが安定しない5つの原因
一生懸命に練習しているはずなのに、なぜかスイングが安定しない。
そのような方は、次の原因があるかもしれません。
アドレスの問題
力みすぎ
スイング軸のブレ
スイングテンポのバラつき
フェース管理ができていない
それぞれ詳しく解説します。
【原因①】アドレスに問題がある
「アドレスを見れば腕前がわかる」と言われるくらい、ゴルフではアドレスが重要です。
そもそも正しいアドレスが取れていなければ、バランスがよいスイングは不可能だからです。
たとえば、背中が丸まったようなアドレスだと、肩甲骨が正しく動かず、上体を十分に捻転させることができません。
また、お尻が下がったような構えだと、スエーの原因となりスイング軸が不安定になってしまいます。
スイングが不安定だと感じているなら、まずはアドレスが間違っていないかをチェックしてみましょう。
【原因②】力みすぎている
ゴルフスイングにおいては、必要以上に力を入れすぎると、スイングプレーンを歪ませる原因となります。
本来、クラブヘッドは遠心力によって綺麗な円運動を行うもの。
しかし、力を入れすぎることによって自然の遠心力が阻害され、スイングプレーンが乱れてしまいます。
わかりやすい例として、ヒモに5円玉をくくりつけてクルクルと回す遊びを想像してみましょう。
このとき、手先をリラックスさせ、ほんのわずかに指を動かすだけで、5円玉をきれいに回すことができます。
しかし、力んで手元を大きく動かしてしまうと、たちまち5円玉の動きは暴れてしまうでしょう。
ゴルフスイングも同じで、クラブヘッドを綺麗に円運動をさせるには、無駄な力みを取ることが大切です。
【原因③】スイング軸がブレている
スイング中、軸が前後左右にブレてしまうと、スイングプレーンは安定しません。
お正月に回して遊ぶ「コマ」は、真ん中の軸がまっすぐ安定しているからこそ、長い時間にわたり回転することができます。
ですが、もし軸が曲がっていたり途中で左右に揺さぶられたりした場合には、たちまちコマは倒れてしまうでしょう。
ゴルフスイングも同じで、軸を保つことがスイングを安定させる秘訣です。
【原因④】スイングテンポにバラつきがある
いつも同じようにスイングしているつもりでも、実はその日の調子や気分によってスイングのリズムやテンポは変わるものです。
あなたのスイングが安定しないのは、気付かないうちに、いつもと違うテンポになっているのかもしれません。
スイングテンポが変われば、当然ながら切り返しやインパクトのタイミングも微妙に変わってしまいます。
自分では気づいていないかもしれませんが、調子の良いときというのは、どのショットも同じスピードやタイミングでクラブを振っているものです。
【原因⑤】フェース管理ができていない
ゴルフでは「フェース管理が大切」と言われます。
実は、スイング中にフェース管理ができていない人ほど、スイングは不安定になりやすい傾向があります。
なぜなら、スイング中にフェースが「そっぽ」を向いてしまうと、それを元に戻す作業が必要になるからです。
たとえば、テークバックでフェースが開いてしまったとしましょう。
このとき、開いたフェースをスクエアに戻すには、手や腕で無理やりフェースターンさせるしかありません。
これを「手打ち」と呼びますが、手打ちを続けている限り、一生スイングが安定することはないでしょう。
スイングを安定させたければ、フェース面をずっとスクエアに保つような意識が必要不可欠です。
スイングを安定させるメリット
ゴルフにおいて、スイングを安定させるメリットを紹介します。
【メリット①】ダフリやトップなどのミスが激減する
スイングが安定すれば、ダフリやトップ、OBといったミスが激減し、スコアが飛躍的にアップする可能性があります。
というのも、アマチュアゴルファーがスコアを大きく崩す原因のほとんどが、これら致命的なミスによるものだからです。
またダフリやトップなどのミスが減れば、自信を持ってスイングすることができ、ゴルフは今よりもっと楽しくなるでしょう。
【メリット②】傾斜地でも上手く打てる
この記事を読んでいる人のなかには「傾斜地が苦手」という人も多いのではないでしょうか?
スイングが安定してくれば、つま先上がりや左足下がりといった傾斜地でも、難なくボールをヒットできるようになります。
ゴルフ場では、ティーイングエリアを除いて、平らな場所は一切ないと言っても過言ではありません。
これはつまり、傾斜地が苦手なままだと、一生スコアに伸び悩むということを意味します。
スイングの基礎さえしっかりしていれば、よほど極端な傾斜でない限り、臆することはありません。
【メリット③】長いクラブの苦手意識がなくなる
スイングの土台が安定すれば、ドライバーやフェアウェイウッドといった長いクラブに対する苦手意識がなくなります。
各クラブでアドレスは若干変わるものの、ショートアイアンもドライバーも、スイングの基本的な部分はほとんど変わりません。
「アイアンは得意だけど、ドライバーが苦手」という人は、そもそもスイングの基礎ができていない可能性が高いです。
土台となる基礎をしっかりと作り上げ、安定したスイングを手に入れれば、短いクラブも長いクラブも、難なく扱えるようになるでしょう。
ゴルフスイングを安定させる3つのコツ
次の3つのコツを押さえておくことで、ゴルフスイングが安定しやすくなります。
正しいアドレスを心がける
背骨を軸に回転する
プレショット・ルーティンを確立させる
それぞれ詳しく解説します。
【コツ①】正しいアドレスを心がける
先述した通り、正しいアドレスなしに、安定したスイングを手に入れることはできません。
アドレスのチェックポイントは数多くありますが、最低限おさえておきたいポイントは次の5つです。
目標に対して腰や肩のラインを平行にする
骨盤から前傾する
重心は若干つま先寄りにする
膝は軽く曲げる
グリップと体は拳1個半から2個分空ける
日頃の練習から常に自分のアドレスをチェックする癖をつけておくとよいでしょう。
【コツ②】背骨を軸に回転する
スイングが安定しない人の特徴として、手だけでクラブを操作してしまうという点が挙げられます。
手を主体にスイングをすると、クラブがあちこちに動いてしまい、スイングが安定しません。
なぜなら、手というのはとても器用で、プレーヤーが自由に動かすことができてしまうからです。
スイングを安定させたいなら、器用に動かすことができない背中や胸といった「大きな筋肉」を意識しましょう。
おすすめは、背骨を一本の「軸」とイメージして体を回転させることです。
背骨を中心に体を回転させれば、上半身の大きな筋肉が動き、スイングが安定します。
また、トップが深くなるため、飛距離アップにも効果的です。
【コツ③】プレショット・ルーティンを確立させる
プレショット・ルーティンとは、打つ前の準備動作のことです。
自分なりのプレショット・ルーティンを確立すれば、毎ショット同じリズムやテンポで打てるため、スイングが安定します。
具体的なプレショット・ルーティンの例は、次の通りです。
後方からターゲットを見る
クラブフェースを合わせる
ワッグルする
なお、プレショット・ルーティンについては「こうしなければならない」というものがないため、自分が心地よいと感じるものを採用しましょう。
ポイントは、各動作の順番や回数を一定にし、毎ショット同じにすることです。
ゴルフスイングを安定させる効果的な練習ドリル
最後に、ゴルフスイングを安定させるためにおすすめの練習ドリルをいくつかご紹介します。
すべてを一度に取り入れる必要はありませんので、ご自身が気軽に始められそうなものから試してみてください。
連続素振り
スイングの安定におすすめの練習ドリルが、連続素振りです。
フィニッシュまで振り切ったら、間髪入れずスイングを巻き戻すようにテークバックし、再びフィニッシュまで振り切ります。
この動作を何度も繰り返しましょう。
連続素振りを行うことで、次の効果が期待できます。
体の軸が安定する
遠心力を使える
スイングテンポが一定になる
無駄な力みがなくなる
連続素振りのポイントは、決して手だけでクラブを操作しようとしないことです。
下半身を使い、背骨を中心に体をしっかりと回転させましょう。
ハーフショットドリル
ハーフショットドリルは、スイングの安定を目指す人にとって必要不可欠な練習ドリルです。
というのも、ハーフショットドリルには、スイングの基礎がたくさん詰まっているからです。
アイアンやドライバーでアプローチをするように、腰から腰までの振り幅で、ボールを真っすぐに飛ばします。
最初のうちは、スライスしたり引っ掛けたりして、意外とむずかしく感じるかもしれません。
最初は10ヤードほどの短い距離でOKなので、徐々にまっすぐ打てる距離を伸ばしていきましょう。
ポイントは、両肩と両腕でできる三角形を崩さずに、体の回転だけで打つことです。
両足を閉じて打つドリル
両足を揃えて打つことで、軸回転を体感するドリルです。
両足を揃えているので、少しでも軸がブレると、バランスを崩してしまいます。
まずは腰から腰までのハーフスイングでOKなので、バランスを崩さないようにボールを打ってみましょう。
コツは、背骨を一本の軸とイメージして、コマのように回転することです。
腹筋に力を入れて、左右にブレないように注意してください。
慣れてきたら、徐々にスイングを大きくしていきます。
まとめ
今回は、ゴルフスイングを安定させる方法についてご紹介しました。
スイングが安定すれば、あとはラウンド数を増やしていくことで、スコアはグングンと伸びていくはずです。
今回ご紹介した練習ドリルを、ぜひ参考にしてください。