インドアゴルフ施設におすすめな予約システムとは?
2020年から新業態として店舗数が毎年伸びているインドアゴルフ。
24時間営業や無人運営ができるといった利点から、高い利益率が期待でき、多くの事業者が参入しています。
インドアゴルフ事業における予約システム選びは、物件や弾道測定器選びに次いで重要なポイントです。
本記事では、おすすめのインドアゴルフ予約システムをご紹介します。
インドアゴルフの予約システム選びで重要なポイント
インドアゴルフの運営に利用できる予約システムは小さな会社まで入れると10〜20社程度あります。
全ての会社に話を聞いていたら、時間が足りません。
どこに注目して候補を絞っていけばいいのか、ポイントを上げていきます。
価格や使いやすさ
インドアゴルフの予約システムの月額利用料は無料から5万円まで幅広くあります。
無料のシステムは使い勝手が悪い場合や、機能に使用制限があったりする場合がほとんどなので、
実際に事業に使おうとすると1.5万円から5万円程度は月額利用料を払う必要があります。
次に使いやすさです。
安いシステムが使いづらく、高いシステムが使いやすいということでもなく、高いシステムの方が多機能すぎてかえって使いづらいということもあります。
これはご自身が運営されるインドアゴルフの業態から必要な機能を逆算しましょう。
打席予約の必要性、レッスン有無、無人or有人、24時間営業など業態によって必要な要件を整理する必要があります。
候補を何社かに絞った段階で、デモ画面を見せてもらったり、使っている知り合いがいれば使用感を聞いてみるものいいでしょう。
連携できるスマートキー
インドアゴルフ施設で利用されている主なスマートキーはこれらです。
- akerun(月額1.5万円〜3万円)
- セサミ(月額0円〜5000円)
- RemoteLOCK(月額1650円)
- iDoors(月額13200円〜)
どのスマートキーでも大半のドアに対応しているので使えます。
ではスマートキーで何が変わるのかというと予約システムを含めた月額のランニングコストと、入退室の方法が変わります。
予約システムごとに連携させれるスマートキーが決まっているので、注意が必要です。
予約システムとスマートキーで最も高い組み合わせをすると月額8万円ほど。最も安い組み合わせで月額1.5万円ほどと、毎月6万円以上の差が発生します。
入退室の方法についてはスマートフォンアプリ、QRコード、番号入力、お客様のマイページから操作、顔認証などの方法があります。
個人的にはお客さんが操作しやすい、QRコードやお客様のマイページから操作して開錠できる方式がおすすめです。
問い合わせ窓口の有無
各社問い合わせ窓口を用意していますが、AIチャット、メール、電話など、対応方法は三者三様です。
大半の会社がメールのみの対応で、質問があった際にサクッと解決できないことがあると運営上ストレスだったり、お客様を待たせることになるので、可能であれば電話対応がある会社を選びたいですね。
または、事業者側からの問い合わせはメールのみであったとしても、急ぎの要件には電話で折り返しがきたり、1営業日以内には確実に返信が返ってくる会社がいいと思います。
ユーザー側の使いやすさ
ここも重要な点です。
運営事業者視点で使いやすか、コストパフォーマンスがいいかも重要ですが、
お客様側も操作がしやすいかどうかは運営管理上とても重要です。
ちなみに、使いやすい=集客につながるは間違いです。
予約システムの違いが集客に影響を及ぼすことはほぼありません。
使いやすい=問い合わせが減る=店舗運営の効率化ができるという具合です。
- 会員登録手順がシンプルで分かりやすいか。
- 予約やプラン変更がお客様自身で操作しやすいか。
- 入退室がスムーズにできそうか。
この辺りを踏まえて予約システムとスマートキーの組み合わせを検討していく必要があります。
では、上記のことを踏まえておすすめの予約システムを紹介していきます。
※以下で紹介していく金額は、インドアゴルフ施設の運営で使える状態にした場合の金額です。各社オプションをつけなければかなり安いプランがあるシステムもありますが、実際に安心して運用していけるオプションをつけた場合の金額をご紹介しています。
※全て税別表記です。
ゴルフスクールメインの方は、本記事よりも下記リンク先の記事の方が参考になるかと思います。
インドアゴルフ予約システムおすすめ①:hacomono

インドアゴルフ施設で最多導入数を誇るhacomono(ハコモノ)。多くの施設が利用しています。
hacomonoは、フィットネスジムやインドアゴルフ施設などの会員制ビジネス向けに特化した予約・会員管理システムです。
少し月額費用が高いのがネックですが、最大手なので予約システム検討段階では候補に入れておいた方がいいでしょう。
hacomonoのメリット
・多くの導入実績があるかつ、インドアゴルフ施設向けの予約システムを提供している会社の中では大きな会社になるので、安心感があります。
・月額費用が高い分、多機能で細かく設定することができるので、レッスンと練習の枠を不定期で行うような複雑な設定が必要な施設におすすめ。
・ユーザー画面(お客さん側)が使いやすい。
hacomonoのデメリット
・多機能であるがゆえに、初期設定や日々の運用が複雑で時間がかかる場合があります。
・価格的に一番高い部類になります。
・サポートがメールだけなので利用中の質問の解決に時間がかかる。
初期費用 | 15万円 |
月額費用 | 4万〜4.5万円 |
連携できる鍵 | akerun |
システムと鍵の合計月額費用 | 5.4万円〜7.5万円 |
インドアゴルフ予約システムおすすめ②:ASG School

ASG Schoolはインドアゴルフ施設向けに作られた予約システムです。ゴルフ施設の中でも特にゴルフスクールに特化しています。
生徒との電子カルテ共有、レッスン動画の配信など、ゴルフスクールの運営に付加価値を加えられる機能が揃っています。 
会員専用アプリでは予約だけでなく、レッスン動画の閲覧やインストラクターとのメッセージのやり取りなどもできます。 
ASG Schoolのメリット
・ゴルフ専用システムで安心。ゴルフスクール向けに設計されており、痒いところに手か届く。
・システム内で生徒とメッセージのやり取りができるため、コンプライアンスなど運営管理の目が届きやすい。
ASG Schoolのデメリット
・導入コストが高い。初期費用は最高値。ゴルフスクール向けに作られており、コーチと生徒のチャット機能なども含まれており機能が充実しているため月額ランニングコストも高くなる。
・使いこなすのが難しい。私の知り合いでもASG Schoolを導入していた店舗がありましたが、電子カルテなどは結局使いこなせず解約してしまった例があります。
初期費用 | 30万円 |
月額費用 | 5万円 |
連携できる鍵 | RemoteLOCK |
システムと鍵の合計月額費用 | 5.1万円〜8万円 |
インドアゴルフ予約システムおすすめ③:STORES予約

STORES予約は無料から始められる予約システムです。
とは言っても、実際にインドアゴルフ施設を運用しようと思うと無料プランでは不十分なので、17,900円〜6万円が必要になります。
STORES予約のメリット
- 会員数、打席数で店舗の運営にあったプランを選べる
- Googleカレンダーなど、外部システムとの連携が豊富
STORES予約のデメリット
- フィットネスやエステ、美容室などでの利用がメインのため、インドアゴルフでは使いづらさが否めない。
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 17900円〜6万円 |
連携できる鍵 | RemoteLOCK |
システムと鍵の合計月額費用 | 23400円〜7.3万円 |
インドアゴルフ予約システムおすすめ④:RESERVA

RESERVA(レゼルバ)は、350以上の業種に対応したクラウド型予約管理システムです。低価格で始められるのが魅力のシステムです。
インドアゴルフに最適で使いやすいとは言い難いですが、インドアゴルフ施設の無人運営や省人化にも適した機能を備えています。
RESERVAのメリット
・初期費用無料で導入可能(全プラン初期費用が0円)
・月額費用も低価格で運用可能
RESERVAのデメリット
・予約数に応じて月額費用が変わるので、利用率によっては高くなる場合も。
・月額費用は安いが、カードの決済手数料が他のシステムより2%ほど高い。
・お客さん側の予約画面が見ずらい。
月額費用を可能な限り安く抑えたい。という事業者の方は、RESERVAを候補に入れてみても良いかもしれません。
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 2万〜6万円 |
連携できる鍵 | akerun |
システムと鍵の合計月額費用 | 2.1万円〜9万円 |
※カード決済手数料に注意 | 4.9%と高め |
インドアゴルフ予約システムおすすめ⑤:Smart Hello

Smart Helloは、インドアゴルフ施設での導入はまだまだ少ないですが、フィットネスクラブなどではかなり普及しており、会員制ビジネスの効率化と無人運営を目指す施設に適したシステムです。導入を検討される際は、施設の規模や運営スタイルに合わせて、必要な機能やオプションを選択すると良いと思います。
Smart Helloのメリット
・運営が上場企業で安心
・RemoteLOCKとの組み合わせがうまくいけば月額費用を安く抑えれる
Smart Helloのデメリット
・無人運営に必要な機能は揃っておりバランスが良いが、これと言った特徴がない。
・インドアゴルフでの導入事例が少ない。
初期費用 | 15万円 |
月額費用 | 2.5~4万円 |
連携できる鍵 | akerun |
システムと鍵の合計月額費用 | 2.6万円〜7万円 |
※電話対応オプション | 月額+1万円 |
インドアゴルフ予約システムおすすめ⑤:リザエン

リザエンは、200以上の業種に対応したクラウド型予約管理システムで、特にインドアゴルフ施設やレンタルスペース、フィットネスジムなどの無人運営や省人化を目指す事業者に適しています。導入を検討される際は、施設の規模や運営スタイルに合わせて、必要なプランやオプションを選択しましょう。
リザエンのメリット
・高いセキュリティ性。24時間365日の監視体制で強固なセキュリティを実現。
・導入後も電話サポートが受けられる。
リザエンのデメリット
・予約数に応じて月額費用が高くなるため、4、5打席以上ある店舗には不向き。
・操作に慣れるまで時間がかかる。多機能であるがゆえに、操作に慣れるまでに時間がかかる場合がある。
初期費用 | 2.5万円 |
月額費用 | 2万〜5万円 |
連携できる鍵 | akerun |
システムと鍵の合計月額費用 | 2.4万円〜8.3万円 |
まとめ
今回の記事ではおすすめのインドアゴルフ向け予約システムを紹介させていただきました。
予約システム選びを間違うと、月額のランニングコストが重たい、日々の事務処理に時間がかかる、不具合やお客さんからの問い合わせによって時間が取られるなど、運営上深刻な事態に陥る可能性があります。
安いシステムで経費削減を狙うのも良いですが、機能が制限されているorゴルフ施設の運営に適していない可能性があるので、契約までにデモ画面などを見せてもらい、よく検討していきましょう。
ゴルフ向けに開発している予約システムか、インドアゴルフで導入実績の多い予約システムの話を3社程度聞いて選定してくのがおすすめです。