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アイアンのライン出しとは?打ち方の基本やコツをわかりやすく解説!

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スキルアップ
2024-08-20

「セカンドショットでアイアンが曲がってしまう」

「ピンを狙うどころかグリーンにすら乗らない」

こんなお悩みを持っているゴルファーの方は、ぜひ「アイアンのライン出し」の打ち方を覚えることをおすすめします。

でも「ライン出しってむずかしいんじゃないの?」と半分あきらめている人もいるでしょう。

そこで今回は、ライン出しの基本的な打ち方やコツをご案内します。

マスターするとスコアアップに大きく前進するので、ぜひトライしてみてください!

アイアンのライン出しとは?

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ライン出しとは、ターゲットに向かって「まっすぐの線(ライン)」を引くように打つショットのことです。

飛距離よりも方向性を重視した打ち方で、おもにセカンドショットでグリーンを狙う場面で使われます。

ライン出しはプロや上級者なら当たり前のように使うショットなので、スコアアップには必須のテクニックと言えるでしょう。

フルショットに比べて飛距離が出ない

ライン出しは、フルショットに比べて飛距離が落ちます。

フェースローテーションを使わずに、コンパクトに打つショットだからです。

どれくらい飛距離が落ちるかは、打つ人の技術や振り幅などによって変わります。

目安としては「0.5~1.5番手くらい飛距離が落ちる」と捉えておくといいでしょう。

そのため、ライン出しを打つ際は、いつもより大きめのクラブを使います。

フルショットに比べて高さが出ない

ライン出しは、フルショットに比べて弾道高さがでません。

フェースローテーションを抑え、フィニッシュをコンパクトにおさえているからです。

弾道の高いフルショットに比べると、ややグリーンに止まりづらい点はデメリットかもしれません。

ですが、風の影響を受けにくい点は、方向性を出すうえでとても有利です。

アイアンでライン出しを打つメリットとデメリット

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アイアンのライン出しをマスターしていくにあたり、メリットとデメリットをおさえておきましょう。

【メリット①】フェースローテーションを使わないので曲がりにくい

通常のフルショットでは、フェースの開閉を大きく使ってボールを飛ばします。

フェースの開閉によって、より多くのエネルギーをボールに与えられるからです。

しかし、この打ち方には弱点があります。

タイミングが少しでもずれると、ボールが大きく曲がってしまう点です。

「いつもと同じ打ち方をしているはずなのに、なぜかボールが右や左に曲がってしまう」なんて経験はありませんか?

これは、インパクトでフェース面がスクエアに戻っていないために起こります。

要するに、フェースが開閉するタイミングが狂ってしまっているのです。

ライン出しを使えば、フェースの開閉タイミングに狂わされることはありません。

そもそも、フェースローテーションを使わないからです。

フェース面がずっと同じ方向を向いているため、方向性が安定します。

 【メリット②】スイングがコンパクトなのでタイミングを合わせやすい

ライン出しはグリップを短めに持ち、6~7割くらいのコンパクトな振り幅で打つショットです。

そのため、タイミングを合わせやすいというメリットがあります。

これは、サンドウェッジとドライバーのどちらがボールに当てやすいかを考えるとわかりやすいでしょう。

短いクラブのほうが、より正確にボールをヒットしやすいはずです。

【デメリット①】飛距離が出ない

ライン出しはコントロールに特化しているため、飛距離を出すのには適していません。

たとえば7番アイアンでライン出しを打つと、せいぜい8番アイアンか9番アイアンくらいの飛距離しか出ないと思います。

セカンドショットでグリーンまで届かないケースも出てくるでしょう。

そのため、ショートアイアンだけでなく、長めのクラブでもライン出しが打てるように練習が必要です。

【デメリット②】高さが出ない

ボールの高さが出ないのは、ライン出しのデメリットと言えるでしょう。

高さがでない理由は、先ほどお伝えした通りです。

たとえば「木を越えたい」「バンカー越えのピンを狙いたい」という場面では、弾道が低いライン出しは適さないかもしれませんね。

その場合は、通常のフルショットを使い、ハザードを越えることを優先したほうがいいでしょう。

アイアンのライン出しの打ち方

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アイアンを使ったライン出しの打ち方を紹介します。

フルショットしか打ったことがない人は、慣れるまで時間がかかるかもしれません。

しかし、取り組む価値は大いにありますので、ぜひトライしてみてください。

ポイントは、腕を使わず、体の回転だけで打つことです。

アドレス

アドレスは次の手順で行います。

・グリップを短く握る(指2本くらい)

・スタンスをやや狭くする(足の幅半分くらい)

・左足を半歩引いてオープンスタンスにする

・ボール位置はセンター

なぜオープンスタンスに構えるかというと、体を回転しやすくするためです。

ライン出しでつかまったボールを打つには、体の回転が欠かせません。

オープンスタンスにすることで、インパクトで詰まらず、しっかり体を回すことができます。

打ち方

次に、ライン出しの打ち方です。

・フェースをボールに向けたままテークバック

・フェース面を変えずにインパクト

・フォローは顔の前で止める

ポイントは、テークバックで作ったフェース面を、フィニッシュまで変えないことです。

フォローは、手元を顔の前あたりで止めましょう。

フェースローテーションが入らなければ、クラブが地面と直角に立つはずなので、チェックしてください。

アイアンのライン出しを上手く打つコツ

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ライン出しを上手く打つためのコツは次の3つです。

・ヘッドと体のスピードをリンクさせる

・胸と腰をしっかり回転させる

・スイングテンポを速くしない

具体的に解説します。

【ライン出しのコツ①】ヘッドと体のスピードをリンクさせる

繰り返しになりますが、ライン出しはフェースローテーションをおさえたショットです。

これを実現するためには、スイング中ヘッドと体のスピードをリンク(同調)させなければいけません。

たとえば、体よりもヘッドが速く動くとしましょう。

この状態を「ヘッドが走る」と言いますが、これだとフェースがターンしてしまいます。

反対に、ヘッドよりも体が速く動くと「振り遅れ」です。

振り遅れると、シャンクやスライスになってしまいます。

このように、フェースターンを使わずに打つためには、ヘッドと体のスピードをリンクさせなければいけません。

体の正面にずっとヘッドがあるイメージを持つとよいでしょう。

【ライン出しのコツ②】胸と腰をしっかり回転させる

ライン出しを成功させるには、フィニッシュまで胸と腰をしっかり回転させることが大事です。

フェースローテーションを抑えたスイングでは、体の回転でフェースをスクエアに戻さなければいけないからです。

体を止めてしまうと、フェースが戻りきらず、シャンクやスライスのミスが出やすくなります。

フィニッシュで胸とおへそがターゲットを向いているか確認しましょう。

【ライン出しのコツ③】スイングテンポを速くしない

スイングをコンパクトにしたときに起きがちなのが、スイングテンポが速くなってしまうことです。

いつもとテンポが変わると、タイミングが合わず、ダフリやトップなどのミスが出てしまいます。

ライン出しは飛ばす必要がありませんので、ゆったりとしたリズムでスイングしましょう。

アイアンのライン出しで引っ掛けやスライスが出るときの対処法

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「ライン出しショットを打つと引っ掛けやスライスが出てしまう」という人もいるでしょう。

これらのミスの対策をご紹介します。

引っ掛けの原因と直し方

ライン出しで引っ掛けが出る主な原因は2つです。

・アドレスで肩や腰が左を向いている

・フェースターンしている

ライン出しショットでは体の回転をスムーズにするため、ややオープンスタンスで構えるのが基本です。

ですが、このとき肩や腰のラインも左に向けてはいけません。

スイングがカット軌道になり、引っ掛けを誘発するからです。

スタンスはオープンで構いません。

ですが、肩や腰はターゲットに対してスクエアに構えましょう。

また、引っ掛けが出る場合、インパクト以降でフェースが閉じてしまっている可能性があります。

左ばかり飛ぶ場合は、フェースローテーションを抑えるため、フォローでフェースを上に向ける意識を持ってみましょう。

スライスの原因と直し方

ライン出しでスライスが出る方は、次の2つをチェックしてみてください。

・テークバックでフェースが開いている

・フォローで体がターゲットを向いていない

ライン出しが苦手な人は、テークバックでフェースを開いてしまう人が多いようです。

テークバックでフェースを開くと、手を強引に返さないとスライスしてしまいます。

テークバックでは、フェースがボールの方を向いたままの状態を意識しましょう。

フォローで胸やおへそがターゲットを向いているかも確認してください。

体の回転が不足すると、フェースがスクエアに戻らず、スライスの原因になるからです。

体をしっかり回転させれば、ボールはつかまるはずです。

アイアンのライン出しの練習方法

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おすすめは9番アイアンを使った練習です。

短いクラブのほうが、体とヘッドのスピードを合わせやすいからです。

両肩と両腕でできる三角形を維持したまま、いつもの半分くらいのスピード感でボールを打ちます。

飛距離は50ヤードくらいで構いません。

ヘッドが体の中心にあることだけを意識し、低めのまっすぐなボールが打てるまで根気よく続けましょう。

慣れてきたら徐々にスイングスピードを上げたり、少し長めのクラブで練習を続けてください。

アイアンは全部ライン出しのみでOK?

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結論は「ライン出しのみでOK」だと思います。

というのも、アイアンはフルショットできる場面が少ないからです。

実際ラウンドに行くと、平坦な場所で打つ機会はほとんどありません。

前上がり、前下がり、左足上がり、右足下がりなど。

このような状況でフルショットを打つほうが、危険です。

ライン出しさえ身につけておけば、多少の傾斜でも難なく打てるようになりますので、ぜひトライしてみてください。

まとめ

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アイアンでライン出しが打てるようになると、ユーティリティやフェアウェイウッド、ドライバーでもライン出しが打てるようになります。

すると、狭いホールでも自信を持って打てるようになり、ゴルフがもっと楽しくなるはずです。

ライン出しは慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、ぜひ根気強く練習を続けてみてくださいね!

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ライター

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たけち
16 記事
ゴルフ歴15年以上のライターです。ゴルフ未経験の方でも「わかりやすい」と感じていただけるような文章づくりを心がけています。趣味はゴルフ観戦、映画鑑賞、読書。ジョーダン・スピースが大好きです。

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