【ゴルフ場レビュー】湘南カントリー(茅ヶ崎市)
神奈川県茅ヶ崎市にある由緒あるコースです。
三菱の創業者4台目が、若い三菱マンが気軽にゴルフをできる場所を、と昭和33年に設立。
そのため三菱グループ専用、もしくは紹介者同伴でのみラウンドができます。
名匠井上誠一氏が、「こんな良い土地は、銀座で財布を拾うようなものだ」と一目惚れして設計しました。
自然を生かしながらも、戦略性の高い風格のあるコースに仕上がっています。
今回は、「アプローチと空中のハザード」をもってしか攻略できないこちらをご紹介します。
ドライブレンジは、230ヤードもありドライバーがしっかり打てる距離です。
しかも、1かご264円という親切な価格。
おまけにアプローチとバンカーは、ボール代無料で練習ができます。
これは、ゴルファーにとっては嬉しい限りです。
ラウンド前にアプローチの練習がしっかりできます。
あごが高いバンカー練習場は、本番さながら。
確かに、コースの随所に同じようなバンカーがあります。
グリーンは、平成と昭和の2グリーンです。
その日により、使用するグリーンが異なります。
距離もコースレートも違い、やや平成グリーンの方が難易度が高いです。
コースはよくメンテナンスされており、ラウンド中もコース内で手入れをしている人をよく見かけます。
グリーンは高速で、10.2フィート。キャディーさん曰く、「今日は遅い方です」とのこと。
とにかく、ピンハイからは、止まるようで止まらない匙加減が非常に難しいグリーンです。
7番ホールのフェアウェイ中央には、2本の木が並んでいます。
ここを訪れたアメリカのプロゴルファー、トム・ワトソンが井上氏の設計をほめ、植樹したそうです。
この木が見事にプレイヤーを悩ませます。
両サイドに張り出した木々がさらにフェアウェイを狭く見せています。
罠にハマる前触れです。
コースは、アップダウンがあるもののそれほどタイトではなく、池も絡みとても綺麗なレイアウトです。
しかし設計者の意図する通り、ミスを許してはくれません。
グリーンが一望できる3階のレストランは、広々としておりメニューも豊富です。
値段もかなりリーズナブルで、ボリュームもあります。
朝食やアラカルト・メニューも多彩で、こちらも利用したい。
また、湘南ならではのスペシャル・ランチも提供しており、ランチタイムも十分に楽しめます。
時折ふく海風を感じながら、戦略性の高いコースを回るのはゴルファーにとっては最高の時間です。
トム・ワトソンは、雰囲気を最も大事にした井上氏のレイアウトに魅了され、コロナ禍前は1年に1回お忍びで訪れていたそうです。
最後に、井上誠一氏と戦うには、それなりの覚悟を持ってお越しください。