【ゴルフ場レビュー】小田急藤沢ゴルフクラブ(綾瀬市)
小田急藤沢ゴルフクラブは神奈川県綾瀬市になるパブリックコースです。
名匠、安田幸吉氏が1960年に心血を注いで造り出した、日本初の本格的パブリックの18ホール。
車だけでなく、小田急江ノ島線「長後」からクラブバスで10分とアクセスが良いのも人気の1つです。
パブリックながらもメンバーコースに引けを取らないほど、その風格は堂々としています。
今回は、このコース・レポートをお届けします。
アップダウンがないフラットなコース
自然をそのまま生かしており、フェアウェイは広くのびのびとショットを打つことができます。
しかしながら、ホールの間は林でセパレートされているため、打ち込むと厄介です。
また、グリーンは2グリーンの砲台で、その周りにはガードバンカーがしっかりと配置されています。
グリーンはそれほど大きくなく、ピンポイントで落とし所を狙わないと、左右に流れてしまうため正確性が求められます。
また、奥はOBが多いので、手前からのせていかなければなりません。
手前にはガードバンカーが設置されているので、その距離感がキーポイントです。
Never up、 Never in
この日は、ペンクロスのグリーンを使用。
しばらく調整のためクローズしていたそうで、2日目に使用開始。 そのため芝が伸びており、スタンプメーターは、8.8フィートと遅めでした。
グリーンはアンジュレーションがあり、遅めといえどもピンハイからは速く、その調整が難しい。逆にピン下からは、しっかり打たないと手前で止まることが多々。
キャディーさんは、その都度「届く距離で打ちましょう」と。
ゴルフ用語に”Never up、 Never in”という言葉があります。
「届かなければ入らない」という意味ですが、実行することが肝心ですね。
池が絡むのは、4ホールのみ。Out4番は、左に池、右にバンカーが配置されていて、その間がかなり狭いのでクラブの番手選択は慎重に。
その他のホールは、それほど池を気にする必要はありません。
クラブハウスには、日本建築の意匠が随所に取り入れられています。
高い天井や広々としたロビーは威風堂々としており、パブリックとは思えないほど格調高い雰囲気をかもし出しています。
レストランでは18番ホールの眺望が見え、また120名を収容できるコンペルームもあります。
料金はキャディ付きで、パブリックとしては高めかもしれません。
この綺麗な景観とメインテナンスのよさからすると、納得の金額です。
安田幸吉氏は柔らかい表情のコース設計が特徴ですが、それでもミスには厳しい。
次回は晴天の日に、再度名匠にチャレンジしたい。そんな思いを残す、素敵なコースでした。