秩父連山を望む“絶景打ち下ろし”へ
山の空気が、ゴルフへのスイッチを入れてくれる
秩父・長瀞エリアの山並みに抱かれる「秩父国際カントリークラブ」は、山岳コースならではのダイナミックさと、どこか懐かしさを感じさせる空気感が同居するゴルフ場だ。
所在地は埼玉県秩父郡皆野町三沢。関越自動車道・花園ICからおよそ17〜18kmと、都心からのアクセスも良く、日帰りの小旅行としても無理のない距離にある。
クラブハウスで受付を済ませ、外に出た瞬間、まず目に飛び込んでくるのは秩父連山の雄大な稜線だ。
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込むと、不思議と気持ちが切り替わり、「今日は丁寧にゴルフと向き合おう」という感覚になる。
到着した瞬間から非日常へと導いてくれる、この空気感こそが秩父国際の第一印象と言えるだろう。

距離以上に手ごわい、“考えさせる”18ホール
コースは18ホール・パー72、総距離は5,892ヤード。
数字だけを見ると、距離はやや控えめに映るかもしれない。
しかし実際にラウンドしてみると、その印象はすぐに覆される。
アップダウンのある地形、ブラインドホールの多さ、そして傾斜地ならではのライの変化が、ショットの難度を確実に引き上げてくる。
アウトコースでは、特にティーショットの置きどころが重要になる。
フェアウェイを外すと、次打は一気に難易度が上がり、「打てる球」から「打たされる球」へと変わる。
無理をせず、番手を落としてでも安全なエリアに運ぶ判断が、結果的にスコアを守ってくれる。
山岳コースの厳しさを感じさせつつも、冷静な判断をすればきちんと応えてくれる設計だ。

秩父国際を象徴する、7番ショートの一打
このコースを語るうえで外せないのが、名物の7番ショートホールである。
豪快な打ち下ろしのティーイングエリアに立つと、視界が一気に開け、思わず息をのむ。風の穏やかな日には、放たれたボールが一瞬空中に止まったかのように見えるほどだ。
ただし、この開放感こそが落とし穴でもある。
打ち下ろし特有の距離感の錯覚があり、力んで打つと簡単にオーバーしてしまう。
狙うべきはピンではなく、グリーンの中でも最も安全な面。
景色を楽しみつつ、冷静さを保てたとき、このホールは忘れがたい一打を与えてくれる。

スコアは準備で決まる。練習場とパターグリーンの使い方
ラウンド前後の準備や調整の時間も、秩父国際では大切にしたい。
練習場は25ヤード・10打席とコンパクトだが、テンポを整えるには十分な環境が整っている。
球数を打つよりも、ハーフスイングでフェース管理を確認し、最後にドライバーで気持ちよく振り切る。
そのくらいが、このコースにはちょうどいい。
パター練習も欠かせない。山岳コースではグリーン周りの傾斜が読みづらく、距離感がスコアに直結する。
スタート前に1メートル、3〜5メートルと段階的に転がしておくだけで、その日のタッチがつかみやすくなる。

山岳ラウンドのご褒美は、秩父名物ランチ
プレーの合間に立ち寄るレストランはセルフ式で、サービスエリアのような気楽さがある。
気負わず立ち寄れる雰囲気が、山岳コースで張りつめた気持ちをほどよく緩めてくれる。
中でも秩父名物として知られる「わらじカツ丼」は外せない一品だ。
大きなカツが丼を覆う迫力と、甘辛いタレの相性は抜群で、後半に向けたエネルギー補給にも申し分ない。
ラーメンや味噌タンメンといった、塩分補給に適したメニューが人気なのも納得だ。
“また来たい”という宿題を残すゴルフ場
秩父国際カントリークラブは、山岳コースの厳しさをしっかり味わわせてくれる一方で、決してプレーヤーを突き放さない。
名物ホールの記憶とともに、「次はこう攻めてみたい」という宿題を残してくれるコースだ。

初めて訪れるなら、飛距離よりも安定感を重視し、景色と対話するようにラウンドしてみてほしい。
7番ホールの絶景を思い返しながら帰路につく頃には、次の予約を考えている自分に気づくはずだ。


















































