【無人ゴルフ練習場】経営者向け!無人ゴルフ練習場は儲かるの?

都市部で急増している無人インドアゴルフ練習場は儲かるのでしょうか?
200施設以上の無人インドアゴルフ場と提携しているゴルフメドレー。 無人インドアゴルフ練習場の現オーナーさんにヒアリングした内容をもとに、 経営状況、開業にあたって気をつけるべきポイント、開業後の悩みなどをまとめてみました。
この記事を読んで欲しい方
この記事は、下記の経営者向けの記事となっております。
・無人インドアゴルフ練習場の開業を検討している方 ・無人インドアゴルフ練習場のFCに加盟を検討している方 ・無人インドアゴルフ練習場を経営しているが、採算が合わない方
無人のインドアゴルフ練習場を利用してみたいゴルファーの方は下記の記事を参考にしてみてください。
収支の見通しは立てやすい

日々の損益計算は非常にシンプルで事業計画が立てやすいビジネスモデルです。
一口に無人インドアゴルフ練習場と行っても店舗のコンセプトや価格帯は様々なので、 一般的に身の回りにありそうな店舗を想定し計算してみます。
<想定店舗> 打席数:3打席 家賃:40万円(25~30坪程度) 立地:都市部の駅近(23区外や川崎、横浜、名古屋などを想定) 価格帯:月額1.3万円
無人インドアゴルフ練習場の収益で考えるポイントは2点
<月次で黒字になるか?> 月次収益 = 月会費売上 − ランニングコスト
<初期投資の回収に何ヶ月かかるか?> 回収期間(ヶ月) = 初期投資 / 月次収益
売上は月会費のみ!
入会金や年会費など一時的な売上も立ちますが、基本的には会員さんからもらう月々の会費による売上が売上の大半を占めます。 この会費売上だけで損益分岐点を超えられるかが焦点です。
また注意が必要なのが、売上に上限があるという点です。 会員が増えすぎると予約が取れなくなるなどの弊害があるため、 適切な会員数は1打席につき50名前後と言われています。 1打席の店舗:50名 2打席の店舗:100名 3打席の店舗:150名 という具合です。
今回の想定店舗の場合は、月次売上の上限が200万円程度になります。
月会費2万円以上の高級施設を作る場合は、1打席当たりの会員数を30名程度に限定している施設もあります。
会員の定員に対して、7割〜8割程度の会員数でも十分に利益が取れるように事業計画を立てる必要があります。
初期費用
物件仲介手数料:40万円 弾道シミュレーター:900万円 内装工事費:1300万円 HP・その他備品:50万円
合計:約2300万円(別途物件の保証金が6ヶ月程度必要)
・物件仲介手数料(保証金は含まず) インドア練習場の場合は、まず天高が2.8m以上が必要です。 それに加え1打席当たり横幅3m、縦2.5mが最低でも必要になります。 これ以上狭いと接触事故などの危険が伴います。 郊外店舗の場合は駐車場も必要になるでしょう。
無駄なスペースをできるだけ省き3打席を確保すると25〜30坪は必要になります。 坪単価は都市部やターミナル駅なら1.5万円、それ以外であれば1万円以下に抑えた方が採算をとりやすいでしょう。
・弾道シミュレーター購入費用

弾道シミュレーターには廉価版(60万円)から高級版(300万円以上)まで幅があります。 月会費数1万円以下の安さ重視の施設であればSkyTrak、月会費を1万円以上取るのであれば、1台300万円〜400万円するGDRなどを各打席に導入している傾向があります。
・内装工事費 3打席の無人インドアゴルフ練習場で1,000万円〜1,500万円程度見ておく必要がります。 また空中階の物件だと、防音対策のため床の底上げなど別途費用が発生する場合があります。
・HP制作、広告宣伝費 オープン前に会員獲得を始めていく必要があります。 HP制作費用や看板広告、ビラ配り、WEB広告などが必要です。
ランニングコスト
家賃:40万円 光熱費:5万円 広告宣伝費:5〜10万円 システム利用、セキュリティ費用:10万円 雑費:5〜10万円
合計:約80万円
・広告宣伝費 よほどの人気店でない限りWEB広告やビラ配りは継続的に必要です。 会員一人を獲得するのに必要な広告費は1万円前後と言われています。
・人件費 店舗の掃除や体験時の受け入れに人手が必要になります。 無人運営といってもコインランドリーやスポーツジムのような完全無人はまだまだ難しい状況です。 体験希望者が来店する際には、スタッフの方が説明に行く施設がほとんどです。 個室店舗の場合は、電話やスピーカーを使って説明をリモート化している事業者もあります。 ・消耗品交換費用 プロジェクターのランプや、打球を受け止めるネット、ボールなど
・システム&セキュリティ費用 無人で運営する場合は下記のような装備が必要にります。 SECOMやALSOKといったセキュリティサービス(監視カメラなど) AkerunやBitkeyといったスマートロック(出入り口の鍵) hacomonoやCoubicといった打席予約システム
長期スパンの計画が必要!
さて、あくまで一例ですが上記で想定した店舗をまとめると下記の通りです。 初期費用:2,300万円 ランニングコスト:80万円/月 仮に会員が100名の場合の売上:130万円 月次見込み利益:50万円
月次利益50万円の中から初期費用を返済していくとなると、 かなり長期スパンで考えていく必要があります。
ただ、内装工事費用やシミュレーター購入費用などの金額が大きい部分を抑えることができれば、回収もより楽になるでしょう。
無人ゴルフ練習場経営を成功させるポイント
立地
なんといっても立地が一番重要です。 ゴルファーが多く、近隣にライバル店舗がなければ宣伝をしなくても勝手に人が集まってきます。物件を契約する前にしっかりと事前調査しましょう。
極力自分でやる
広告や清掃を外注する方も多くいますが、可能な限り自分(自社)でやって費用を削減することをお勧めします。
特に広告関連は可能な限り自分でやるようにしましょう。 SNSを見ていると全く的外れなエリアに広告を出稿しているケースが散見されます。 集客面についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
FCに加盟する
自分で1から立ち上げるのも魅力的ですが、フランチャイズに加盟するというのも手です。
FC本部へのロイヤリティの支払いはありますが、 物件探し、内装工事、集客面など様々な点でアドバイスがもらえます。 失敗の可能性を最小限にできるノウハウを買うと思えばロイヤリティも安いかもしれませんね。
だだし、どのフランチャイズに加盟するかは慎重に吟味しましょう。 ・複数店舗で黒字化できているか ・FC店舗オーナーの話を直接聞かせてくれるか ・集客面のサポートをしてくれるか...etc
得意分野を活かす
無人インドアゴルフの運営に参入している業種として多いのは、 不動産業、内装業、広告代理業からの参入です。
出店、内装、集客のどれかに強みがあることはかなり重要です。 ただなんとなくゴルフが好きで、無人インドアゴルフが流行っているから参入してみようというのは危険なので、よほど資金的に余裕のある方以外はお勧めしません。
まとめ
2020年以降、出店が相次いでいる無人インドアゴルフ練習場の経営について解説してみました。立地や価格帯は三者三様なので、一例としての参考にしていただければ幸いです。
出店に関するお悩み事、集客に関するお悩み、どのFCに加盟しようか迷っているなどございましたら、お気軽にご相談ください。
また、開業後の集客面がご不安な方や、現時点でお困りの方はゴルフメドレーにご相談ください。 ゴルフメドレーでは初期費用、ランニングコスト無料。完全成果報酬型で新規顧客の獲得をサポートしております。