スコアカードの書き方とは?数え方やゴルフ用語を解説!
ゴルフのスコアカードとは、プレー結果を記録するカードです。ゴルフのマナーや分析に役立つ重要なツールになります。本記事では、スコアカードの書き方や注意点などを解説します。
ゴルフのスコアカードの項目
スコアカードには以下の項目を記入、もしくは記載してあります。
・競技名(COMPETITION)
・日付(DATE)
・プレーヤーの名前(PLAYER)
・ホールナンバー(HOLE)
・各ホールのヤーテージ(Yardage)
・各ホールのハンディキャップ(HDCP)
・各ホールのパー(PAR)
・各ホールの打数
・合計打数(TOTAL)
・ハンディキャップ数(HDCP)
・ネットスコア(NET)
記入する順番ごとに紹介します。
プレー前にスコアカードに記入・確認する項目
競技名と日付を記入する
スコアカードの最初に競技名と日付を記入します。競技名は、プレーしているゴルフコースやイベントの名前です。ゴルフ場で受け取る場合、ゴルフコースの名前はすでに記載してあるケースも多いでしょう。
日付は後から見返した際に、いつのラウンドか分かるように友人とのエンジョイゴルフでも記入しておくのがおすすめです。
プレーヤーの名前と同伴者の名前を記入する
自分の名前と同伴者の名前の記入が必要です。4名分記入ができるので、一緒にプレーする人は全員記入してスコアを管理しましょう。誰のカードか分からなくならないように自分の名前は1番上に記入します。
自分以外の順番については、取引先や上司から順番に書くようにしましょう。
ホールナンバーの確認
各ホールの番号を確認します。ゴルフコースは通常、OUTコース(前半9ホール)とINコース(後半9ホール)から成り立っています。
OUTは1番から9番ホールまでで、「フロント9」とも呼ばれます。一方、INは10番から18番ホールまでで、「バック9」とも呼ばれます。ホールナンバーはスコアカードやコースマップで表示されます。
ヤーテージ(距離)の確認
ゴルフのヤーデージ(ヤード)は、ゴルフコースやホール、ピンまでの距離などをヤード単位で表した数値のことを指します。ヤードはアメリカ発祥の単位で、1ヤードは約0.9144メートル(91.44センチ)です。日本でもこの単位が定着しており、ゴルフ場の表示やスコアカードで使用されています。
バックティーの距離が記載されている場合でも、上級者やプロでなければレギュラーティーの距離を参考にしましょう。
ハンディキャップの確認
ホールナンバーとは別に、ゴルフコースには各ホール毎に「ハンディキャップ」(HDCP)と呼ばれる数字があります。
ハンディキャップの計算方法はいくつかありますが、ハンディキャップを導入している場合は、ハンディキャップ用の隠しホールが設定されおり、ゴルフ場が計算して順位を出すので結果発表時に分かります。
ハンディキャップの差があるプレーヤーが一緒に回る際に、その差を活かせるホールを決めるために付けられています。ハンディキャップはコースの難易度ではなく、プレーヤー同士の実力差を均等にするための指標です。ハンディキャップによって、コンペで初心者でも上位に上がる可能性がでてきます。
パーの確認
各ホールの規定打数(パー)を記入します。通常、ゴルフコースは18ホールで構成されており、パーの合計が70~72になるのが一般的です。
ゴルフの「パー」は、各ホールに設定されているボールをカップに入れるまでの基準打数を指します。具体的には、ゴルフコースの各ホールには「Par◯」と表示があり、◯の数字が基準打数を示しています。たとえば、Par5のホールでは5打が基準打数となります。この基準打数と同じ打数でホールアウトすることを「パー」と呼びます。
プレー中にスコアカードに記入する項目
プレー中は、各ホールごとの打数を記入します。点線で区切られている場所にはパット数を記入します。グリーンにのってから、カップインするまでのパット数も記入することで意外とパット数が多くなってしまっていることに気づくのではないでしょうか?
また、同伴者のスコアも記入するのでホールごとにスコアがいくつだったかを共有します。次のコースに移動するまでの間に共有していることが多いです。
プレー後にスコアカードに記入する項目
プレー終了後、合計打数とハンディキャップ数を記入します。トータルのスコアからハンディキャップを引いたスコアがネットスコアになります。
スコアカードを提出する前に間違っている部分や抜けている点がないかを再度確認します。
最後に自分の署名を書きます。
書き方の注意点
大会などで記入漏れや誤記があると、ペナルティを受ける可能性があります。実際のスコアよりも少ない数字になっていることが判明した場合には2打罰になるケースがあります。また、誤って多めにスコアを記入してしまった場合には、そのスコアが採用されてしまいます。打数はティーショットからグリーンオンまでの打数で記入します。パット数は、グリーンオンしてからカップインまでの打数です。
忘れないようにスコアカードの記入は、プレー終了後すぐに行うことが重要です。
スコアカードはどこでもらう?
ゴルフのスコアカードは、各ゴルフ場で用意されています。到着してチェックインをすると、当日自分が使うロッカー番号が書かれた「スコアカードホルダー」が渡されます。スコアカードホルダーの中に入っていますので、プレーの際に忘れずに持っていくようにしましょう。
初心者向けのゴルフスコアの数え方
ゴルフのスコアを数える方法は、初心者でも簡単に覚えられるものです。
ゴルフのスコアは、自分がクラブを振った回数とペナルティーを合わせた数で計算します。
素振り以外でクラブを振ってしまった回数と、ペナルティーでプラスしなければならない打数を合計します。友人とのゴルフなどエンジョイゴルフであれば、カウントしていないケースも多いですが、本来は空振りも1打としてカウントします。
基本的な呼び方
実際にスコアを数字で伝えるのではなく、カップインまでの打数が規定打数より多い場合、少ない場合などで呼び方があります。初心者はスコアの基本的な呼び方を確認しましょう。
パー (Par): 各ホールには規定打数があります。例えば、パー4のホールでは4打でカップにボールが入るとパーとなります。初心者であればパーは少し難易度が高いですが、中級以上であればミスなく順調にいけば十分に狙えます。
バーディー (Birdie): パーの1打少ないスコア(-1)です。
ボギー (Bogey): パーの1打多いスコア(+1)です。
ダブルボギー (Double Bogey): パーの2打多いスコア(+2)です。
トリプルボギー (Triple Bogey): パーの3打多いスコア(+3)です。
ペナルティーの数え方
ゴルフにはペナルティーによってスコアがプラスされてしまうケースがあります。エンジョイゴルフではゆるい部分もありますが、OBなど基本的なペナルティーは確認しておきましょう。また、ゴルフ場によっては、独自のペナルティルールがあるケースもあります。
OB(オービー): 打ち直しの時に+1打追加します。
池ポチャ: 1打追加のペナルティーです。
ボールが動いた: 自然か故意かによって罰則が異なります。故意の場合は、ペナルティーです。
空振り: ペナルティーではないが1打としてカウントします。
ロストボール: ボールが無くなった場合はペナルティー1打追加します。
初心者の方は、ボールが見つからない、力んで空振りというケースも少なくないでしょう。徐々に慣れていくこと目標に、楽しみながらゴルフをプレーしてみてください。
スコアを管理するグッズ
もしスコアの管理が不安な場合は、スコアカウンターやアプリを使うのもおすすめです。
スコアを管理できる便利グッズとしてスコアカウンターやゴルフアプリがあります。
スコアカウンター
初心者は打数が多くなるため、管理も難しくなります。時計型やグローブに着けることができる小さなスコアカウンターであれば、プレーの邪魔にもなりません。カウントボタンを押すだけなので、打った後すぐにカウントしておけば最終的な打数がわかります。
スマートフォンアプリでのスコア管理
スマートフォンアプリを利用すると、スコアを簡単に記録できます。
アプリには各ホールのヤーデージやパー、ハンディキャップなどの情報が事前に登録されていることが多いです。プレー中に打数を入力するだけで、自動的にスコアが計算されます。
打順の表示やマップなど便利な機能を兼ね備えたアプリもあります。
注意点としては、定期的にスマホを操作する必要があるので仕事関係のゴルフの場合は、周りからの印象が悪く見えないように必要に応じて事前に伝えましょう。
スコアカードを戦略的に使う方法
プロゴルファーはスコアカードを上手に活用しています。スコアカードの活用方法を参考にしてみてください。
スコアカードの分析
スコアカードを参考にして、プレーの振り返りを行います。
どこで打数がかさんだのか、どのようなショットが良かったのかなどを分析し、プレーの改善につなげます。パット数が多い場合は、パットが課題ということが分かります。
スコアカードを分析することで、自分のプレーの強みや弱みを客観的に把握します。
スコアカードを目標にする
スコアカードの記入を通じて、目標スコアを設定します。
プレー中にスコアカードを意識しながら、目標に向かってプレーすることでモチベーションを高めます。
ヤード数や自分の過去の傾向からスコアカードを上手に活用しながら、ゴルフの上達を目指しましょう。
自分のレベルを把握するうえでスコアカードはとても重要になります。また、中級・上級者以上であれば、スコアカードを使用して戦略的にスコアアップを狙いにいくこともできるでしょう。
スコアカードを上手に活用しながら、ゴルフの上達を目指しましょう!