失敗しない!ゴルフシューズの選び方と押さえておくべきポイントを解説
「ゴルフシューズって何を基準に選べばいいのだろう?」
「値段だけで判断してもいいのかな…」
ゴルフショップに行くと、たくさんのゴルフシューズが陳列されていて、どれを選べばいいのか悩みますよね。
価格も数千円から数万円と幅広く、さらに頭を悩ませる要因になっているかもしれません。
そこで今回は、ゴルフシューズの種類や特徴、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
ゴルフシューズと普通の靴の違いとは?
ゴルフシューズと普通の靴の大きな違いは「滑りにくさ」です。
芝生の上は滑りやすく、普通の靴だとスイングで踏ん張ったときに足を滑らせてしまいます。
また、傾斜地で足を滑らせ、転倒してケガのおそれもあるでしょう。
ゴルフシューズは、芝生の上でスイングしても滑りにくい構造になっているため、力強いスイングが可能です。
ゴルフ場でスニーカーがNGのワケ
多くのゴルフ場では、来場時およびプレー時においてスニーカーの着用を禁止しています。
おもな理由は、次の3つです。
滑りやすく危険なため
ドレスコード違反のため
菌の持ち込みを防ぐため
それぞれ解説します。
【理由①】滑りやすく危険なため
一つ目に、スニーカーは滑りやすく、スイング中に足を滑らせたり転倒のリスクがある点が挙げられます。
ゴルフシューズとは違い、スニーカーのソールには滑り止め加工がされていないからです。
「運動靴だから大丈夫だろう」とスニーカーでゴルフに行くと、足元を滑らせて転倒したり腰を痛めたりする可能性があるので注意しましょう。
ゴルフ場に行く際には、忘れずゴルフシューズを持参するようにしてください。
【理由②】ドレスコード違反のため
そもそもスニーカーでの来場は、ゴルフ場が設けている「服装のルール」に違反しているからです。
ゴルフでは、クラブハウスには革靴で入場し、ロッカーでゴルフシューズに履き替えてプレーをするのが基本です。
パブリックコースなど一部の例外をのぞき、ほとんどのゴルフ場では、スニーカーでの来場およびプレーは禁止されています。
ドレスコードについては、コースのホームページなどで事前に確認しておきましょう。
【理由③】菌の持ち込みを防ぐため
ゴルフ場がスニーカーでのプレーを禁止している理由にはもう一つ、外部からの「菌」の持ち込みを防止するという理由もあるそうです。
靴の底についた菌が芝生に付着することによって、枯れたり傷んだりするリスクがあるのだとか。
ゴルフ場を大切にするという意味では、プレー時にはゴルフシューズに履き替えたほうが無難でしょう。
ゴルフシューズの役割
ゴルフシューズには、大きくわけて次の2つの役割があります。
足元をしっかりグリップする
ラウンド中の歩行をサポートする
【ゴルフシューズの役割①】足元をしっかりグリップする
ゴルフスイングにおいて、力強くスイングするためには、足元(下半身)をしっかりと踏ん張らなければなりません。
そのため、ゴルフシューズには、足元をしっかりとグリップする機能が搭載されています。
その役割を担うのが、シューズの裏面(ソール)に搭載された「スパイク」です。
ゴルフシューズのソールをよく見てみると、「スパイク」と呼ばれる特殊なパーツがはめ込まれていることに気づくでしょう。
このパーツが芝生と噛み合うことで、足を滑らせることなく下半身を踏ん張ることができるというわけです。
【ゴルフシューズの役割②】ラウンド中の歩行をサポートし疲れを軽減する
ゴルフシューズには「ラウンド中の歩行をサポートし疲れを軽減してくれる」という役割もあります。
先述した「スパイク」があるおかげで、滑りやすい芝生の上でも、足元を取られることなく歩くことができます。
特に効果を実感するのが、ゴルフ場のあちこちに存在する斜面です。
ゴルフシューズはしっかりと地面をキャッチしてくれるため、斜面でも安全に昇り降りができます。
また最近のゴルフシューズは軽量化が進んでおり、長時間のラウンドでも疲労を感じにくい作りになっているのも特徴です。
ゴルフシューズの種類【ソール編】
ゴルフシューズは、ソールの形状によって「スパイクシューズ」と「スパイクレスシューズ」の2種類に分けられます。
それぞれの特徴を解説します。
スパイクシューズ(ソフトスパイク)
スパイクシューズ(ソフトスパイク)とは、ソールに爪のような形をした「スパイク」と呼ばれるバーツがはめられたゴルフシューズのことです。
複数箇所に装着されたスパイクの爪が、芝生をガッチリとキャッチ。
雨の日や傾斜地でも、踏ん張りが効きやすいのが特徴です。
その反面、スパイクが装着されている分、重量がやや重めなのがデメリットかもしれません。
また、スパイクは使用するたびに摩耗や欠けが発生するため、定期的な交換も必要です。
スパイクレスシューズ
「スパイクレス」とはその名の通り、スパイクが装着されていないゴルフシューズのことです。
代わりに、ソールの裏面に特殊な凹凸加工が施されており、芝生の上でも滑りにくくなっています。
スパイクがないため軽量で疲れにくいというメリットがある反面、スパイクシューズに比べてグリップ力がやや劣る点がデメリットです。
とはいえ、最近のスパイクレスシューズはどんどん進化しており、スパイクシューズと遜色ないグリップ力を発揮するモデルもあります。
ゴルフシューズの種類【ひも編】
ゴルフシューズは、靴ひもの種類によっても2つに分けられます。
1.ひも式
2.ダイヤル式
ひも式
「ひも式」とは、普通の靴と同じように、靴ひもを結ぶことによって締め込みを行うタイプを指します。
ひもの長短を変えることで、自由自在にフィット感を変えられる点がメリットです。
その反面、着脱のたびにひもを結んだりほどいたりする点が、人によっては面倒に感じるかもしれません。
見た目は普通のシューズに近く、スニーカーのような見た目のものを選べば、街なかで履いていても違和感が少なめです。
ダイヤル式
「ひもを結んだりほどいたりするのが面倒」という人におすすめなのが、「ダイヤル式」のゴルフシューズです。
シューズの側面または甲面に丸いダイヤルが装着されており、それを回すことでワイヤーが締め上げられ、フィット感を調節できる仕組みになっています。
ダイヤル式のメリットといえば、なんといっても着脱や調整が楽で早い点でしょう。
一方、外部から強い衝撃が加わると、ダイヤルが破損したりワイヤーが切れたりする点は注意が必要です。
ゴルフシューズの種類【素材編】
ゴルフシューズの素材には、大きく分けて「天然皮革」「合成皮革」「スニーカータイプ」の3種類があります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるため、自分に合うものを選びましょう。
天然皮革
天然皮革とは、動物の革を加工することによって作られる革のことです。
別名「本革(リアルレザー)」とも呼ばれます。
履くたびに足に馴染むほか、経年変化による色合いの変化を楽しめるでしょう。
ただし、雨濡れに弱く、手入れが大変な点がデメリットに感じるかもしれません。
また、価格が高めなのも、天然皮革の特徴です。
合成皮革
天然皮革の「価格が高い」「水に弱い」という点を解消してくれるのが、合成皮革のゴルフシューズです。
天然皮革と比べて価格が抑えめなだけでなく、雨濡れに強く、メンテナンスにさほど神経を使わなくてよいというメリットがあります。
とはいえ、天然皮革と比べると、見た目に「安っぽさ」があるのは否めません。
そのため、高級志向のゴルファーには敬遠されがちという側面があります。
スニーカータイプ
天然皮革や合成皮革といった「革」を使ったものとは一線を画したゴルフシューズが「スニーカータイプ」でしょう。
スニーカーと同じような素材・デザインが使われているため、普段履きの靴と遜色がないのが特徴です。
また革製のゴルフシューズに比べると軽量で、通気性がよいというメリットもあります。
最近は「スニーカータイプ + スパイクレス」の商品が主流になってきており、「ゴルフシューズって、なんとなくダサい」と感じている人におすすめです。
ゴルフシューズの選び方のポイント
ゴルフシューズを選ぶ際のポイントは次の通りです。
長時間のプレーでも疲れにくいシューズを選ぶ
着脱のストレスが少ないシューズを選ぶ
防水性能が高いシューズを選ぶ
見た目の好みで選ぶ
それぞれ解説します。
【ポイント①】長時間のプレーでも疲れにくいシューズを選ぶ
ゴルフシューズを選ぶ際には、長時間プレーしていても疲れにくいものを選ぶようにしましょう。
ゴルフは朝から夕方まで歩きっぱなしのスポーツで、選ぶシューズによって感じる疲労度がまったく違うからです。
特に足に疲労を感じやすい人は、スパイクレスのような、できるだけ軽量なタイプを選ぶとよいでしょう。
自分の足にピッタリフィットするサイズを選ぶのも、疲労感を軽減するためのポイントです。
【ポイント②】雨の日のプレーを考慮する
「雨の日でもゴルフを楽しみたい!」という熱心な人は、雨でも性能が落ちにくいゴルフシューズを選ぶようにしましょう。
特に山の中にあるゴルフ場は天気が急変しやすいので、シューズ選びは慎重に行いたいところです。
グリップ力で言うと、雨の日であれば、スパイクシューズ(ソフトスパイク)の方に軍配が上がります。
これは、ソールの底にある複数のスパイクが、濡れた芝でもしっかりとキャッチしてくれるからです。
また防水性能が高いゴルフシューズを選んでおくと、雨の日でも快適にプレーできるだけでなく、生地が痛むのを最小限に抑えられます。
【ポイント③】メンテナンスにかけられる時間を考える
ゴルフシューズを購入する場合は「メンテナンスにどれだけの時間をかけられるか?」も考慮しましょう。
ゴルフシューズの種類によっては、お手入れや部品交換など、メンテナンスに時間がかかるものがあるからです。
たとえば、動物の革を100%使用した天然皮革のゴルフシューズは、見た目はカッコいいものの、プレー後に汚れを拭き取ったりクリームを塗ったりとメンテナンスに手間がかかります。
またスパイクシューズ(ソフトスパイク)は、定期的にスパイクを交換しないと、どんどんグリップ力が低下してしまいます。
「メンテナンスが面倒」という場合は、合成皮革やスパイクレスシューズのような、お手入れが少ない素材を選ぶのがおすすめです。
まとめ
今回は、ゴルフシューズの種類や選び方について解説しました。
どのシューズを選ぶかによって、プレーの快適さが大きく変わります。
本記事を参考に、後悔しないゴルフシューズ選びをしてくださいね。