ミート率って何?ミート率を上げる方法や練習方法をチェック!

こんにちは、ゴルフライターのとやです!
みなさんは「ミート率」という言葉を聞いたことがありますか?
ボールをいかに効率よく飛ばせているか、の指標となるのがこちらのミート率ですが、そもそもミート率の正体って一体何なんでしょうか。
またこのミート率を上げるための練習方法やスコアアップにつなげるためのポイントを解説していきますよ。
ミート率ってそもそも何だろう?意味と算出方法

こちらの画像は僕のドライバーを弾道測定器で測定したときのデータです。
ミート率を算出するために必要になるのが「ボール初速」と「ヘッドスピード」です。
ボール初速をヘッドスピードで割ればミート率が算出されます。
こちらの画像だと
○ヘッドスピードが42.6m/s
○ボール初速が61.7m/s
なので
61.7 ÷ 42.6 ≒1.44
となりおよそ1.44がミート率となるわけです。
ミート率と飛距離の相関関係

ヘッドスピードが早ければ早いほど飛距離は伸びますが、大切になるのはボールスピードです。
ヘッドスピードが早くてもボール初速が遅ければそれだけミート率が低い、ということになります。
逆にヘッドスピードが遅くてもボール初速がしっかり出せていればそれだけミート率が高い、すなわち効率よくボールを飛ばせているという証拠です。
そのためミート率を向上させていけば、今のヘッドスピードが変わらなくてもボールスピードを向上させられます。それは結果的に飛距離の向上にもつながるわけですね。
ミート率は最大どれくらい?プロとアマチュアの飛距離の違いはここにあり!

こちらのミート率ですが実は最大値があります。
ミート率の最大値は1.56と言われています。
プロゴルファーが1.5、アマチュアゴルファーで1.3~1.4くらいがミート率の平均となるでしょう。
アマチュアゴルファーでもかなりヘッドスピードが早い人もいますが、最終的に飛距離に差が出るのがミート率。
アマチュアとプロゴルファーが同じヘッドスピードであっても、プロの方が飛距離が出ているのはこのミート率の違いによるものです。どれだけプロゴルファーが効率よくボールに力を伝えられているのかが分かる指標です。
ミート率を上げるとき気を付けたいのは最大値ではなく平均値

ミート率を上げるときに気を付けるべきポイントは最大値を上げることではない点に注意しましょう。なぜならミート率がバラバラだとおのずと飛距離にもバラつきが出てきます。
するとコースでドライバーを打つたびに飛距離が変わってしまい、コース攻略の組み立てが変わってしまうためです。
たまに良いショットが出たとしても、スコアにはつながらないのはゴルフを楽しんでいる皆さんが一番分かっているポイントですよね。
なのでミート率を上げようと考えたとき、最大値を追い求めるのではなく平均値を上げるようにするべきなのです。ミート率の平均値があがればドライバーの飛距離が揃ったり、インパクトのフェースが一定になったりとメリットがものすごく大きいんです。
ミート率を上げるために大切なポイントと練習方法

ミート率を上げるために大切なポイントは
・フェースの同じ場所で打てるようにする
・スイングリズムを一定にする
・インパクトの瞬間にフェースが揃っている
この3つが大切です。
その理由とこれらを改善するための練習方法をみていきましょう。
常にフェースの同じ場所でボールを打てるようにしよう!
常にフェースの同じ場所でボールを打てるようにするのが非常に大切です。
「ボールを芯でとらえる」ということですが、意外にもアマチュアゴルファーは打点のブレが少なくない人も。
打点がブレるとボールの高さが変わったり左右の曲がりに影響を及ぼしたりします。当然ながら打点がブレればボール初速が落ちるのでミート率は上がってきません。
アマチュアゴルファーで多いのが飛距離を伸ばそうと必死にドライバーをマン振りする練習をしている人もいますが打点がなかなか安定しないのでこれは逆効果。
同じ打点で効率よくインパクトできればそれだけ飛距離も伸びるので、フェースの同じ場所で打てるように注力していきましょう。
ヘッドのブレはミート率低下の敵!おすすめの練習方法は直ドラハーフショット
ボールを打つときにフェースの色々なところにボールが当たっているのはヘッドがそれだけブレている証拠です。
ヘッドのブレを減らすおすすめの練習方法は「直ドラでのハーフショット」です。
ティーアップしていると多少ヘッドがブレてもボールは前に飛んでくれます。ミスに気づきにくいんですね。
そのためヘッドが上下左右に少しでもズレると即ミスショットにつながる直ドラでハーフショットをしていきましょう。
このとき気を付けるのがハーフショットと言えど体をしっかり使ってスイングするのが大切です。手首や腕でクラブを無理にスイングするような動きは厳禁です。
スイングの最下点でヘッドを低く長く動かすようにイメージすると打点が安定してきます。
スイングの安定がミート率向上につながる!リズムを一定にしよう
スイングのリズムが崩れてしまうとミスショットの原因となりがちです。それはフェースが開いたり、体が突っ込んだりして一定のスイングでボールが打てないため。
スイングリズムを安定させることはミート率向上の基礎となると考えても過言ではありません。
しかし意外にもスイングリズムが一定ではない人、知らず知らずのうちにリズムが崩れてしまっている人が少なくありません。
スイングリズムを整えることはミート率向上につながるのはもちろんですが、他のクラブのショット力を向上させるのに役立ちますのでぜひ覚えておきましょう。
リズムを整える練習は声出し&足踏みの素振りが効果的

ゴルフのスイングは「これが正解!」というものがありません。
アドレスから一気にトップまで持っていってすぐに切り返す人もいれば、ゆっくりバックスイングをしてトップで止める人、軸での回転を意識する人、体重移動を意識する人などなど。
スイングは同じように見えても千差万別なんですね。
そこでまずは自分のこれだ!と思うリズムを探すところがスタート。
自分に合ったスイングリズムで、体重移動をするための足踏みと切り返しのリズムをやりやすいように声に出して素振りしてみましょう。
僕の場合は
1.左足に体重をかけてグリップを前に揺らす
2.右足を踏んで体重移動して一気にトップへ
3.左股関節に体重を乗せて切り返してスイング
こんなイメージで素振りをしています。
自分のスイングリズムは早めなのでこのようになっていますが、人によっては始動→右足へ体重移動→トップ+タメ→スイングと4secで分けてスイングする人も多いですよね。
人によってスイングリズムの作り方は変わるので自分にぴったり合うようなスイングリズムを探してみてください。
素振りだけでなくこの素振りとショットを交互に打ってもグッド。実際にショットを挟むことで素振りと実際のイメージをすり合わせる効果があります。
フェースを揃えてインパクトできればミート率は一気にアップする

ボールのが飛んでいく方向にフェースがまっすぐ向いているとミート率が向上します。
開いていればオープンフェースとなり、ペラった打球やスライスの原因に。逆に閉じているとシャットフェースで引っ掛けやチーピンの原因になります。
飛ばしたい方向にインパクトできちんとフェースが向くようにすると、ミート率が一気に向上します。
フェースを揃えるおすすめの練習方法はやっぱりハーフショット!

フェースを揃えるためのおすすめの練習方法はやっぱりハーフショットが一番です。
ハーフショットはウェッジやピッチングウェッジでの練習をおすすめされるケースも多いのですよね。ビジネスゾーンの練習をするならばそれも良いと思いますが、今回はフェースの開閉度合いを揃えるための練習です。
そのためフェースがなるべく立ったクラブ、すなわちドライバーがおすすめです。ただドライバーはシャフトのしなりもあるので、スイングリズムにも気を配る必要があります。
ドライバーがやや難易度が高いと感じる場合は、5~7番アイアンでも大丈夫です。
ハーフショットの練習で気を付けたいのが、打ち出したい方向に目標を定めておくことです。例えば練習場で打つ場合は設置されているポールとポールの間に打てるように、など狙いどころを決めておくようにしましょう。
軽く打つハーフショットでもフェースにボールがしっかりと乗る「分厚いインパクト」が実感できるはずです。
ラウンド中にショットが崩れてしまった!?ミート率を上げるための応急処置

どれだけミート率を練習で向上させたとしても、いざ本番のラウンドで大きくスイングが崩れてしまうケースも少なくありません。
そうなるとアドレスしただけで「ボールがちゃんと真っすぐ飛ぶのだろうか」と不安になってしまうこともありますよね。
そんなときはミート率を手っ取り早く向上させる応急処置があります。
それはグリップを指2本分短く持つことです。
ラウンド中にスイングを矯正したり、アレコレ考えながらスイングをするとますますわからなくなって大叩きをする原因にもなります。そんなときはもう調子が悪い日だと割り切って指2本分短くグリップした方が結果的にミート率は高くなりますのでぜひお試しください。
ミート率向上は1日にして成らず!コツコツと日々の練習を積み重ねていこう

さて、ミート率を向上させるための考え方や練習方法を紹介してみましたがいかがでしたか?
ミート率を向上させるのは地道な練習の積み重ねなのです。
毎日1歩ずつ、ミート率を向上させるために練習を積んでいきましょう。