ゴルフで100切りできない!原因とおすすめの練習方法
ゴルフで100切りができない。 頑張って練習しているのに何故だろうと悩んでいませんか。 100切りができない人の原因の多くは、ラウンド中のマネジメント面と練習方法に問題があります。 そんな方のために100切りができない原因と、その解決策をご紹介します。
100切りできないゴルファーは約7割!?
ゴルフを始めた人が最初に目標を掲げる「100切り」。 平均的に「100切り」ができれば周囲から認められるレベルになりますし、自分のプレーによって進行を遅らせる引け目を感じることなく、余裕を持ってラウンドを楽しめるでしょう。 では、この100切りを達成しているゴルファーは全体でどれくらいの割合いるのでしょうか?
答えは、約3割。
残りの約7割のゴルファーは、100切りができていないのです。 100切りできていない人の方が圧倒的に多いので、 今の時点で100切りできていなかったとしても、 「ゴルフのセンスがない」、「ゴルフに向いていない」 というネガティブな意識を持つ必要は全くありません。
また、ゴルフダイジェスト・オンラン(GDO)の調査によると、 100切りを達成するためにかかった期間は1〜3年が最も多く、順に4〜5年、1年未満、6〜10年という結果です。 しっかりと目的を持って効率的な練習に取り組めば、 誰でも5年以内には100切りが見えるでしょう。
参考:https://www.golfdigest.co.jp/beginner/practice/break100.asp
ゴルフで100切りできない人の6つの共通点
ある程度の技術やノウハウはあるにも関わらず、 なぜ7割ものゴルファーが100切りができないのでしょうか。
100切りできない人が陥りがちな考え方やプレースタイル、練習方法など、その特徴とそれらの改善策を解説します。
100切りできない人①:100切りを難しいと考えすぎている
100切りできない自分を恥ずかしいと思っていませんか? なかには、全然100切りに到達できずゴルフをやめてしまうという方もいます。
しかし、ゴルフはラウンド中の思考法と、基本のスイングを身につければ、 運動神経やセンスに関係なく誰でも「100切り」を達成することは可能です。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉があります。 スコアを求めるあまり、ゴルフが嫌いになっては本末転倒です。 100切りできないとネガティブにならず、まずは大自然の中でプレーできるゴルフを純粋に楽しむことから始めましょう。
100切りできない人②:ラウンド中に無謀なプレーをする
林の中から木の間をすり抜け、グリーンを狙う
バンカー超えのアプローチでふんわり高く上げてピン側に止める
ティーショットは必ずドライバー
上記の様に10回やって1回成功するかどうかのプレーをラウンド中にしていませんか? 初心者の時ほどついついやってしまいますが、 90台、80台でプレーするゴルファーは絶対に無理をしません。 ほとんどの場面で最も安全なショットを選択します。
ゴルフはメンタルスポーツとも言われ、ミスショットを挽回しようと興奮状態でプレーしがちです。そんな時は冷静になって最も安全な策を取る様にしましょう。
林に入ったら真横のフェアウェイに出す
バンカーを超えることだけを考える
狭いホールはアイアンやユーティリティで刻む
安全策を取ればミスは1打だけ。しかし無謀なプレーによりミスにミスが重なれば3打も4打も損することがあります。 常に安全な位置にボールを出すということを頭に入れておきましょう。
100切りできない人③:全てのホールでパーを目指している
100切りをできない人の特徴として、全てのホールでパーを目指している傾向があります。 実は、100切りにパーは全く必要ありません。
全てボギーで回ったとして1ラウンドで+18 トータルスコア90です。 前後半で4つずつならダブルボギーをとっても98です。 そう考えると急に100切りができる気がしてきませんか?
ミドルホールで無理に2打でグリーンオンさせる必要はありません。 3オン2パットのボギーで目標達成です。 3オン3パット、4オン2パットでも全然許容範囲です。
また下記の計算式を見てもらうと100切りに飛距離が必要ないことも明らかです。
アマチュアがプレーするゴルフ場の総距離:約6300yrd 7番アイアンの飛距離:140yrd 6300yrd÷140yrd=45打 平均2パット×18ホール=36打 合計:81打
パーを目指さず、短めのクラブで着実に前進してボギーを狙う。ダブルボギーでもOKという意識が持てれば100切りは目前です。
100切りできない人④:アプローチが苦手
初心者の方に多いのがグリーン周りでの往復ビンタ。 残り数十ヤードからトップしてグリーン奥→奥から下のアプローチが止まらずグリーンをこぼれる。 こんな形でグリーン周りを行ったり来たりしている覚えはありませんか? 200yrd超えのドライバーショットも、50yrdのアプローチショットも同じ1打です。 練習場に行った時はアプローチの練習に最も時間を費やすようにしましょう。
また、アプローチ=サンドウェッジと決めつけていませんか? サンドウェッジはダフったりトップが出やすい難しいクラブなので、サンドウェッジを使うのは最終手段です。 パターで転がせないか→9番アイアンかピッチングウェッジで転がせないか→全て無理ならサンドウェッジという優先順位で考える様にしましょう。 パターやショートアイアンを使った方が距離感が出しやすいだけでなく、ダフりやトップのミスにも寛容なメリットがあります。
100切りできない人⑤:パターが狙った方向に打てない
100切りをするための最短の方法は、パット数を減らすこと。 100切りできないと悩んでいる方は、3パットや4パット以上叩いている方も多いのではないでしょうか? まずは毎ホールを2パット以内の1ラウンド合計36パットに抑えるようにしましょう。
パット数を減らす手っ取り早い方法は、真っ直ぐ打ちたい時に真っ直ぐ打てる様になることです。100切りができないほとんどのゴルファーは自分の狙った方向に打つことができていません。
まずはパターマットを購入し、白いラインの上を真っ直ぐ転がすことができる様に反復練習をしましょう。パターマットで打ってみると、自分が狙った方向に打てていないことに驚くはずです。
100切りできない人⑥:目的のない練習をしている
練習量が多ければ多いほど上達するとは限りません。問題は練習の中身です。 闇雲に200球以上も打っていないでしょうか?
アプローチでは目標地点に落とせているか、アイアンやウッドは鉄塔を目印に狙った方向に飛ばせているかなど、打つ前に目標を設定し一球一球丁寧に打つ様にしましょう。 テーマと目標を意識しながら練習すれば100球も打てば十分疲れるはずです。 実際のラウンドでミスしたシーンを思い浮かべてショットを打つという練習は効果的です。
100切りを達成するための練習方法やコツとは?
ゴルフはミスショットが当たり前のスポーツです。ミスを予め想定し許容範囲内に納めることがスコアアップの鍵となります。 100切りできない原因は許容範囲外のミスが多いということに尽きます。 では許容範囲外の致命的なミスショットを減らすためにどうすればよいのでしょうか。
下の記事でも100切りするコツを詳しく解説しているので、 興味のある方はぜひご覧ください。
100切りの練習方法とコツ①:コースマップでイメトレ
楽天GORAやGDOでゴルフ場を調べると各ホールを真上から見たコースマップを見ることができます。このコースマップを見て、距離、ハザードの位置からティーショットは何番で打つか頭の中でイメージトレーニングをしましょう。
ラウンド際にどのクラブで打とうか迷うことはミスの元になります。 ティーグランドで距離とハザードの位置を確認したときに使用するクラブを瞬時に判断できる様コースマップを使って訓練しておきましょう。
100切りの練習方法とコツ②:正しくアドレスできているか確認
100切りに近づくコツはアドレスを正しく取ることです。アドレスが正しく取れていれば左右のミスが減ります。 しかし、初心者ゴルファーのほとんどが 正しい方向を向いてアドレスを取ることができていません。多くの人は目標よりやや右を向いてしまっています。
アドレスを正しくとる練習方法は下記になります。
クラブを持って狙う鉄塔を決める
ゴルフ場でのルーティーン通りアドレスをする
クラブを両足の爪先ラインに沿って置く
後方からクラブのラインが正しく目標方向に向いているか確認
置いてあるクラブの方向を修正し構え直して打つ
この繰り返しでご自身の感覚と実際に向いている方向のずれを確認し修正する様にしましょう。
100切りの練習方法とコツ③:左足重心でアプローチの練習
ゴルフで100切りできない初心者のほとんどがグリーン周りを行ったり来たりしています。 練習場ではアプローチの練習に最も時間をさくようにしましょう。 練習するクラブはサンドウェッジと9番アイアンの2種類で構いません。 50yrd・30yrd・10yrdを打ち分けられる様に反復練習し、振り幅を体に覚えさせましょう。
また、アプローチで失敗しないコツは常に左足重心にすることです。 8対2ぐらいの割合で左足重心にします。 アドレスからテークバック、フォロースルーまで常にこの左足重心を維持しましょう。 左足重心にしておくと、自然とダウンブローで打つことができダフリやトップと行った大きなミスを自然に防ぐことができる様になります。
100切りの練習方法とコツ④:パターマットで方向性と距離感を養う
簡単そうに見えるパターマットですが、 意外にもパターマットだけで距離感と方向性を養う練習ができます。
【方向性を養う】
パターマットのラインの上を通してカップの中央から入れる
パターマットの左右の端から打ち、カップの中央から入れる
パターマットの中央から打ち、カップの左端、右端から入れる
【距離感を養う】
カップインを狙って強さを調整
カップ手前からジャストタッチで入れる
カップ奥の壁に当てて強めに入れる
この方向性と、距離感を養う練習を自宅のパターマットで実践すれば パターはかなり上達するはずです。
100切りの練習方法とコツ⑤:ドライバーは方向性を意識する
OBが多いというのも、100切りができない理由の1つです。 その多くは「遠くに飛ばそう」という意識が強すぎて、力みすぎたり、身体の軸がズレてしまったりすることで起こります。
ドライバーでスライスやフックするという方は、まずアドレスの際に立ち位置が正しいかをチェックしましょう。
次に身体の軸を安定させるために、以下の横振りの練習で真っ直ぐに飛ばす意識を養うことが大切です。
足幅をひと足分より5cm程度広い程度に、狭く取る
やや前傾姿勢になり、膝を軽く曲げる
2の姿勢を崩さず、クラブヘッドが腰位置より下になるように横に引く
お腹の捻りを使って、右腰から左腰に体重移動をするイメージでクラブを振る
このときに大切なのが、腕の力でクラブを振らず、肩と腰が捻られたパワーで振るという意識です。この練習をするだけで、遠心力で腕が振られている感覚が身につきます。
ボールを真横から捕らえられるになったら、振り幅・スタンス幅を徐々に大きくしていきましょう。フルショットの場合も、真っ直ぐボールを飛ばせるようになるはずです。
なお、正しい立ち位置については、以下の記事で詳しく説明をしているので、ぜひ読んでみてください。
まとめ|超安全策が100切りの近道
今回は、100切りができない人の特徴と、それを克服するための練習方法を解説しました。 紹介させていただいた通り、100切りにスーパーショットは必要ありません。 250ヤードを超える様なビックドライブも必要ありません。
100切りに必要なのは徹底した安全策です。 着実に一打一打前進しグリーン周りで大きなミスをしないことです。 これができれば100切りはすぐ達成できるでしょう。
ゴルフの考えた方や練習方法を少し変えるだけで、100切り達成への道は近くなります。 ぜひ取り入れてみてください。