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ドライバーを引っ掛ける5つの原因と直し方【チーピンとの違いとは?】

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スキルアップ
2024-09-04

ドライバーの引っ掛けはOBのリスクが高く、スコアに悪影響を与えます。

いつ引っ掛けが出るかわからない恐怖で、気持ちよくスイングできない人もいるでしょう。

そこで、今回はドライバーを引っ掛ける原因と効果的な直し方をご紹介します。

引っ掛けとは

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本題へ入る前に、そもそも引っ掛けとはどんな状態を指すか確認しておきましょう。

引っ掛けの仕組みを正しく理解しておかないと、間違った直し方をしてしまうリスクがあるからです。

ここでは、引っ掛けが発生するメカニズムや、引っ掛けやすいスイングの傾向について解説します。

引っ掛けの球筋とメカニズム

引っ掛けとは、インパクトの瞬間ボールが左へと飛び出し、そのまま真っすぐに飛んでいく球筋を指します。

左OBになりやすいだけでなく、隣ホールに打ち込んでしまう可能性があるなど、危険な弾道です。

ちなみに、引っ掛けはインパクトでフェースがターゲットよりも左を向く(=フェースがかぶる)ことによって起こります。

また、球筋が真っすぐであることからフェース向きに対してはインサイドイン軌道ですが、アドレスに対してはアウトサイドイン軌道ということになります。

つまり、引っ掛けは、次の2つの要因が重なったときに起こるエラーだということがわかります。

1. インパクトでフェースがかぶっている 2. アドレスに対してアウトサイドイン軌道である

引っ掛けとスライスは紙一重

先述のとおり、引っ掛けの一因は、アウトサイドイン軌道です。

しかし、インパクトで少しでもフェースが右を向くと、今度はスライスに悩まされることになります。

つまり、言い換えると、アウトサイドイン軌道はフェースの向き次第で左にも右にも曲がるリスクがあるスイングだということです。

左右にボールが散らばるのは、スコアメイクのうえで好ましくありません。

ですので、引っ掛けを防ぐだけでなく、スコアアップのためにも、過度なアウトサイドインのスイングは修正したほうがいいでしょう。

引っ掛けとチーピンの違い

引っ掛けと似た球筋に「チーピン」があります。

チーピンも、インパクトの瞬間にボールが左へ飛び出すという点で、引っ掛けの仲間といえそうです。

しかし、引っ掛けと違うのは、ボールが左へフックする点です。

OBの確率で考えると、引っ掛けより厄介な存在といえるでしょう。

ただし、チーピンは引っ掛けと原因や修正方法が異なるため、本記事では取り扱いません。

チーピンについては、また別の機会にご紹介したいと思います。

ドライバーを引っ掛ける5つの原因

image6

引っ掛けのメカニズムをおさらいすると、「アウトサイドイン軌道であること」と「フェースがかぶること」でした。

では、上記2つがなぜ起こるのかを考えてみましょう。

おもな原因は、次の5つです。

・体の右サイドに力が入っている ・上体が突っ込んでいる ・グリップを間違えている ・ボールを左に置きすぎている ・ドライバーの「置き方」を勘違いしている

ご自身に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

原因①:体の右サイドに力が入っている

アウトサイドイン軌道になる原因の一つめが、切り返しで体の右サイドに力が入ってしまうことです。

ドライバーは、誰もがつい飛ばしたくなるクラブ。

ですが、トップから力いっぱいボールを叩きにいくと、右肩が前に出て、アウトサイドイン軌道になってしまいます。

同時に、フェース面がかぶりやすくもなるため、引っ掛ける確率が高くなります。

原因②:上体が突っ込んでいる

インパクトにかけて上体が左に突っ込んでしまう人も、引っ掛けに悩まされやすいタイプです。

上体が突っ込むと、上から打ち込むようなアウトサイドイン軌道になり、引っ掛けやすくなります。

ティーがよく折れる人やテンプラが多い人は、このタイプの可能性があるので注意しましょう。

原因③:グリップを間違えている

引っ掛けに悩むゴルファーに意外と多いのが、間違ったグリップをしている人です。

とくに、右手を上からかぶせるように握っている人は、今すぐ直したほうがいいでしょう。

右手のひらが地面に向くような握り方は、アドレスで右肩や右ひじが前に出やすく、アウトサイドインスイングを助長します。

さらに、インパクトでフェース面がかぶりやすい握り方でもあります。

「ミスショットの大半はグリップが原因」という言葉があるくらい、グリップは大切です。

原因④:ボールを左に置きすぎている

ゴルフには、ボールを左へ置くほど左に打ち出しやすく、右へ置くほど右に打ち出しやすいという特徴があります。

つまり、ボールを左に置きすぎると、そのぶん引っ掛けやすくなるということです。

ドライバーのボール位置は「左足かかと前」と決めつけていませんか?

実は、スタンス幅やスイングタイプによって、適正なボール位置は異なるんです。

原因⑤:ドライバーの「置き方」を勘違いしている

ドライバーに限らず、ゴルフクラブには「ソール」と呼ばれる底の部分があります。

そして、ドライバーはソールを地面にピッタリとつけた状態で、フェースがスクエアになるよう設計されています。

しかし、そうするとフェースが開いて見えることから、ソールの後ろを地面から浮かせた「間違った置き方」をしている人が多いようです。 この置き方だと、フェースがかぶってしまうため、左に飛ぶ確率が高くなります。

引っ掛けに悩んでいる人は、もしかするとドライバーの「置き方」を勘違いしているだけなのかもしれません。

ドライバーの引っ掛けの直し方

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ここまでの内容を踏まえて、ドライバーの引っ掛けを直す方法について解説します。

簡単に取り入れられるものばかりなので、ラウンド時のチェック項目としてもご利用ください。

グリップをチェックする

ドライバーの引っ掛けを直すには、スイングより先に、まずはグリップをチェックしてみることをおすすめします。

なぜなら、そもそもグリップが間違っていると、スイングや球筋に悪影響が出てしまうからです。

引っ掛けを防ぐうえで、とくに重要なのが、右手の握り方です。

右手のひらは、目標方向、もしくはやや斜め上を向くくらいで握りましょう。

右手親指と人差し指の間にできる「Vの字」が、右肩と首の間を指していればOKです。

なお、左手についても、引っ掛けが多い人はストロンググリップになりすぎないよう注意しましょう。

アドレスを確認する

ドライバーはボールを左寄りに置くため、アドレスしたとき右肩や右ひじが前に出やすいクラブです。

アドレスで右肩や右ひじが前に出ると、スイング軌道がアウトサイドイン軌道になりやすく、引っ掛けのリスクが高まります。

ティーイングエリアに立ったら、両肩、両ひじ、両膝がすべて平行で、目標に向いているかを確認しましょう。

とはいえ、目標に対してスクエアに構えるのは、意外と難しく感じるかもしれません。

ですので、ふだんの練習からアライメントスティックなどを活用し、目標に対してスクエアに構える練習をしておくといいでしょう。

ボール位置をチェックする

先述のとおり、ボール位置が左すぎると、引っ掛けが起こりやすくなります。

そのため、引っ掛けたくないホールに来たら、ボールをいつもより右寄りに置いてみましょう。

たったこれだけで、アウトサイドイン軌道が弱まり、フェース面のかぶりも抑えられるため、引っ掛けが起こりにくくなります。

ちなみに、ドライバーのボール位置は、左足かかと前ではなく「左脇の真下」にセットするのがおすすめです。

これにより、スタンス幅によってボール位置が変わってしまうのを防止できます。

ソールを地面にピッタリつける

ドライバーを構えるときは、ソールを地面にピッタリつけてアドレスしましょう。

なぜなら、ドライバーはソールを地面につけた状態でスクエアになるよう設計されているからです。

こうして構えると、人によってはフェースが開いて見えるかもしれません。

しかし、これは「錯覚」なので大丈夫です。

ちなみに、ドライバーによっては、もともとフェースが開き気味に設計されているものや、反対に閉じ気味に作られているものもあるので、チェックしておくといいでしょう。

力を抜いてフィニッシュまで振り切る

引っ掛けに限らず、どのミスショットにも共通して大事なのが、力を抜いて最後まで振り切ることです。

ドライバーを構えたら、インパクトはいっさい気にせず、フィニッシュを決めることだけ考えましょう。

ちなみに、左腕一本で振るイメージを持つと、アウトサイドイン軌道が弱まり、引っ掛け防止に効果的です。

ドライバーの引っ掛けを直すための練習ドリル

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最後に、ドライバーの引っ掛けを直す効果的な練習ドリルをご紹介します。

引っ掛けだけでなく、スライサーにもおすすめの内容なので、ぜひ取り入れてみてください。

クローズスタンスドリル

引っ掛けの原因であるアウトサイドイン軌道を修正し、インサイドアウトスイングを身につけるための練習方法です。

やり方はとても簡単で、右足を30cmほど後ろに引き、その体勢のままボールを打ちます。

このとき「インパクトまで胸を斜め後ろに向けたままにしておくこと」と「フォローでヘッドを目標の右に向かって放り投げるイメージを持つこと」がポイントです。

ベタ足ドリル

ドライバーを持つとつい力が入り、体の右サイドが前に出てアウトサイドイン軌道になってしまう。

こんな癖をお持ちの方におすすめなのが、ベタ足ドリルです。

こちらもやり方は簡単で、インパクトが終わるまで、右足かかとが浮かないように注意するだけです。

すると、体の右サイドが突っ込みにくくなり、アウトサイドイン軌道を軽減できます。

右手の指を外して打つドリル

アウトサイドイン軌道の修正には、右手の指を外して打つドリルもおすすめです。

右手の親指・人差し指・小指の3本を外し、中指・薬指の2本でグリップを支えます。

こうすることで、右手に力が入りにくくなるため、クラブがオンプレーンに動きやすくなります。

このとき、左手はいつもどおりのグリップで構いません。

アウトサイドイン軌道に悩む人の多くは右手に力が入りすぎなので、ぜひ試してみてください。

まとめ

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ドライバーを引っ掛ける原因は「アウトサイドイン軌道であること」と「インパクトでフェースがかぶっていること」の2点でした。

今回ご紹介した修正方法や練習ドリルを取り入れれば、引っ掛けを恐れず、気持ちよくドライバーを振れるようになるはずです。ぜひ取り入れてみてください。

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ライター

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たけち
20 記事
ゴルフ歴15年以上のライターです。ゴルフ未経験の方でも「わかりやすい」と感じていただけるような文章づくりを心がけています。趣味はゴルフ観戦、映画鑑賞、読書。ジョーダン・スピースが大好きです。

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