ゴルフを愛する皆さん、練習してますか?
今回は茨城県龍ケ崎市の「龍ヶ崎カントリー倶楽部」からラウンドレポートをお届けしていきます。
1958年に開場。日本を代表するコース設計家・井上誠一氏が手がけた同倶楽部は、長い歴史と高い評価を誇る名門コースとして知られています。
豊かな松林に囲まれた全長7,302yardの18ホールは、景観の美しさだけでなく、ティーショットの落としどころや次打の角度、グリーン周辺の造形まで緻密に計算されたレイアウトが特徴。長い年月を経た今も、設計者の意図を色濃く感じさせます。

「歩き+キャディ付き」の伝統的なスタイルを貫く名門コース
圏央道「阿見東IC」から約11分、同じく「牛久阿見IC」からは約18分。深い緑と落ち着いた門構えが印象的なエントランスを横目に、クラブハウスへと向かいます。

同倶楽部は今も、「歩き+キャディ付き」という伝統的なスタイルを貫いています。

門構えからして、華美ではないのに背筋が伸びる。そんな独特の空気が漂っています。

とはいえ、クラブハウスはすぐ目の前。余韻に浸っている時間はありませんでした。

チェックインの手続きは、昔ながらの「手書き」。木の温もりを活かしたレセプションは、名門らしい落ち着いた雰囲気です(ドレスコードの事前チェックをお忘れなく)。

この日のプレーフィは、メンバーさんの計らいもあり、平日ランチ別で9,100円+キャディフィ4,700円+ゴルフ場利用税1,200円=15,000円でした。

レセプションのすぐ横には、ゴルフアイテムや土産品なども取り揃えられています。

ロッカールームは奥側がメンバー用で、

手前側がビジター用という配置で色分けもされています。
350yardで終わらない! スタート前後に使い倒したい練習環境
準備を整えたら、さっそく最終調整へと向かいます。

まずは練習グリーンから。同倶楽部では、「007」のOグリーンと「CY-2」のCグリーン、品種の異なるベントの2グリーンを採用しています。

この日のグリーンスピードは「9.0ft」と掲示されていましたが、雨上がりにもかかわらず、本コースはそれよりも速く感じました。

グリーンの仕上がりは、本コースも含めてバツグン。傾斜の強い受けグリーンが多いので、長めの上り・下りを重点的に確認しておいた方がベターです。

ドライビングレンジを利用する場合は、マスター室で事前にコインをゲットしておきます。

貸出ボールは、1コイン25球で330円と良心的。

「龍ヶ崎CC」と印字されたボールは、スリクソン製のレンジボールで統一されています。

全長350yard・20打席のドライビングレンジは、目の前に広がる景色だけで、ちょっとテンションが上がります。

さらに奥には、アプローチ&バンカー練習場まで。ここが、なかなか練習しがいのある仕立てです。

手前からピッチングエリア、

次に大きなバンカー、

最深部には、空いていれば50~60yardのアプローチまで打てるエリアが広がっています。

調整を終えたら、日本庭園風のアプローチを抜けて1番ホールへ。OUTスタートなら、この雰囲気がさらにテンションを上げてくれるはずです。

ちなみに1番ホールの脇にも、小粒なチッピング&パッティンググリーンが用意されていました。
ボールは無くしにくい。それでもダボる! 木とバンカーが効いた18ホール
それではティーオフ! この日は、OUTコースの1番ミドル(Cグリーン・レギュラーティから399yard)からスタートです。

同ホールでは、空母の滑走路のようにも見えるティーイングエリアが、スタートの高揚感を駆り立てます。

キャディさんの手引きカートには、各ホールのグリーン形状とピン位置を示したシートが用意されています。

前半は雨もチラつきましたが、ドライバーにはお手製のヘッドカバーを装着し、もともとのヘッドカバーは濡れないように仕舞ってくれていました。こうしたちょっとした心配りもうれしいところです。

コース全体の印象としては、左右の木々と深めのバンカーを避けながら、次打を打ちやすい位置へ運ぶことが重要です。
そのうえで、最後にモノを言うのはグリーン上。どこまでタッチを合わせられるかで、スコアはかなり変わってきます。

3番ショート(同165yard)は、バンカーのプレッシャーを無視しつつ、グリーンセンターを狙っていきます(Cグリーンは左)。

ひとつ飛んで5番ミドル(同335yard)は、幅こそ狭く見えますが、中央が低い“受け皿状”。ラフが深くなければ、左右に外しても傾斜で戻ってきます。

一方、実にやっかいなのは、奥から速い受けグリーン。ラウンド中には、「ゴルフは手前から」という鉄則を痛感するかもしれません。

続く6番ミドル(同386yard)は、打って変わって極めてフラット。実は5番とのコントラストを強調した設計だそうです。

距離のある8番ショート(同186yard)は、2つのグリーンが段で分かれていて、いずれもフェード系のボールが有利な設計になっています(Cグリーンは右)。

筆者はあえなくバンカーに……。雨上がりで水たまりこそあったものの、砂の状態はきれいに整えられていたので、気分的にはそこまでイヤではありません。

前半ラストの9番~11番まで続く3つのミドルは、「プロのリズムをも崩す」ように設計されていて、“龍ヶ崎のアーメンコーナー”と称されています。

9番ミドル(同407yard)は、距離を稼ぎたいエリアの左右に、4つのバンカーが点在。

その先では、50yard幅の谷がフェアウェイを横切っています。

アマチュアは幸いにもハーフターンがあるので、リズムを大きく崩すことなくランチタイムへ。

二度寝(汗)して朝ゴハン抜きだったこの日は、「サーロイングリル&カレー(2,310円)」をチョイスし、「ワサビ醤油」も添えてもらいました。

薄切りのステーキは食べやすく、そのまま/ワサビ醤油/カレーという3通りの味わいを楽しめました。

そうそう、ラウンジスペースには、5大競技の優勝カップに加え、囲碁や将棋まで用意されていました。うーむ、格調高い。

お腹もいい具合に満たされたところで、後半のINコースへ。

キャディさんは、ひと足早くスタンバイしてくれていました。

10番ミドル(同383yard)は、左へ曲がっていく谷が印象的で、最短ルートとなる林越えが狙いどころになります。

実はこのホール、唯一のバンカー無しです。

いったいどこから飛んできて、どうやって挟まったのか……、謎は深まるばかりです。

“龍ヶ崎のアーメンコーナー”を締める11番ミドル(同394yard)は、ティーショットでしっかり距離を稼ぎつつ、

セカンドショットでも谷越えのロングショットが求められます。

走ると揺れる吊り橋を渡り、12番ショートへ向かいます。

12番ショート(同148yard)は、谷越えながら距離が短いため、箸休め的な気楽さを感じるかもしれません。

続く13番ロング(同497yard)へ向かうアプローチは、固定式の橋なので、走ってもほとんど揺れません。

同ホールでは、グリーン手前180yard付近のフェアウェイに、谷が横切っています。

14番ミドル(同374yard)に続く15番ミドル(同338yard)は、4つのフェアウェイバンカーと、8つのガードバンカーが配置されています。

狙い目は、右サイドのフェアウェイバンカーを越えるルート。成功すれば、次打でピンをデッドに狙っていけます。

距離が長い16番ショート(同184yard)に続く、17番ロング(同491yard)では、太い松の木が“空中ハザード”の役割を果たしています。

その前にティーショットを左に曲げてしまった筆者は、セカンドショットでミラクルリカバリー! 6番アイアンで低く打ち出し、かなり狭いエリアを通すことに成功しました。
が、こういうミラクルは良し悪しで、別の機会で大トラブルにつながるんですよね……。

そして、グリーン手前150yard付近では、太い松の木がデンと立ちはだかっています。

最終の18番ミドル(同407yard)は、フェアウェイ全体が右に傾斜しているので、左サイド狙いが鉄則です。

またしてもティーショットをやや左に曲げた筆者は、ボールが木の真後ろにつく不運。木に抱きつきながら、片手打ちで脱出することになりました。
コースは全体的にボールを無くすことは少ないものの、“木難”に見舞われると、一気にダボのリスクが高まります。

というわけで、あっという間にラウンド終了。戦略的なのに、歩くほどに景色へ引き込まれる。しかも、キャディさんの心配りまで心地いい。「龍ヶ崎カントリー倶楽部」は、スコア以上に“また歩きたくなる”18ホールでした。















































