【ゴルフボールの位置】クラブ別正しいゴルフボールの位置と考え方
ゴルフボールの位置に悩んでいませんか?
ラウンド中のミスショットや方向性のバラつきに悩んでいるあなた。 もしかしたらその原因は、「ゴルフボールの位置」にあるのかもしれません。
クラブに合わせてボールの位置を変えるべきか? スタンスの幅を変えてボールの位置は一定にするべきか?
ゴルフボールの基本的な位置の考え方を知り、 ナイスショットを量産しましょう!
ゴルフボールの位置はクラブ別に変える方が主流
ゴルフボールの位置に関しては、2つの考え方があります。
クラブによってボールの位置を変える方法と、 ボールの位置を一定にしてスタンス幅を変えていく方法です。
それぞれの考え方をご紹介します。
ゴルフボールの位置の決め方①:クラブによってボールの位置を変える(タイガーウッズ)
ゴルファーでない方もご存知のタイガーウッズ。 タイガーウッズは、クラブによってボールの位置を変える方法でプレーをしています。
基準を7番アイアンとし、 アドレス時はボールが開いた両足の真ん中に来るようにセットしています。
6番アイアンなど、7番アイアンより長い番手を持つときは、 ボールをゴルファーから見て左方向(飛球線方向)へ移動させます。 ただし9番アイアンやサンドウェッジなど7番アイアンより短い番手を使うときも、 7番アイアンと同様に開いた両足の真ん中に置いて打ちます。
具体的なボール位置は後ほどご紹介しますが、 使うクラブによりボール位置を変えていきます。
ゴルフボールの位置の決め方②:全て左足のかかと延長線上に置く(ベンホーガン)
最強のゴルファーと称されるベン・ホーガンは、 ボールの位置を固定するという考え方でゴルフをプレーしていました。
彼曰く、フルスイングをするのに理想的なボール位置は左足かかと線上です。 ボール位置がどのクラブでも同じため、クラブごとにボールの位置を悩まずに済みます。
ボールの位置が同じだと、シャフトの長さに寄って振り遅れたり、ひっかけたりしてしまいそうです。 そこでベンホーガン氏はシャフトの長さによってスタンス幅(両足を開く)を変えていました。 シャフトの長いクラブはスタンス幅を広く、 シャフトの短いクラブはスタンス幅を狭く取るよう調整します。
このようにスタンス幅を調整することで 短いクラブではスタンスの中央から少し左寄り 長いクラブではスタンスの中央から大きく左よりというようにコントロールしていました。
自分に合う方法でOK!
アドレスを取ったときのゴルフボールの位置について、2つの考え方をご紹介しました。 2つの方法を試してみて、自分に合った方法を選ぶのが良いと思います。
現在ゴルファーの間で主流の方法は、 クラブによってボールの位置を変える(タイガーウッズ派)方法です。
この方法でのボールの位置にについて詳しく解説していきます。
ゴルフボールの位置をクラブ別に解説!
ボールの位置をクラブによって変える方法では、クラブごとの目安になる場所を解説していきます。
これを覚えておくことで、ラウンド本番も、スムーズにアドレスに入ることができます。 ただし、身長や手足の長さ、使用クラブなどの条件は、みなさんそれぞれ違います。 必ずご自身で微調整をしましょう。
下記を基本として、練習場で微調整するのがおすすめです。
ゴルフボールの位置【ドライバー】:左足踵の延長線
ゴルフクラブの中でドライバーは特殊なクラブです。 唯一ボール3センチほどティーアップし地面から浮かせた状態で打ちます。(直ドラは除く)
ボールの手前にヘッド軌道の最下点を持ってきて、 ヘッドが最下点から上がっていく途中でボールを打ちます。 これをアッパーブローと言いますが、 このように打つためには、ボールを左足踵の延長線上に置く必要があります。
近年のドライバーはこれはヘッドが大型化し、シャフトが長尺化しています。 アイアンなど他のクラブと比べると、 シャフトが長い分、クラブがインパクトゾーンに戻ってくるまでに時間が生じるため 左足踵というかなり左足よりに置いて時間を稼ぐ必要があります。
左足踵よりも内側(右寄り)にボールを置くと、 振り遅れてスライスボールが出たり、 アッパーブローに打てず打球のスピン量が増えて飛距離のロスにつながります。
ゴルフボールの位置【ウッド・ユーティリティ】:左脇の延長線
ドライバーはボールをアッパーブローにとらえて飛ばしていきますが、 フェアウェイウッドやユーティリティは、レベルブローに打つことが推奨されます。 レベルブローでボールと捉えるのに適した位置は、左脇の延長線上です。
レベルブローとは、 ヘッドの軌道が地面と平行になるようにスイングする払い打ちのことです。 クラブヘッドのソール(底)で地面を擦るイメージでレベルブローにスイングすると、 インパクトゾーンが長くなり、ミス軽減や飛距離アップにつながります。
仮に、ボールを左脇の延長線上よりも右足寄りに置いて打つと上から打ち込む形になり、 打球のバックスピン量が増え飛距離ロスにつながります。
逆に、ボール位置をもっと左足寄りにしてしまうと、 ヘッドがボールに届かずアッパーブロー寄りのスイングになります。 薄い当たりのトップ系のミスショットが増える可能性があります。
ただし、ユーティリティーに関しては少し左脇の延長線上よりも少し右側にボールを置くこともあります。 ユーティリティーをショートホール(Par3)で使ったり2打目以降で直接グリーン狙いたい場合は高いボールを打つ必要があります。 そんなときは、ゴルフボールをあえて左脇延長線上よりも右側におき、 少し打ち込む形でスピン量の多いボールを打つことがあります。
基本的にはウェアウェイウッドもユーティリティも左脇の延長線上にボールを置くと覚えておきましょう。
ゴルフボールの位置【ロングアイアン】:中心からボール1個分左
アイアンのボール位置は、ロングアイアンとミドル・ショートアイアンの2種類で説明します。 アマチュアゴルファーの場合はピッチングウェッジ〜4番アイアンまでセットで入れていることが多いので、下記のように分類しておきます。 ロングアイアン:4番〜6番アイアン ミドルアイアン:7、8番アイアン ショートアイアン:9番アイアン、ピッチングウェッジ
ロングアイアンは、ボールを両足の中心から1〜1.5個分左側におきます。 6番アイアンであればボール1個分左、4番アイアンであればボール1.5個分左というように 番手によって少しずつ位置が変わるイメージです。
アイアンの番手が上がるほど、振り遅れ防止と打球の高さを出す観点から左足寄りにボールをおきます。 しかし、球をあげる意識が強すぎるとすくい打ちになってしまいトップ気味のミスが増えるので注意が必要です。 ミスを減らすには、無理にダウンブローに打ち込もうとせず、 ウッドと同じようにレベルブローの払い打ちのイメージで打ってみましょう。
ゴルフボールの位置【ミドル・ショートアイアン】:両足の中心
7番アイアン以下のクラブは基本的に両足(スタンス)の真ん中です。
“両足の真ん中”は、 肩幅に開いたゴルフシューズの両つま先とボールが二等辺三角形のようににすると、 良い位置が取れるでしょう。
ボール半個分程度の誤差の範囲として神経質になる必要はありませんが、 あまりに右寄りすぎたり左寄りすぎたりすると、 トップ、ダフリなどのミスショットに繋がる可能性があるため気をつけましょう。
ボールを両足の真ん中において少し窮屈に感じる方は、 ボール半個分左足側に置いてみてください。 体の回転がスムーズになり振りきやすくなるはずです。
【アプローチ別】ゴルフボールの打つ位置
アプローチにはサンドウェッジやアプローチウェッジというクラブを使います。 アプローチでは、グリーンまでの距離や形状を考慮します。 ふわっとボールを浮かせるロブ系のショットを打つ場合もあれば、 低いボールを打ち目標まで転がすというピッチ&ランという方法もあります。
使うクラブは同じサンドウェッジやアプローチウェッジでも 打ちたい打球によってボールの位置を変える必要があります。
ゴルフボールの位置【ウェッジでフルショット】:両足の中心
ウェッジで60ヤード以上のフルショットをするとき。 そんなときはショートアイアンを打つ時と同じです。 両足の真ん中にボールを置いて打つようにしましょう。
ゴルフボールの位置【ロブショット】:ボール1〜2個分左寄り
ボールを高く上げる、ロブショットのようなアプローチを打ちたいときは、 構えた両足の中心からボール1、2個分左寄りのボールを置きます。
左寄りにあるボールに対しアドレスをとると、いつもよりヘッドの位置がグリップより飛球線方向に出る、ハンドレイトの構えが自然にできます。 ハンドレイとの状態を維持したまま、スイングをすることでロフトが寝た状態で打つことができ、ボールは高く上がっていきます。
この打ち方はウェッジのリーディングエッジがボールに直接当たると、 大きなミスにつながります。 多少ダフってもOKぐらいの感覚で思いっきり振り抜きましょう。
ゴルフボールの位置【ピッチ&ラン】:ボール1個分右寄り
低いボールでのアプローチをピッチショット、ランニングアプローチ、ピッチ&ランなどと言います。 こちらはパターのような感覚でグリーン周りからカップを狙えるため、 初心者にとってハードルが低く、スコアメイクしやすおすすめのショットです。
低いボールを打つときは、 高いときとは逆に中心からボール1つ分右足寄りに置きます。
そうすることで自然とロフトが立ち、スイング軌道の最下点直前でボールをとらえることができます。 出玉が低く出て、グリーン上でも転がってくれます。 ロブショットよりも飛ぶ距離と転がる距離が計算しやすいので非常にお勧めのショットです。
パターのゴルフボールの位置は左目の真下
パターの位置について、構えたときに左目の真下にボールが来るようにおきます。
パターも推奨される打ち方はフェアウェイウッドと同じく地面と平行にボールを打つことです。左目の真下に置くことでヘッドがスイング軌道の最下点を通り過ぎた直後に地面と平行になったところでインパクトを迎えることができます。
また、ボール位置が右に寄ってしまうとフェースが開いて右方向に押し出してしまうことがあったり、左寄りすぎると、フェース返って左方向に引っ掛ける形になってしまうので、 ボールを真っ直ぐ押し出せる左目の真下が適しています。
【状況別】コントロールショットでのボールの位置
練習場では平なマットの上から打ちますが、 実際のラウンドではフェアウェイであっても平な場所はほぼありません。
平らに見えても実際にはつま先が上がっていたり、 左足が上がっていたりその組み合わせは多種多様。
このような、打つ場所がいつもと違っていたり、フルショットしない場合に使うコントロールショットのボール位置を解説していきます。
ゴルフボールの位置【つま先上がり、つま先下り】
つま先上がりのライでは、ボール位置は真ん中よりもやや右側に置きます。 ボールの位置がつま先よりも高いため、 ボールを右寄りに置くことでダフリを回避することができます。 反対のつま先下がりは、ボールはいつもの位置で大丈夫です。 ただし、左足下りのライはスイング時にボール方向に倒れ込みシャンクが出やすくなるため、 ヘッドの先っぽでボールを打つイメージでゴルフボールから少し離れて立ちましょう。
ゴルフボールの位置【左足上がり、左足下り】
左足上がりは、ボールはいつもの位置で大丈夫です 傾斜している分だけ地面と肩が平行になるよう身体を少し右に倒しましょう。 こうすることで地面にクラブヘッドが突き刺さらず振りぬくことができます。 地面が傾いている分、インパクト時のロフトも寝てしまいます。 いつもより1、2番手大きめのクラブで打つといいでしょう。
反対に左足下りは、ボールを右寄りに置きます。 左足さがりの場合は左足が低い位置になるため、 大きくダフったり、ボールの頭を叩きがちです。 スイング中に少しでも重心が後ろに残るとダフってしまうので、 打った後に打球方向に歩き出すようなイメージで重心を前に持って来れると ダフらずにうまく打つことができます。
ゴルフボールの位置【コントロールショット】
コントロールショットとは、ライン出しショットのことです。 飛距離を抑えて目標方向に真っすぐ飛ばしたい、 ボールの高さを抑えたいときに有効なショットです。
コントロールショットのときはボールを真ん中からボール1〜1.5個分右足寄りに置きます。コントロールショットは、ハンドファーストを強めにしロフトを立てて打つことで、 低く強い弾道でボールが出ることが特徴。
上記のように打つにはスタンスをいつもより狭めにして、ボールは右寄りにおきましょう。フェースを返さずにインパクトすれば自然と低めのライン出しショットが打てるはずです。
まとめ
ゴルフのボール位置は、クラブごとに変える方法、常に左足のかかと線上にボールをセットする方法の2つの方法があります。
どちらを選んでも、打ちやすく安定したショットを打つことができれば問題ありませんが、 現在の主流はクラブごとにボール位置を変える方法です。
まずは基本をしっかりと学び、自分に合った方法を取り入れていきましょう。 足元のライによっても、構えるボール位置が変わってきますので、色々なパターンを把握しておくと良いですね。